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2015年から使ってきた #Slack のプランをエンタープライズグリッドにアップグレードしたその狙いとか

Slackの話題が続きますが、先日総まとめにしたnoteはこちらです。

エンタープライズグリッドってなに?

エンタープライズって付いてるくらいなのでそれなりの規模の組織向けのサービスが詰まっているパッケージになっています。セキュリティ方面が充実していて監査ログ、アクティビティログ、問題発生時の対応がスムーズになったりと、大きくなるとともに発生する悩みを解決出来るような仕組みです。
と、まぁそこまではグリッドが生まれたタイミングから知ってはいたのですが、弊社に関していえば100名程度の微々たる人数でやっていますし、セキュリティといっても比較的目の届きやすい範囲だったということもあって当初は採用してもメリット少ないな…ということで数年塩漬けにしていました。

何がきっかけだったのか

課題としては2つあります。
①今後アジア圏(シンガポール、マレーシア、フィリピン)のスタッフ増が宣言されており数年で日本メンバーと同等数までの増加が見込まれていること
②Slackコネクトが増えたこと

①については、セキュリティ関連の機能が十分に機能してくれる事を期待しています。これはなにか発生してからでは遅いということもあり、将来的な流れが見えてきた所で必要な措置としてのバリューが向上しました

②については、社内外との接続にSlackコネクトという社外のワークスペースとSlackのチャンネルを共有するという仕組みがあるのですが、これが増えてきたことが挙げられます。
弊社リバネスにおいては、支援先のベンチャーや学校などの無料ワークスペースで利用しているユーザがそれなりの数おり、そことのやり取りをすべてメールで行うというのは考えられません。
Enterprise Gridでは、スポンサードコネクションと言って、接続先が無料ワークスペースでもSlackコネクトができるという圧倒的に有利な機能をもっています。これを使えば、誰とでも接続が可能になります。これまでSlackを使ってこなかった人は、新しいワークスペースを無料で作ってもらい、そこと接続することが可能になるため、実質コミュニケーション手段をSlackに束ねることが可能と言えます。

ワークスペースが増えすぎる問題

長いことSlackを使っていると、色々なワークスペースに招待されるということが発生します。気づけばSlackのサイドバーにはたくさんのワークスペースアイコンが置いてあり見きれないという状態になっている人がしばしば見受けられます。
今後についてはこういった他組織ワークスペースにjoinしているアカウントについてはSlackコネクトで接続することで会社の把握できる範疇でコミュニケーションしてもらうという形へと移行していく予定です。

エンタープライズグリッド移行についての注意点

SSO設定が必須です

移行にあたっては、どのワークスペースをグリッド内にマイグレーション(移管)するかを考える必要があります。
ここで重要なのですが、マイグレーション前に、エンタープライズグリッド組織のSSO設定が完了しているはずがあります。これをやってないとマイグレーションがコケて、せっかく楽しみにしていたマイグレーション日を持て余すことになりますので注意してください。全然知らなくて一日施行が伸びました。

マイグレーションが完了すると全員強制ログアウトします

これ知らなくて、朝起きて焦りました。社内に通達してなかったので帰ってくれない人が結構いるんじゃないかとドキドキ。
久しぶりにGoogleHangoutsを起動して全社向けに大丈夫かー!?って投げかけてしまいました。

GoogleのSAMLによるSSOでハマる人続出

そもそも、グリッドの設定の時に大ハマリしたんですが。

ブラウザのキャッシュが邪魔をするみたいです。社内にも数名これではまった人がいましたが、キャッシュを全削除してもらうか、別ブラウザでGmailにログインしてもらってそこから入ってもらうという案内にしました。

SSOからのメンバー除外にチェックを入れておく

ORG管理画面の一番上なのですけど、これを開いてチェックをいれておきましょう。ゲストは基本的にSSOでのログインはできないはずなので、これにチェックを入れないとログイン出来ずに詰みます。
ただ、弊社ではこの機会にゲストを排除してしまおうということで、全員をSlackコネクトで招待し直すことにしました。大変だった…。でもやっておいて損はないと思います。

まとめ

そういった訳で、28日から始まったEnterprise Gridへの移管作業の目処がたちました。今後のリバネスは更にSlackを活用したコミュニケーションが増えていきます。内外含めてすべてのコミュニケーションがSlackに集まることによって、誰がいつどこでだれと何をコミュニケーションしたのかを把握することが出来るようになりました。
今後は、これらの情報を元に、より効果的に時間を使うことが出来るようなアプリケーションを作ろうと思っているところです。

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。