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事業に集中してもらうためにITができること

先日、「ITを活用した、成長に耐え得る組織づくりと情報セキュリティ」というテーマでセミナーをやったのですが、このテーマは2019年にもやっていて、そこから常々考えていることだったりします。
先日の資料はこちら
2019年当時の資料はこちら

ちょうどそんな折に、数名からITインフラの立ち上げについての相談が舞い込んだりして、更に色々と思考した事について今日は書いています。

仕事にならない職場の話

仕事の本質ってなんでしょうか。僕が思うに意思疎通じゃないかなと。
ステークホルダーと意思疎通を行い、それを元に何かを進めていくというのはどんな仕事であっても共通することだろうと思います。
成長に耐えうる組織づくりを考えるにあたって、これまで超えてきたハードルのことを思うと、意思疎通に関わる機能の欠如が課題になっていると考えられます。
リバネスのことで言えば、2013年当時はITインフラなんてものはほとんど存在せず、唯一あったのはGoogleApps(今で言うところのGoogleWorkspace)のみ。ファイル共有はGoogleDriveでクラウド化されていたし、メーラーもGmailでクラウド化されていたけど、それだけだったという時代のことです。
資料にも書きましたが、2013年当時に成長の限界を迎えていたリバネスは、意思疎通するための情報を取り出す為の時間が無限にかかっていました。これは意思疎通以前の問題です。
ただ、そういう職場環境は結構いろんな組織にあるようです。
2014年からCIO職に就いて主に行ってきたのはこの意思疎通に関わる環境構築です。恐らく全てはそこに通じていると言っても過言ではありません。
どうやったら情報がスタッフの頭に刷り込まれていくのだろうか、どんなワークフローを組めばリバネスらしさを失わずに事業に邁進できるのか、そんな事を考えつつ、適切なIT投資を行ったことで今があると言えます。
仕事にならない職場の話に戻すと、そういった現場では、意思疎通の為のコストがものすごく高い状態にあります。一つの決定を行うにしても全員が顔を合わせてミーティングしないと決められない、そんな状況があったりします。誰がどんなタスクを持っているか分からず、それが進んでいるかも分からない。プロジェクトのマネジメントコストがものすごく高いので、スタッフはお互いオーバーヘッドが発生して余計な作業コストが発生する。こういうストレスフルな状態が常態化していると何が起きるかというと、スタッフの離職率がまず上がります。スタッフの再雇用&学習コストが更にかかってしまうため、事業に使える時間が更に減少してしまうという負のスパイラルに簡単に陥ってしまいます。

仕事に集中できる環境を作るには

最初に取り組むのはこれらの意思疎通コストを下げることです。こういうのはITが得意な領域と言えるでしょう。
メールでコミュニケーションとっているのであれば、Slack等のチャットコミュニケーションに切り替えるだけでかなりコストが下がります。
簡単な意思決定であれば承認フローをデジタル化して判子リレーを解消することで大きな時間的なコスト削減が図れる。
セキュリティを気にするなら紙やローカルファイルによるやり取りをできる限りワークフローから追い出し、クラウド上で処理するというやり方も有効です。
業務によって意思疎通コストがかかる部分がどのような場所なのかはそれぞれだと思いますが、ITインフラを立ち上げて業務効率を向上したいということであれば、そのような目線で対策を練っていくのが良いのかなと思います。

最後に

ということで、最初に紹介したセミナーですが、来週第二回をやります。

良ければご参加ください。無料です。
当日は押上まで来ていただければ、直接質問いただくこともできます。よろしければどうぞ。

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George Yoshida/吉田丈治
noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。