コロナ禍での生活の変化を振り返る

この一年生活ががらがらと変わっていて、元がどうだったかわからなくなっているので、ちょっと振り返ってみる。

2020年3月

普通に外食してる。なんかコロナとかいうのが流行ってきたらしいぞ、日本もどうなるんだろーとか、呑気な頃ですね。

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2020年4月

1回目の緊急事態宣言が発令された。

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最初の1週間くらい不安で仕事を休んだけど、凝った料理を作ったりしていて「新しい世界を楽しんでやるぞ」感がすごい。雑に見えるかもしれないけど↓のミートソースは専門店のレシピを完コピしたこだわり。

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2020年5月

東京の感染者数が(今思うと)一番落ち着いていた。

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この後どうなるんだろう?このまま収まる?夏には消えてたりして?また爆発する?とかそわそわしてた時期。ウチは大事を取ってできるだけ外出せず、記念日も家で過ごした。↓はパティシエの弟が作ってくれたケーキたち。自分ではフレンチトースト作って朝に楽しんだりしている。精神的にはだいぶ余裕がある。

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2020年6月

あーあ、我慢しきらずに宣言解除したからじわじわ増えてんじゃん、

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ということで、もっとひどくなる前にお気に入りのお店で一度だけ久々の外食。この頃は、「今後何度か波が来るだろうけど、その度に経験が積まれて対処が上手になっていくから、波が小さくなって収束に向かうだろう」みたいな予測を見て「なるほど」と思ったりしていた。現実は……

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あと、Discordで仲間を集めてGame Music Jamを初めて、リモート飲み会で盛り上がったりしていて、まだまだ楽しんでいた。

2020年7月

第2波が来た時期ですね。言わんこっちゃない、という感じですが、でも完全にゼロにするのは難しいのかな、今度はもっとうまく抑え込んでほしいな、と多少の希望を持って自粛生活を続けていた時期。

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とはいえスーパーやコンビニで買えるものに飽き始めており、いろいろと新しいパスタソースやレトルトカレーやコンビニスイーツに手を出していた時期。我が家ではコンビニのロールケーキ、いわゆる「巻き菓子」が大流行。

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2020年8月

日毎の感染確認数が見たことない数字になっていて(※それでも今よりだいぶマシ)、今後の見通しが立たなくなる。この頃ヨーロッパはまだ落ち着いているけど、アメリカはすでに爆発していて、日本の100倍の感染者数を叩き出している。「失敗するとこうなる」というのが世界に示された。それでもなお「日本はまだマシ」で、他の国が失敗したからこそ「失敗から学んで対応できるからありがたい」と思っていた。現実は……

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料理にはものすごくやる気が感じられる。凝ったサラダを作ったり、低温調理でチャーシューを作ったり、朝からホットサンド焼いたりしている。リングフィットアドベンチャーも購入できて健康志向がすごい。

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あと、もうこれ以上やばくなると外出れないと思って、数カ月ぶりに髪を切ってきた。

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髪切ってるときは、「これ店員さんがコロナだったら避けようがないけど、一蓮托生だな」と思っていた。そういえば、奥さんからはこの頃「電車に乗って髪切りに行くなんて危ない!近場の美容室にしなよ!」と心配されるくらい、リスクを大きく感じていた。自分はこの頃、「電車のリスクは低いし、最悪もらっても移さなければ良し、じゃないと誰も社会生活できない」という考えで、ある程度リスクを許容した行動もできていた

2020年9月

この頃、謎に感染者数が一旦落ち着いている。あれ?緊急事態宣言とか出てなかったよね?今見返しても不思議だ。400まで増えたら500、1000と増えていくと覚悟していたのに。この頃の「なんか知らんが500行かないくらいで一定に抑えられてるじゃん」という感覚が、政治家や日本国民に悪い自信を与えてしまったのではないか。。結局GOTOとか始まるし。

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少しずつ不信感をいだきつつも、慎重にお店を選んでカフェに行ったりもしていた。このお店は対策がほんとすごくて、入店制限(広い店内なのに一度に2,3組まで)、夫婦で来ても1人ずつ別席に(!)座らされて会話厳禁。これくらい厳しくやってくれていると、客としてもある程度安心できる。

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ただそれは、「安心」であって、「安全」ではない。お店とかイベントで「万全の対策をしていますから安心して来てください!」と言っているところは、なにか勘違いをしているなって思う。この感染症の対策に万全なんか無いし、だから病院でも感染が起こる、経路不明の感染が続く。今まで大丈夫だったからって、それは「たまたまそこに陽性者がいなかっただけ」かもしれない。あるいは、「移ったけど特定されなかった」だけかもしれない。そういうリスク感覚が大事だと思うけど、いろんなお店が「うちは大丈夫なのに」とか「うちは不要不急じゃないのに」とか言い出して違和感。

2020年10月

この頃本当に感染者が伸びない。なんでだろう??日本のファクターXがなにかとか言われていた頃かな。「民度が違う」とか変な自信をつけてたり。この頃欧州が感染爆発し始めており、また「日本はこの教訓が活かせるだけの時間的猶予がある!ありがてぇ」とか思っていた。現実は……

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参考:その頃のイギリス↓

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今見返しても明らかだけど、この頃に欧州が失敗して日本が成功したのって、いわゆる英国株、アルファ株の感染力の高さが予想を超えていて制御しきれなかった、ということにあるので、日本が「諸外国でも完全には抑えられてないのでー」とか言い訳してんのは恥ずかしい。いや、イギリスさんが身を持ってやばさを先に見せてくれたんだから、対策できたのに、「英国株の感染が国内で確認されたので水際対策強化します」みたいな「えっ、わざわざ入れてから閉めてくれるの!?(ウイルスに)やっさしぃー!」っていう感じ。

自粛はというと、変わらず続けているけど、会社には必要があれば月に1度くらい出向く、カフェもテラス席ならいいか、くらいの感覚だった。緊張感はあるけど、まだ余裕が残っている。

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2020年11月

また徐々に感染爆発の傾向が日本でも見えてきた。いやしかし、この頃の感染力は今のデルタ株と比べると本当にまだチュートリアルみたいなもんですね。どうしてここで甘く見たのか。この頃は何を希望にしていたのかいまいち覚えていない。さっさとGOTO止めてロックダウンしろと思っていたかもしれないし、ワクチンの治験とかも始まりつつ、終わるのに2年はかかるみたいな噂もあり、えーこれ本当に続くの?みたいな疲れが出てきた。

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あと、飼っていたキンカチョウが元気をなくしており、動物病院に何度も連れていき、それでだいぶ精神的にはキツかったと思う。

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ただ、自分の誕生日があって、どうしても一度行っておきたいお店があったから、その日だけ予約して行った。ある程度高級なお店なのでソーシャルディスタンスは取れていたけど、店員さんがかかってたら終わりだな、というくらいのリスクを受け入れる気持ちで食べに行った。

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そして、高級なお店に行くために前日に髪を切った。この時以来、髪を切りに行けていない。私の感覚ではやはり、東京の新規感染確認が500人のレベルでは、できるだけ外出したくない。

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2020年12月

この頃はすでに、GOTOトラベルやイートなど矛盾した政策を勧めて感染拡大を抑えようとしない政府にだいぶ不満を持っていたと思う。さっさとロックダウンしろーという気持ちではあった。こんな記事書いて、不安を共有している。

やっぱり指数関数って怖いんだよ。逆に今まで落ち着いてたのが不思議だ。

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料理にはまだ余裕が見える。さつまいも使ってスイートポテトとか焼いてる。とても頑張っている。

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しかし、ここで不幸なことが起こる。闘病していたキンカチョウが、回復の兆しがあったのに、突然旅立ったしまった。本当に悲しかったし、今でも思い出すたびに悲しい。コロナ禍でずっと家で一緒にいられたことが、せめてもの不幸中の幸いであった。

2021年1月

どうやらこの国は「失敗」したらしい。わざわざ他国があれだけ失敗のチュートリアル見せてくれたのに、あえて同じ道を歩むとは、そんなに欧米と同じがいいのか、何なのかわからんが、デルタ株はロックダウン中も感染が広がるとかいう意味不明なヤバさらしいので、とにかく外に出たくない。

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さらに米国ではこの時以前にもまして桁違いの感染者が出ており、この世の終わりかと思うような状況に。日本はここまで失敗しなくて良かったし、これを教訓に今度こそガッツリ減らしてくれ、と思っていた。現実は……

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というわけで、意を決して必需品の買い物も含めて完全引きこもり生活を始めた。最初はネットスーパーの選定からシステムの理解、品揃えの理解、注文期限の把握など、とにかく導入コストが重くストレスが高かった。

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リモートワークがもっと続くことが確定したので部屋も模様替えし、在宅の仕事が捗るようにした。とにかく世界は悪い方向に向かっているが、自分たちのことは自分たちで守る、という意思が感じられる。

2021年2月

年末年始の爆発でさすがに皆やばいと思ったのか、緊急事態宣言で一旦はかなり感染者が減る。良かった、このまま、前回の反省を元に、50人以下くらいまで抑えきってほしい、そう思っていた。

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自分は完全引きこもり生活を継続中。生き甲斐と行っても良いパンもついに冷凍の宅配に手を出す。この選定もかなり頭を使った。結果としては、新しいパンの楽しみ方を知れてとても良かった。頑張った甲斐があった。

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他にも、コーヒーを自分で淹れたり、Clubhouseが盛り上がったり、楽しんでいる様子もある。が、徐々に料理の写真が減っている気がする。ネットスーパーの管理と料理で、かなりストレスが溜まっていると思われる

2021年3月

下がりきらない。なんか「自粛疲れ」みたいなワードが出てきて、世間にズレを感じはじめる。いやでも、飲食店のインタビューでも皆が「協力するからしっかり下げてくれ」と言っている。じゃあ誰が、一体誰がこのグダグダを望んでいるんだろう?自分もこれ以上無いほど協力して一歩も外に出てないから、下がってくれないかな??

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そういえば、シン・エヴァが公開された時期だ。スマホにこんな画像が残っていた。「もともとの公開予定日なら100人切ってたのに、状況がよくなると信じて延期し続けた結果、この有様ですよ」という感じ。

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かろうじて昼飯を作っていた痕跡がある。カルボナーラはもうお手の物。しかし夕飯にまともな写真がない。UBER EATSか、Oisixの簡単なやつか。

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やばそう。髪も伸びてきて後ろで留めるようになった。

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2021年4月

3度目の緊急事態宣言。言わんこっちゃない。この頃、欧米諸国の厳しい制限と、日本のユルユルの制限の違いが目立ち、「同じことやったら百倍良くなるポテンシャルあるのに、なんでやんないの??」っていうことを強く思っていた。

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とくに、1月から3月まで物凄いストレスに耐えながら買い物も含めて引きこもりを続けてきた身としては、苦労がまったく報われず、それどころか単に悪化していて、絶望感が襲う。

食生活にはUBER EATSの進出が著しい。もう、金払ってでも楽をしてうまいものを食べないと、やっていけなくなっている。昔あったような、フレンチトーストとかスコーンとかスイートポテトとか低温調理とか、凝った料理はどこにも見当たらなくなっている。

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4月の終わりに文鳥を定期検査で動物病院に連れて行ったが、4月に外に出たのはそれと確定申告の時のみ。それでも、もう外に出ただけでその後数日間は「この感覚はコロナの兆しじゃないか」で不安で仕方なくなっていて、本当に辛かった。そして5月頭にやんごとなき用事があったので、恐怖のあまり「自覚症状はほとんど無いですが怖いです」と病院を受診して、その後自費でPCR検査を受け、陰性報告で一安心。それまでストレスで死にそうだった。ちなみに、コロナと勘違いしたのは夜食が多くなって逆流性食道炎を起こしたことによる食道の違和感だった。

2021年5月

上記のような精神的なストレスもあり、とにかく東京の感染状況が早く良くなってほしい。良くなると、外に出ても確率的にそこまで心配しなくても良くなり、自分の精神的負担も減るのだが。全然良くならない。

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だがしかし。なぜかこの期に及んで「安心・安全のオリンピック」などと繰り返す奴がいる。

もう本当に精神的に限界で、どこかに吐き出さないとダメだった。フォロワーが減っても仕方ないという感じだったし、親しい人にまで見放された。それがまたストレスになった。悪循環だ。

食生活ももうUBERやBASE BREADなどに頼り切りになり、限界が来ていた。ついにマック買ってきてる。

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また、髪が伸びまくったことで「もはや女装できるのでは??」という感じになり、アイメイクに挑戦したりした。

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しかしこの頃とにかく精神的には追い詰められており、せっかくの記念日も「ごめん、来週に延期」と言うほどで、奥さんにも迷惑をかけ、さらに自責の念にかられるという最悪のループに陥っていた。

2021年6月

ようやく現状。このグラフを見たらわかるけど、3月に緊急事態宣言を解除した時(300人台)より今は悪い。そして、デルタ株の感染力は強い。4/23には700人台になっていたことを考えると、7/23(五輪開催)には1000人台を超えていることは想像に難くない。

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それでも、ボロボロになって、そうした状況を発信したことで、友人から声をかけてもらったりして、なんとか持ち直している。

記念日は延期したけど、宅配でフレンチのフルコースを頼んで楽しんだ

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今はとにかく、世界は嫌なことだらけだ。自分もダメなことだらけだ。料理もできていない、運動もできていない、生活時間も遅くなり続けている、仕事も遅れている、趣味も取りかかれていない。世界の状況は良くならない。理解不能なほど話が通じない人が取り仕切っている。

それでも、「世界はクソだけど、クソだと思いながら頑張ってる人もいる」「自分はダメだけど、ダメだと思いながら頑張ってる人がいる」とわかったことで、ダメクソだけど、頑張るか、仕方ねぇ、くらいの気持ちにはなった。ありがとう。

宅配でも、おいしい料理に出会えている。デュヌラルテの「ホノカ」は、今の所日本一おいしいパンだ。

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今日もなんかすごく美味しいスコーンを食べた。去年は自分が作ってたけど、もうそんな余力はなく、これは奥さんが頼んでくれた。

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とにかく先月が自分の中ではどん底で、今月は自分を甘やかしながら調子を取り戻している。このまま、ワクチン打てるまで続けられるといいなぁ。

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