過去の監督選任大失敗を振り返る

G大阪の歴代監督について、現在までの大まかな傾向としては、日本人監督が多い、ブラジル人監督は軒並み失敗、クロアチア、ドイツ、フランス、オーストリー出身など、欧州の監督も居た、ってところですね。

ここで、大失敗事例として、ブラジル人監督の2例を挙げましょう。

1.せほーん

個人的には、呂比須さん単体であれば、あそこまでの大惨事にはならなかったと思ってます。

まず、呂比須さんのやりたいこと(実現したいチーム戦術)は、モダンなものに見えました。サンプル数がめちゃめちゃ少ないんですけれど。

傾向としては、ポジションを守らせる。攻撃時(ボール保持時)、大きくポジションを崩すことを嫌う。密集なんてもってのほか。両SMFが大きく開くことで、相手に、横ギャップを開かせる。守備は1-4-4-2系のスタンダードな3ライン。ハイプレス志向。

はい、最近はやりの言い方だと、ポジショナルなヤツですね。原則に忠実なヤツです。

しかし、中心選手(敢えて名前は伏す)が、さっぱり言うことを聞かず、変な密集を作りまくり、バランス崩壊。勝ち点を積むことができなかった。

そこでトドメに、二頭体制。怖い顔した置き物が現場介入を始め、チーム崩壊。

という流れに見えましたね。

悪かった点は、3点あります。

ひとつめは、呂比須さんのライセンス要件が満たせなかった時点で、再考すべきだった。ライセンス要件を満たすためだけに、怖い顔した置き物を雇う必要はなかった。

ふたつめは、そもそもブラジル人監督にする意味が分からない。世界的に見て、選手は一流、監督は三流、という国ですからね。日本人監督ではなく敢えてブラジル人(ブラジル出身)監督にしなければならなかった理由が見当たらない。

最後に、『中心選手』を干す権限が、呂比須さんに与えられていたのか…というところ。言うことを聞かない『中心選手』を干せないのなら、監督のやりたいこと(チーム戦術)は実現しにくくなりますわな。

ともあれ、何の自信もないんですが、呂比須さんを呼んだ理由を探すのならば、遠藤を(あっ、言っちゃったね)外したかったのかな?と、少し思うところです。

呂比須さんのやりたいことと、(当時の)遠藤のスタイルとは、合わない。そこで、日本にしがらみが少なめな呂比須さんを呼んで、一気呵成に遠藤を外しに掛かりたかったのかなぁ…?と。

それくらいしか、呂比須さんでなければならない理由が、見当たらないんですよね。


2.くるぴぃ

これまた意味が分からない。

ブラジル国内での評価でさえ、終わった監督、古い監督、という評価だったようですが、(監督は三流な)ブラジルでその評価って…という話ですわな。そもそも選択肢に入る時点でおかしい。

しかも、健太さんの退任が決定後、数ヶ月かけて、なぜ、ブラジル人監督から選ぼうとする…?という、完全に『あたおか』案件。十分な準備期間があってこれ…?という…完全に、『あたまがおかしい』

ただ、若手ブラジル人監督の中には、モダンな監督も居るって話ではあるので、クルピさんは『滑り止め』だった可能性はあります。

ここは、クルピさんじゃなければならなかった理由を探すのならば、ツネさんを『コーチ』として起用してくれる監督である、ってところですね。

健太さんには断られていたと記憶してますし、何人かの日本人・ブラジル人監督に打診し、ツネさんをコーチとして起用してくれるのが、クルピさんしか居なかった…くらいかなぁ。

仮にそうだとしても、他に誰か居ただろ、と思うところではあります。たとえば、WCブラジル大会でのテクニカルスタディにおいて、誰かしら老監督と接触があったのなら、その方に頼み込む方が良かったかなー…。

3.ふわっとまとめる

ブラジル人の、特に年配の監督は止めとこう。若手ブラジル系日本人監督なら可、だけど、怖い顔の置き物は呪われる。

というのは置いておいて、『外国人監督』全般がダメなのではなく、『三流監督の宝庫』であるブラジル人監督がダメなんだよな、というのは、最低限、共通認識としておきたいところ。

もちろん、ザーゴさんやトニーニョ・セレーゾさんのように、(ブラジルから見た)外国で選手キャリアを積んでおり、かつ、監督として、スタイル的に古くないのであれば、例外扱いしても良いかな、とは思います。とはいえ、そこまで調査するコスト・手間を考えれば、シンプルに、ブラジル人監督は不可!!とする方がラクかな。

あとは、選手獲得と監督獲得と、さほど差異はないと思うんですよね。自チームに合う選手なのか、どういうスタイルを目指すために獲得するのか、細部まで詰めてからオファーするって意味では、おおよそ同じでしょう、と。

過去、韓国五輪代表クラスだけれど、1年ほど出場が無い選手を、(報道では)1億円超の移籍金と5000万円超の年俸で買って来たことがありました…あれもあたおか案件。ゼ・カルロスも、Youtubeに上がってた動画を見ただけで、『コイツ…得点パターンに乏しく、しかもインサイドキックが読まれやすい振り足やんけ』って思ったしなあ。

しかし、近年では、明白にあたおか案件な選手獲得は無く、1億円以上掛かっているであろう案件での失敗例は無い…あー…強いて言えば井手口…ま、まあ、無い!!!

選手獲得で、あんまり失敗してないんだから、監督獲得でも大丈夫だろ。と思う…ので、期待、して、ます、よ?

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