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石膏像を作っています 4月11日


ども。ご無沙汰していました。今年の2月までパリ日記ばかり書いていましたので、石膏像については半年ぶりくらいでしょうか…。


石膏屋の近況

昨年の春から夏にかけても何度か書いていましたが、自粛ムードの中でも石膏像の仕事はとても順調に推移しています。もともと教育機関からの需要が大きい商品ですし、本当に必要とするお客様だけが購入するものですから、社会情勢の変化には比較的耐性があるように思います。

10年くらい前から画材店への卸販売を縮小して、ネットでの直販に注力してきたことも奏功しました。実店舗での販売に依存した体制のままだったら、営業時間の短縮などにより少なからずダメージを受けていたかもしれません。こういった事態を想定していたわけではないんですけど、自前のネットショップをしっかり構築できていたかどうかが明暗を分けたように思います(もしネットショップが無かったら…と思うとぞっとします…笑)


(↑ 2010年からの自社ネットショップ構築の経緯を綴った記事です)


昨年の厳しい社会状況下でも、卸販売からの脱却→完全直販体制への移行は着々と進行してきました。2020年11月には、祖父の代から70年間お取引いただいた画材小売り販売最大手の業者様への納品を終了。年末から今春にかけて二つの仲介卸業者様との取引を終了しました。まだ検討段階ではありますが、大きな情勢の変化が無ければ残る取引業者様との関係も清算し、2022年春にも完全D2C(製造直販)体制に移行の予定です。


最近のお仕事あれこれ

毎日の仕事は、とにかく「忙しい」の一言で、昨年からずっと息つく暇がありません。

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1月に北関東の学校へ納品したミロ島ヴィーナス原作大


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たくさんの球体。3Dプリンタが一般的になっても、こういったシンプルな幾何形体(きかけいたい)はたくさん注文を頂きます。



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古代エジプトの彫像。高さ30cmくらいですが再現性は高いです。オリジナルはルーブル美術館収蔵。



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古代ローマ皇帝のゲタ。ゲタはカラカラ帝の実弟です。


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パジャント×2、アリアス


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円盤投げ半身像。頭部+胴体+台座という部分ごとに成型して接続します。



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手足がたくさん。



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ボルゲーゼのマルスの七分身像。美大入試では胸像が定番ですが、おへそから下が加わるとド迫力になります。こういうのを作ると、全身像はやっぱり魅力的だなぁとあらためて思います。


今日は2月末以来で、40日ぶり(!)のお休みだったので、久々にnoteを書いてみました。気が付いたら春が通り過ぎてた(笑) 


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