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石膏像を作っています4月6日


パリ日記がスタートして石膏像についてはすっかりお留守ですが、お仕事も日々がんばっています。たいへんな社会情勢ですけれど、元から本当に必要な人にしか相手にされないニッチな商売ですし、現在の販売体制はネット経由がほとんどですから、今のところ販売に大きな影響は出ていません。例年通りに3月、4月は需要が生産を上回る状態が続いていて、ほとんど土日返上で働くような日々です。

工房内では僕以外には高齢の両親のみということで、これは家庭内に籠っているのと大差ありません。他に心配になる場面としては、通勤電車内、ヤマト運輸への持ち込みくらいしか思い浮かばないのですが…。社会的にコレクトな行動ということでは、自宅周辺から一歩も移動しないということになるんでしょうけど、なかなかそう単純にはいかないですね。

さらに状況が悪化して、電車での移動が制限されたり、運送業者の活動が制限されるようなことになれば、また様々な対応を考えなければならないですが、そこまでは淡々とやるべき仕事をこなしていきたいと思っています。


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最近の石膏像製作の様子などを少し貼ってみます。インスタには日々こういった写真をアップしています。

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サタイア全身像。両腕を取り付けて完成の状態です。



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釈迦如来半面 日本的な製品は数は多くないですが、美大受験との関連で十数点ラインナップしています。


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古代エジプトのフクロウのレリーフ


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ミケランジェロ作のシスティーナのピエタの頭部


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ゼウスの妻ヘラの彫像


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アテナ・パルテノスの縮小像。オリジナルはアテネのパルテノン神殿内に設置されていた十メートルを超える巨大なものですが、これは高さわずか30㎝ほどの可愛らしい縮小像です。


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ファウンのトルソ。僕の工房で作るものとしてはかなりの大物です。製品を作っているときの型の重量(内部に製品が形作られていくので、どんどん重くなる)はおそらく80㎏くらいだと思います。それをゴトゴト動かして作るのですから、それはもう凄いハードワークです。


という感じで次から次へと、作っては出荷、作っては出荷が延々と続きます。これが落ち着くのは7月後半。その頃までに、現在の厳しい社会状況が少しでも改善しているように切に願っています。



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