見出し画像

B-546 ドクロ(サーベルタイガー)

画像1

石膏像サイズ: H.23×W.20×D.40cm(生体サイズ)

漸新世後期から後新世(3000万年~10万年前くらい)にかけて栄えた、ネコ科に属する食肉獣の頭骨で、一般的には”サーベル・タイガー(剣歯虎)”と呼ばれたり、”サーベル・キャット(剣歯猫)”と称されるものの仲間です。この頭骨自体は、そういった”剣歯猫(現在では”猫”とするのが一般的)”の系譜に属するもので、”スミロドン”という種類のものと考えられています。

スミロドンは、紀元前300万年~10万年前くらいに南北アメリカ大陸に生息し、サーベル・タイガーのなかでも最後期に現れた属のようです。北米ではたくさんの化石が発見されていて、生態の研究もなされています。前足に比べて、後ろ足の発達が弱く、ヒョウなどの動物と比べると走ることは不得意だったようです。地球が寒冷化し、大型草食獣が減少するなど生存環境が変化する中、ジャガー、オオカミなどの新しい捕食者に比べて脳が小さく、知能に劣っていたスミロドンは徐々に絶滅してゆきました。

画像2

骨格から再現された「スミロドンの想像図」
(写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?