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L-617 ディディアレリーフ

石膏像サイズ: H.19.5×W.17×D.1.7cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前1300年頃(新王国時代)
収蔵美術館 : ルーブル美術館
出土地・年 : 

古代エジプト・新王国時代に製作されたレリーフの一部で、図像の上部にはオシリス・イシス・ホルスの3神をいただき、下部では神官であるディディア(Didia)とその妻イウイが供物を捧げるという構図です。ディディアは、アビュドス(Abydos 古王国時代からの聖地)で神殿の建造を指揮した人物です。アビュドスは、古代エジプト神話上でオシリス神が復活した地とされており、新王国時代のセティ1世、ラムセス2世の遺跡などが残っています。ディディアの家系は、少なくとも5世代にわたってアモン神殿の建造に携わっていたことが分かっており、祖先はカルナック神殿の建設にも関与していたということです。

ルーブル美術館収蔵のオリジナル作品。下半分がディディアとイウイのレリーフ部分 (写真はWikimedia commonsより)


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