【音楽】最近の音楽なんてと思っていたけれど
予め言っておくと僕は最近の音楽、特に若い流行りのアーティストにとても疎い。
邦楽アーティストで人生で一番感銘を受けたのは峯田和伸氏だし、天才と尊敬しているのは向井秀徳氏だし海外勢も含めるとRed Hot Chili PeppersやOasis、Nirvana等の90年代のオルタナティブミュージックが好みだったりする。今活躍しているアーティストでどっぷりハマれたのはサカナクションが最後だった。
なのでここ数年のトレンドであるところのヨルシカや米津玄師といったアーティストの楽曲をテレビやインターネットで聴いてもあまりピンとくることはなかった。
苦手な理由はなんとなくわかっている。
"2008~2010年代くらいにニコニコ動画に投稿されていたような感じ"とも言うべき空気感だろうか。まあ米津氏なんてボカロP出身だし、今活躍している若いアーティストが青春時代、ボーカロイドに傾倒しており今なお無意識に影響されてるのも理由はわかる。
ただ当時から僕はずっと思っていた。
「どいつもこいつも世界観がティーンネイジャー向けすぎる」
どう考えてもニコニコ動画に投稿される音楽の大半は若者が制作してるし、勿論ターゲットも若者であるのに何言ってんだという感じではある。
なんとなく苦手だったのだ。JPOPというよりアニソン的で王道進行を無限に使い倒してくる新しい空気を持ったポップスが。
それで僕はその辺の音楽とはほぼ無縁の生活を送ってきた。あえて避けるわけじゃないけど別に触れようとも思わない感じ。
だが今はどこにいても「世界観がティーンネイジャー向けの音楽」が聴こえてくるわけだ。
そこできまぐれに聴いてみようと思った。
最初はマジで1mmもピンと来なかった。
もう全然ワクワクしない。
ただ「お?」と思ったのは0:44あたりの歌詞。
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"将来何してるんだろうね?"
"音楽をしてないといいね"
~2小節空けて~
"困らないでよ"
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「なるほど」と思った。
会話の沈黙を歌メロの休符で表現してんのね、と。
なるほどなるほど、と聴いているうちにふと気づく。
歌メロの音符数が多いのに理由がある・・・気がする。
気になってはいた。大流行中のアーティスト「米津」も「King gnu」も「ヒゲダン」も歌メロの音符数の多さになんというか息苦しさを感じる時があったのだけど、その度ボーカル大変そうだなと思っていた。
だが気づいた。多分、歌詞である。
・今のアーティストは歌詞でドラマを聴かせたい
"歌詞で楽曲のストーリーや世界観を補完する"
詩を使って、誰にでもわかるように楽曲の魅力や世界観をこれまでよりもずっとたっぷり表現する。これがきっと今のJPOPのトレンドかもしれない。
これに気づいた時、なんだかちょっとすっきりした。
楽曲の空気感が苦手なのはわからないが、前よりもずっとずっと楽しく聴くことができる。そんな気がした。
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