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自社プロダクト説明書~Wallet Station編~

みなさん、こんにちは。森本です。
採用活動を通じて、転職を考えている方や弊社採用を支援いただいているエージェントさまとお話する機会を頂いておりますが、「プロダクトについてはイマイチ分からない」「ウォレットサービスという事は理解できるけど、詳細にはちょっと…」という方がほとんどだと思います。。。

また、前回はBaaSやEmbedded Financeについてお話ししましたので、今回は、当社BaaSプラットフォーム事業のメインプロダクトであるWallet Stationについて詳しくお話ししたいと思います。
そもそもBaaSって何?という方はぜひこちらの記事をご覧ください!

1. 金融サービスモデルの動向について

まずは、前提となる金融サービスモデルについて説明します。

従来の金融サービスにおいては、ユーザーが企業の用意したサイトやアプリにアクセスする、いわゆる“直接モデル”でサービス提供を行っていました。

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銀行においては、窓口、ATMをメインに銀行が用意したチャネルにて直接やり取りしなければいけない状況で、サイトやアプリなどのWebサービスも存在しますが、ユーザーの日常的な行動から継続的にアクセスされるものではないという課題もありました。
(銀行アプリやサイトに毎日アクセスする方はほとんどいないと思います。)

海外に目を向けると、Apple社が「Apple Card」を提供したり、Facebook社が暗号資産(仮想通貨)を提供したりと、デジタルプラットフォーマーが積極的に金融サービスに関わってきています。
前回の記事で「今後全てのスタートアップがFintech企業になる」というプレゼンに触れましたが、スタートアップ企業のみならず、多くの顧客基盤を持つサービス会社が自社サービスの利便性含め、より多くの利用者を惹きつけるため金融サービスの提供を開始し始めています。
国内においては、ファミリーマート社の「ファミペイ」、ユニクロ社の「UNIQLO Pay」などリテール企業による金融サービス提供開始が記憶に新しいと思います。

では、ファミリーマート社、ユニクロ社が銀行口座やクレジット残高などの金融情報を保持・管理しているでしょうか。
決済・送金などのサービス提供を可能にするには、資金決済法律など様々な法律に基づくライセンスが必要となるので非常にハードルが高いです。
なので、BaaSプラットフォームを介して、金融基幹システムとサービスアプリを連携し実現しているのです。

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このように、ユーザーがサービス事業者の提供するアプリ・サービスから金融機能を享受する“間接モデル”の形に変化してきています。
さまざまなサービスと金融機能がシームレスにつながることで、より利便性の高いUXが実現され、“新しいユーザー体験”が生み出すことが可能になっていくのです。

2. Wallet Stationについて

 2-1 ビジネスモデル

Wallet Stationは金融サービスをニーズに合わせながら、機能単位でAPIを用いて企業に提供するB2B2C向けのSaaSプロダクトです。
エンドユーザーにWallet Stationというサービスが認識されることは多くないと思いますので、「あの企業が提供しているウォレット/Fintechサービスの裏側では、実はWallet Stationが動いている」というイメージをお持ちいただければ良いかなと思います。

 2-2 Wallet Stationで出来ること

①オリジナルウォレットの構築
金融機関や商業施設・サービス事業会社のオリジナルウォレットをスピーディに構築することが可能です。既存アプリに機能をカスタマイズして組み込むことも可能です。

② 決済機能だけでなくニーズに合わせた機能追加が可能
ポイント・クーポン付与/管理機能の連携や、自動貯金などAPI接続を通じて、より拡張性のあるウォレットサービスを構築することができます。

③ 様々な支払い手段と接続可能
銀行口座とのAPI接続はもちろんながら、プリペイド・クレジットとの接続も可能で、利便性の高いウォレットサービスの提供を実現します。

 2-3 Wallet Station技術構成

弊社プロダクトは前述の通り、金融基幹システムと接続し、新たなサービスや銀行自身のデジタル化を実現しています。
金融基幹システムは重厚長大なものであり、高いセキュリティレベルが求められます。

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※Wallet Station主要技術

当社では、単に新しい技術を採用するのではなく、「堅牢かつミッションクリティカルなシステム/サービスを提供する上で必要となる技術、プロダクト課題の解決につながる技術」という視点で選択しています。

3. Wallet Stationが社会に対して与えるインパクト

ここでは、これまで生活者と密接な位置にいた金融機関にフォーカスしてお話します。
まず前提として、少子高齢化が進むに伴い、生産労働人口が減少し続けています。
この流れが大きく好転する可能性は、そんなに高くはないかと思います。

その中で、マイナス金利政策や企業による資金需要の減少傾向もあり、融資を通じて得られる貸付金利を主な収益源としている銀行にとっては、逆風が吹いている状況です。

少ない労働力で大きな成果を出すため効率化、いわゆる金融DXが必要となってきています。
地方含む金融機関の課題を大きく分けると下記です。
・融資以外の収益源の確保
・ATM設置や店舗にかかる費用(人件費,賃料etc)
・地元経済の活性化

このような社会課題を解決する1つの手段がBaaSプラットフォームであり、Wallet Stationです。
また、インフキュリオン単体でサービスを作り上げる・拡大していくのではなく、様々な企業と協力しながら、社会におけるデジタル基盤を作っています。
現在は、生活者から切り離せない“決済(支払い)”を起点にプラットフォーム展開をしていますが、他金融サービスや他業界のDX化など、社会全体へインパクトを与える可能性を秘めています。

「事業を作る、人を作る」をミッションに掲げて事業拡大をしている当社に少しでもご興味いただけると嬉しいです!

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