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経営者である前に、人間であることが真に理解できた時に、進化は始まった

新型コロナによる緊急事態宣言が発令される直前、2分半で目標額700万円、2時間40分で上限額2800万円に到達し、その他を併せて約3,900万円の資金調達に成功した、株式会社Minoruの森裕嗣さん。これまで人間として、経営者としての自己成長、組織の成長のために、あらゆる学びに投資してきたけど、グローバルコーチングが最終到達点と語ってくれました。Visionary経営塾との出会いをきっかけに、1to1コーチング、社内のチームコーチングを導入した結果、自分自身にも会社にも大きな進化が起きたと言います。人生でTOP3に入るほどの衝撃も味わったとのこと。太陽のように温かく、バイタリティ溢れる森さんと、森さんが魂を込めて創っている事業・チームの進化の様子をぜひご覧ください。

※インタビューは本多(弊社代表、経営塾講師、担当コーチ、本文中「喜久雄さん」)、角中(経営塾講師、本文中「順子さん」)、小川・上江洲(弊社パートナーコーチ)が行いました。

きっかけは資金調達

グローバルコーチング(以下、GC) Visionary経営塾に参加したきっかけを教えてください。

 資金調達に成功して話題になっていた経営者に教えてもらったのがきっかけでした。説明会に行ってみたら、ロバートキーガンの成人発達理論の説明があり、興味がわきました。それは決定要因ではなかったけど、紹介してくれた経営者が参加する、と決めていたから決断した、というのが実の話です。経営者としての成長過程で新しいことをやってみよう、というトライアルのつもりでしたね。同時に、やるからには、真剣にやろう、と腹は括っていましたね。

GC 当時はどんな課題を持ってたんですか?

 ずっと新規事業に関する資金調達が課題でしたね。黒字化しないままに新規事業に資金を注いでいた時でした。不動産系でもTechの要素が少なく、ビジネスモデルで攻める事業なのでVC系のウケが良くなくて、苦戦していました。そのころは、お金のことが24時間頭を巡っていて、事業に没頭できない時間が続いていました。ただ一方で、今回の新規事業はどうしても人生をかけてやりたいものだったので、心中の葛藤が続いてたんですよね。

GC どのように、対処していたんですか?

 今までは、テクニカルにポジティブ思考とかを学んでいましたね。気持ちが前向きになる、とか、考え方、とか。そういう類のものです。確かに瞬間的にスイッチが入る感じがするんですが、根本的な解決にはならないな、と感じていました。

doingからbeingへのシフト

GC 考え方が変わったきっかけは?

 一番大きかったのは、doing(行動)からbeing(あり方)へのシフトですね。これまではdoing一辺倒だった自分に気がつきました。そして「自分のあり方ってどういうものだろう」という、beingへの探究が始まりました。今までの延長線上に進化はないと感じていた時期だったので、ここに活路を見出せるんじゃないか?という期待が生まれてきました。

GC 変化を具体的に教えてもらえますか?
 
 例えば、営業のシーンでも、これまではテクニカルな会話が多かったですね。応酬話法があって「こう言われたら、こう返す」みたいな、レスポンシブな会話を繰り返していました。今になって思うと、信念を持って世の中に広げていきたい、と思っている商品なのに、売り方がテクニカルでしたね。
従業員に対するマネジメントについても、テクニカルなことばかりを書籍やセミナーで学んでいました。朝礼をやるとチームがまとまる、トイレを磨くと従業員がついてくる等々…。もちろん、このdoing自体が悪いのではなく、それを行っている自分のあり方はどうなんだ?という一番大事な点が抜けていました。そのことに気がついたんです。
この会社の魂を握っているリーダーとして、この商品の生みの親としてのあり方、beingをしっかり整えよう。という気持ちが芽生えてきましたね。

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関係性なしではvisionは語れない

GC 経営塾でどのようなことを学んだんですか?

 最初に学んだのは「関係性」の大切さですね。一見すると、普通の学びに感じるかもしれませんが、知識としてではなく、体感的にそれを学べたので「まずは関係性を作っていこう」と強烈に思ったのを覚えています。社内でも社外でも、関係性を抜きにミッションやビジョンを語っても、意味がないことを悟りました。

GC そんなに強く学べたのはなぜですか?


場の力と仲間の存在の大きさ

 経営塾という場の力と仲間の存在が大きいですね。参加している経営者たちは自分が投下した時間とお金に対して最大のリターンを得ようと、強いコミットを持って場に入っています。そんな素晴らしい経営者たちの熱量と、僕たちが安心してその場に身を投じられるようにリードしてくれる講師二人の存在が掛け合わさって、奇跡的な進化を生み出す場ができているのだと感じています。

GC 印象に残っているシーンを教えてください。

 第5講のワークですね!あれは、人生でTOP3に入る衝撃でした。そこに至るプロセスで、人という存在をどう観るか「人間観」を学んでいたことも大きかったです。例えば「冷酷で優しい人」というように、ひとりの人間の中にも多面性がある、ということを知ることによって、人にどう思われるかを気にするような判断軸を持っていることが、時間や思考の浪費だということに気づきました。もう一方で「この人は〇〇な人だ」というように相手を一義的に定義することの無意味さも知りました。そんな人間観を持ちながら、参加者同士の相互理解が進んでいきました。人間関係が深まっている中だったからこそ、自分自身のあり方について「グサッとくる」鋭い指摘をもらっても、素直に受け取って「深い洞察の中で愛を持ってフィードバックしてくれているんだなぁ」とありがたく受け取ることが出来たんだと思います。ベースの価値観や関係性なしに同じこと言われていたら確実に「カチン!」ときて終わっていたと思います。

GC そして第5講を迎えるわけですね。

 はい。仲間の協力を得て、自分の中にあった大きな思い込みに気づく、という衝撃を体験しました。僕はこれまで「もの凄いパワーを持って生きていますよね」と周りから言われることが多く、それは生まれ持った素養だと思っていました。しかし、実はそれは過去におきた一つの大きな出来事に起因している、ということが分かったんです。もう、本当にこれは衝撃的な発見でした。人生でTOP3に入りますね。

GC 繰り返しますね。よっぽどインパクトが大きかったんですね(笑)

 その過去の大きな出来事が、皆んなの力を借りて、再現され、リアルに思いだされ、それを講師のリードによって上手く取り扱えるようになりました。自分の人生における大きな癌細胞を除去できた感覚がありましたね。そして、健康になった真っ白な状態から生み出したこの新しいあり方が自分に定着していけば、違う世界観を見れる、そんな希望が湧きました。こんな大きな進化が、たった1時間弱でできてしまう、ということにも衝撃でしたね。

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「社長変わろうとしていますよね」という声

GC 周囲へはどんな影響があったんですか?

 「社長、すごく変わろうとしていますよね」とメンバーに言われることもありました。前の僕を知っているメンバーが、僕が変わろうとしていることに賛同してくれたんです。なぜ、変わろうと思ったのか、という経緯を話すと、より共感してくれましたね。
今までの僕が会社の中であまりにも強烈な存在だったので、またもとに戻るんじゃないか、という穿った見方もあったと思いますが、実際にコミュニケーションの量が増えて、会話の質が変わったら、メンバーもそれを感じとってくれたようです。

実は一昔前まで、メンバーからの視線や評価が気になって、時には会社に向かう足が遠のくことすらありました。この僕がですよ。

自分のあり方が変わって、ひとりひとりと丁寧にコミュニケーションをとり、関係性が変わっていくと、そんな不安というのは虚像だということに気づきました。
社内の会議でも、以前は間が怖くて、ずっと僕が喋っていました。僕から先に喋りまくって、その場を制圧しているイメージですね。笑

今はゆっくり構えて、みんながどんな状況にあるのか、どんなスタンスでこの場に挑んでいるのか、見ながら話しているイメージです。間も好きになりました。メンバーはだいぶ発言しやすくなったと思います。メンバーから、からかわれたり、ばかにされることが増えてきてました。イジられる存在になれたことが嬉しいんですよ。
前は絶対に触れてはいけない人、触れると火傷をおってしまう人、という風な扱いだったので、大きな違いがあると思います。笑

GC 関係性の変化が会社に与えた影響は?

 すごく大きいです。今の新会社がまさにそうで、スタートする時から新しい自分のあり方でのぞんでいます。僕を中心としているかどうかは別として、全ての個々人が有機的に結びついている感覚がありますね。指揮伝達がなくても、みんなが自分で考えて、やることを決めて動いている。自走的な会社経営になっている。そんな手応えがあります。指揮官が不要とは言わないまでも、そのウェイトは前より小さくなっていますね。

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GC グローバルコーチングと付き合って、最大の成果は?

 講師の二人や、仲間の経営者、いろんな人と関わっていきながら、自分自身も影響力を持つ人でありたいな、と思うようになりました。会社の経営者、家庭の夫、父であるという以上に、社会に影響力を持つ人でありたいと思うようになりました。それが今やっている事業とリンクするんです。この商品に自分の魂を乗せて普及させていくこともその手段だと感じています。たまたま出会った人に対してですら、大きな器を感じさせられるような人でありたい、と思っています。

GC 素晴らしい!より大きなリーダーに進化した、と見えています。


あり方で決断する

GC 経営塾の延長で1to1のコーチングも始めましたね。どんな期待が?

 喜久雄さん、順子さんに触れて、とにかく凄い人だな。対多数で大きな進化を生み出している人と1to1やったらどんなすごいことが起こるのか?という期待と怖さがありましたね。全て、スケスケに見透かされているんじゃないかと。笑

GC 最初のテーマは何だったんですか?

 ちょうど、資金調達の課題があって、社内でも色々問題があって、MAXに大変な時期でしたから、藁にもすがる想いがありました。

GC  やってみてどうでした?

 経営者は決断を下さなきゃいけない。決断を下すときに、社外の相談役に事柄に関する相談はできます。ですが、本心としては、ケーススタディ的なアプローチではなく、あり方の延長線上で解決に向かいたい、と言う思いがありました。

自分よりも有能な人たちが会社にジョインして、それがために自分がひるんでしまい、決断が鈍りそうになった時もあったけど、コーチと話すことによって、判断軸が定まってきて、腹落ちして、それを基に決断をすることができました。経営者として、生き方として、自分との向き合い方を理解しつつあります。そんな手応えがあります。

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GC  印象的な出来事は?

 会社の中でとても重要なポジションにいるメンバーとの軋轢が生まれて、抜き差しならない状況が生まれた時期がありました。本人とも他の社内メンバーともよく話し合って、結果的に退職という結論になったのですが、その退職を選択したメンバーも含めて、関係者みんなにとって最も可能性が開ける結論だと納得を作れたことが大きな出来事ですね。


個人の自由と仲間への信頼を作り出したチームコーチング

GC 1to1コーチングの次に、チームコーチングを始めたきっかけは?

 自分が体験したことを、メンバーにも体験してもらいたい、だけど自分が伝達するのは難しいなぁ。自分の課題がひと段落ついた頃に、そう思っていました。ですが最初は、メンバーから「コーチングやだよ、移動時間がもったいない」みたいなリアクションでした。でも、どうしても僕はメンバーにも受けてもらいたかった。そんなタイミングでコロナショックが起きてしまい、非常事態宣言が出され、リモートワークを余儀なくされていました。
ちゃんとタスクを分担してやっても、最初は仕事が噛み合わなくて、メンバーがつながっている感覚がない、温もりがない。どうやったら関係性が上手く行くか、と悩んでいる時期でした。

GC そうだったんですね。

 喜久雄さんに来てもらって、僕が経営塾で体験したことを、チームメンバーにも体験してもらったら、とても大きな効果がありました。みんなで瞑想をして、つながっている感覚分かちあえた共通体験が大きかったです。以降は、経営塾やコーチングで学んだ共通言語を社内でも使えるようになって、チームの関係性がとてもいい感じになりました。

GC それ以降、リモートワークは上手くいってますか?

 かなりいい感じですね。個人の自由さと、チームの信頼関係が上手く両立していくために、メンバー全員で意見を出し合い、明確なルールを創っていきました。具体的な取組みを紹介すると、11時〜15時のコアタイムはみんなをオンラインで繋げていて、相談事や連携している仕事はこの時間内に済ませる時間に設定しました。逆に言うと、それ以外の時間は、個人で何をしてもいい時間にしたんです。時間の使い方や過ごし方の自由度を高めた分、アウトプットや成果についてはこれまでよりもコミットが強くなって、仕事の推進力が上がったんです。

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GC どうしてそんなことが可能になったんですか?

 それは、グローバルコーチングで学んだ知恵のおかげですね(笑)。11時にみんなオンライン上で集まると、はじめにチェックインをします。次にセリーヌマインド瞑想※をして、その後に雑談をしているんです。※インドのO&Oアカデミーが発明した「今ここ」に集中できる3分間の瞑想

GC 本当にやってるんですね!

 やってますよ!このチェックイン、瞑想、雑談の流れを経ることで、チームが一体感を感じながら、この事業を成長させようよ!と言う機運が自然に高まるんです。

GC 素晴らしい!

チームの成長を止めていたのは社長?

 実は今お話したリモートワークスタイルは、メンバーの発案だったんです。メンバーの中には、組織の中でいつも他のメンバーとは違う意見を言う人もいます。時にはネガティブなものとして受け取られることもあります。今回のチームコーチングを通して、いったん立ち止まる機会があって、これまではその言葉に自分が耳を傾けて来なかった、ということに気づいたんです。メンバーの中には職場の状況を精密機械のように分析して、みんなが働きやすくなる環境を提案してくれたりもします。それが分かって、しかも提唱してくれたことが効果的に働いてる事実を見て、目から鱗でしたね。それと同時に「これまでチームの成長を止めていた原因は僕だったのか?」ということに、ハッとさせられました。メンバーは何も変わっていなくて、僕をはじめとするチームが、考えを受け入れることによって、チームとしての進化が生まれました。

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実った成果、たどり着いた終着点

GC 会社の成果としてはいかがですか?

 元々、資金調達が大変な会社だったんですが、全員の総力上げて、調達に取り組んだ結果、2分半で700万、2時間半で2800万、その他を併せて3,900万円の調達に成功することが出来ました。コロナ禍でのこの成果は、周りからもとても驚かれましたし、社内のメンバーにとっても大きなイベント、通過点になりましたね。遠慮なくはっきり言わせてもらいます。グローバルコーチングと出会ったお陰です。ここは、私の学びの旅の最終到達点だと思っています。

編集後記

インタビューをしながら、小春日和の太陽のような陽気をたっぷりと浴びた気分でした。「グローバルコーチングのお陰です」と言ってくださいましたが、それも森さんの素晴らしいあり方が生み出した言葉だと受け取りました。学んだ知恵を活かすスピード、本質的な恐れと向き合う勇気、そこから大きな進化を生み出すパワーに触れ、経営者としてのスケールの大きさを感じずにはいられませんでした。そんな森さんが生み出した、これまで世の中になかった商品と一緒に、森さんご自身がますます社会に大きな影響力を与えるリーダーとして活躍することを心から願っています。これからも一緒に進化を続けましょう。感謝!

お問い合わせ大歓迎!!

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