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「へぇそうなんだ」という態度。

会社のノートに1年目社員のノートが投稿されました。

世代によって価値観は変わる。けれど、お互いが歩み寄ろうとする姿勢は変わって欲しくない。

世代によって違う価値観を、会社が自分達の世代に合わせてくれて今がある事に感謝したい。そしてお互いに歩み寄る態度を大切にしたい。というような内容です。


漫画は時代の価値観を投影します。その世代で一番流行った漫画の内容はその世代の考え方を分かりやすく理解するのに役立つと思います。

僕達40代が若い頃一番流行った漫画はドラゴンボールでした。
30代の代表作はワンピース
今最も流行っているのは鬼滅の刃だそうです。

簡単に言うと
ドラゴンボールでは、苦しい修行をして世界を救うんだ!という価値観

ワンピースでは、それぞれの個性を持った仲間のつながりが強調されました。

鬼滅の刃では、戦って勝つことは目的ではなく手段になっています。
実は一番人気なのが善逸という何事にもネガティブで後ろ向きなキャラクターだと言います。
善逸の言葉
「努力するのは苦手です。まじめにこつこつやるのが一番苦手です」

時代の変化が激しいことで、明らかに世代による意識のGAPが大きくなっていて、それが組織の円滑な運営を阻害しています。

僕の会社は新卒の比率が8割を超えるので、意識のGAPに立ち向かう経験則が他の会社の方よりも早く多かったと感じていますので、その中で工夫したことをお伝えすると

1つ目が「軸をずらすこと」です。

例えば仕事への向きあいかたといった、直接的に会社に関わる話をすると、どうしても感情的な話になってしまいます。
学生時代の勉強や、スポーツへの向きあいかた、恋愛など軸をずらしてその価値観を聞くことで感情的にならずに話を聞くことができます。

2つ目が、コーチングのスタンスです。
例えば、「努力が嫌い」と言われたときに、それはなぜなのか?より本質的な理由に導いていくような聞き方をすることで、理解ができるようになりました。

そして一番重要だと思うことが
「違うことへの興味」です。


特にテレビなどのマスの画一化の時代に生きてきた我々の世代は、人と話すときに「同じ」であろうと接点を持とうとします。

新しい世代の価値観に触れると、自分が変わるか、相手が変わるか?という二択の思考になりがちです。

自分の考えを変えるわけでも、相手の考えを変えようとするわけでもない

「へぇそうなんだ」という「違うことへの興味」で内面を語り合う事が大切だと思います。

「へぇそうなんだ」と興味を持って価値観について聞いてもらって嫌な人はいません。

そしてその一歩さえ踏み出すことができれば、お互いに歩みより、違うことで、深い次元での補完関係が作れると思うのです。



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