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ソーシャルインパクト投資ファンドの組成に向けて動き出しました!

みなさん、こんにちは!
今回の記事では、ソーシャルインパクト投資ファンドについて、紹介いたします。

早速ですが、インパクト投資とは、、

社会課題の解決を目的とし、経済的リターンに加えて、社会や環境への良い影響・変化(インパクト)を生み出すことを目指す投資

のことです。

最近よく聞く、ESG投資と同じようなものなのだろうか。
私たちは初め、そう思いました。

けれども、色々と調べていくうちに、インパクト投資は
特定の社会課題解決を目的とする明確な意図を持ち、そのインパクト(社会や環境への良い影響・変化)の評価を行う という特徴を持つことが分かり、これまで考えていたESG投資の概念から一歩進んだものであると理解しました!

2014年9月15日に発表された“社会的インパクト投資タスクフォース報告書”には次のような言葉があります。
「インパクト投資は市場の力と資本、そして起業家精神を、慈善への取り組みの原動力として活用するものであり、市場の見えざる手を導く見えざる心をもたらす」

地球温暖化や感染症の脅威、超高齢社会への対応など、様々な社会課題に直面する私たちが、世の中を豊かにしてきた資本主義を見直し、より良く発展させていくのは今しかない。
そしてこれを実現する力が、インパクト投資にはある。
報告書の言葉からは、そんな力強いメッセージを感じ取ることができます。

ここまで読むと、インパクト投資は社会課題解決に向けた万能薬のように聞こえるかもしれません。しかし、まだインパクト投資も玉石混交であり課題も多いのが実情です。

具体的には、インパクトの評価はなかなか難易度が高く、評価の精度が低くても、逆に、かなりしっかりと評価を行っていても一律にインパクト投資と言われていることが分かりました。
いわゆるインパクトウォッシュと呼ばれる、“なんちゃってインパクト”も存在するようです。

そこで、今回、民間の皆さんの力をお借りして、“ホンモノのインパクト投資ファンド”を組成するべく、動き出しました!!このファンドを通じて、インパクト投資を促進し、社会課題の解決に官民協働で取り組む新しい金融の流れを加速していきたいと考えています!!


具体的には、ソーシャルの分野にターゲットを絞り、「ソーシャルインパクト投資ファンド」と名付けたファンドの運営事業者の募集を開始しました。

このファンドでは、東京都と民間が協働で出資するファンドを創設し、「東京で暮らす人々のウェルネス」を向上し、誰もが心身ともにいきいきと暮らせる社会づくりに貢献」することを目指します。

スキーム図

本ファンド事業では、投資先企業が生み出すインパクトの測定や、更なる向上を促すための支援を行う「インパクト測定・マネジメント(Impact Measurement & Management(以下「IMM」))」に力を入れて取組んでいきます。
また、IMMの結果をレポートにまとめ、積極的に情報発信することも予定しています。

創設されたファンドに、都は最大10億円を出資する予定で、民間資金の出資を募り、ファンドの総額は100億円規模を目標としています。

<今後のスケジュール>
ファンド運営事業者の募集  令和4年6月10日(金曜)まで
ファンド運営事業者の選定  令和4年8月頃
ファンドの創設       令和4年12月頃

ファンド運営事業者の募集についての詳しいご案内は政策企画局ホームページをご覧ください。ご参加をお待ちしています。

最後までご覧いただきありがとうございました!

<参考:インパクト投資の特徴と位置づけ>

(出典)GSG国内諮問委員会「インパクト投資拡大に向けた提言書2019」(第2章 p.12)