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命とりのケシ畑(321

"Aren't they beautiful?" the girl asked, as she breathed in the spicy scent of the bright flowers.(『THE WONDERFUL WIZARD OF OZ』より)

「とっても綺麗じゃない?」と、ドロシーはみんなにききながら、輝く花々からするすこしぴりっとした匂いを吸い込みました。



『オズの魔法使い(THE WONDERFUL WIZARD OF OZ)』の8章目を読み進めています。8章「The Deadly Poppy Field(命とりのケシ畑)」では、ドロシーと仲間たちがそれぞれの願いを叶えてもらうため、オズのいるエメラルドの街へと向かう旅をしています。



 章始めの一文の訳を行い、知らない単語を調べながら40節〜章終わりまでを読んでいきました。美しい花畑の中を歩いているドロシーたちですが、だんだんと香りの強いケシの花ばかりが周りに広がるようになってきました。


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 こちらがケシ(poppy)の花です。


Now it is well known that when there are many of these flowers together their odor is so powerful that anyone who breathes it falls asleep, and if the sleeper is not carried away from the scent of the flowers, he sleeps on and on forever.


「今ではよく知られているが」と花の特徴が記載されています。花の匂いを吸い込むと、そのまま眠り続けてしまう、との通り、ドロシーを始め犬のトトとライオンも睡魔に耐えられなくなってしまいました。


 ちなみにポピー自体は欧州によく自生しているようで、日本語の「ケシ」と"poppy"は完全にはイコールでないようです。


ケシ(芥子、罌粟、Opium poppy、学名 Papaver somniferum)は、ケシ科ケシ属に属する一年草の植物。
日本語のケシは英語のpoppyと同義とされるが、英語では単に poppy といえばイギリス各地に自生しており、園芸種としても盛んに栽培されているヒナゲシ Corn poppy を指す。(wikipediaより)


 作品では"poppy"としか記載がないのですが、眠くなってしまったのですからこちらは生き物には危険な品種だったのでしょう。永遠の眠りに落として養分を得ているもののと思われます。かかしとブリキのきこりがいなかったら、これ以上進めなくなるところでした。


 花の匂いが効かなかった二人は、ドロシーとトトを花畑の外に運び出しましたが、体の大きなライオンだけがあと少しというところで取り残されてしまいました。次の章が気になりますが、一度復習に戻ってまた読み進めていきたいと思います。



 電子辞書に登録した単語の復習と、英文解釈のための音読復習もつつがなく終えました。
 明日も英語の学習を進めていきます。よろしくお願いします。





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使用したサイト:
”The Project Gutenberg E-text of The Wonderful Wizard of Oz, by L. Frank Baum.”
http://www.gutenberg.org/files/55/55-h/55-h.htm

使用した機器:
電子辞書PW-AM700シャープ ジーニアス英和&和英辞典/単語登録数37件

使用した書籍:
『英文解体新書』(北村一真、研究社)P240~241
『オズの魔法使い』(ライマン・フランク・ボーム/柴田元幸、角川文庫)

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