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最後まで粘る(自己紹介81)

発注ミスにより、予算が足りなくなるというアクシデントがありましたが、ファインプレーでなんとか乗り越えました。


さぁ、あとはゼミの成功に向けて、ひたすら行動するだけ。


もちろん、行動に無理が出たら軌道修正をする必要はありますが、ここまで来たら、あとはやれることをやるだけです。


足を使い、頭を下げ、何とかして最善の形で本番を迎える。


いつの間にか、僕とFさんだけが、このゼミに対して「圧倒的な熱量」を持ち、絶対に成功させるぞと意気込んでいたのでした。


今年の3月で30歳になりました!この記事は、これまでのハードモードな人生を振り返り、そこから学び、これからの人生をより良いものにしていくための企画です。


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何かを始めることは、そんなに難しいことじゃありません。本当に難しいのは、継続する事と、止める事です。


このゼミは、日を追うごとに「流れ作業」になっていきました。


まぁ、仕方がありません。継続とは、無意識に出来るようになるまでの間、ものすごいエネルギーを使わないといけないわけですから。


途中で嫌になったり、投げ出したくなる気持ちも分からないでもありません。


とはいえ、この企画だけは成功させないといけません。最初は、単位だけのつもりだった僕も、ここまでガッツリ入り込んでしまうとさすがに愛着がわきます。


時間の都合上、出来ることに限りはありますが、それでもやれることはすべてやろうと決めました。


ここは、Fさんも同じだったのではないかと思っています。直接聞いたことはありませんが、ここまで頑張って実装フェーズに持ってきた以上、それなりに思い入れもあるだろうし、どうせやるならいい形で終えたいと思ったと思います。


僕とFさんは、割と頑張って動いた方なのではないでしょうか?


今日は、主に3つの行動をお話しします。


1つ目は、交渉です。


この企画に出演してもらうアーティストは3組です。クラシックベースであったはずなのですが、子どもに楽しんでもらうを念頭に置き、かつアイデアを盛り込みすぎた結果、吹奏楽・ゴスペル・ジャズのアーティストをお呼びする、他ジャンルコンサートへと変貌を遂げていました。


僕としては、まぁそっちの方が楽しそうだからいいやという感じです。ここについては、森先生も何も言わなかったし、このまま進めてしまおうという感じでした。


この3組のアーティスト、ゴスペルとジャズのアーティストは学内の学生にお願いし、吹奏楽は学外でお願いすることにしました。予算の兼ね合いで、全部学外から、という要望はかなえられなかったのです。


で、僕とFさんは、この吹奏楽をやってくれる機関に交渉に行くことになりました。


出演交渉。


それは、スケジュール・段取り・企画のコンセプト・ギャラなどを提案し、出演OKをもらうための話し合いです。


当然、焦点になってくるのは「コンセプト」と「ギャラ」でしょう。


お相手のこだわりが強ければ、コンセプトが合わないと判断してNGを出してくるかもしれないし、ギャラが見合わないと判断されれば、その場で値上げ交渉などが始まります。


僕、この交渉については一緒に行くだけでした。ほとんどの対応は、Fさんがやってくれています。


僕には、交渉相手がどれだけすごいのかもよく分からないし、その界隈の常識がありません。こういう時は、知っている人にお任せするのが一番でしょう。


ちなみに、交渉相手は高校です。ギャラが発生するとは考えにくい。でも、ちゃんとした受賞歴があって、それなりに有名な高校らしいので、きちんと身構えていきました。


僕とFさんとしては、ノーギャラも視野に入れています。学校ですから、多分ないと思っていました。でももし、ギャラがとなるのであれば、そこは仕方がありません。ただし、出せる金額には限度があります。


いくらスポンサーがついたからって、決して大きな額のスポンサーではありません。予算の補充にも限界があったし、これからイレギュラーが起こる可能性を考慮すると、限度額はここらへんと決まっていました。


高校までは僕が運転しました。


僕、いまだにこの運転している時が楽しかったことを覚えています。


なんでしょうね。大学生っぽい思い出と言えばいいのでしょうか。学校まで車で行って、途中寄り道したりして。車内では、会話が弾んでいた気もするし、とにかくすごく楽しかったのです。


高校に着くと、今までメールやお電話で対応させて頂いていた、吹奏楽部の顧問の先生が出迎えてくれました。


僕とFさんは、応接室に通されて、対面で企画の説明をしました。


こまめに連絡を取らせてもらっていたこともあり、お相手の方も参加の意向を示してくれていました。あとは、直接お話しして微調整をするだけ。


この交渉の役割分担としては、僕が企画のプレゼンをして、Fさんがその後の質疑応答と、当日の微調整や段取りについて、図を見せながら説明するという形でした。


話しは滞りなく進みました。


僕はこの時、Fさんと一緒に仕事をしたら楽しいんだろうなぁと直感で思いました。Fさんと僕は、たどり着く結論は同じでも、その道筋には大きな違いがありました。


多分ですけど、上手に役割分担をすれば、それなりに大きな成果を出せる。これは、今もそう思っています。


顧問の先生は、じっと話しを聞いてくれて、その後、細かい部分をいくつか質問してきました。すべての質問が終わり、少し間を置いてから「分かりました。それでは当日、よろしくお願いします」と言ってくれました。


これで終わった、かのように思いますが、僕たちは「ギャラ」の話をしていません。


大学生にとって、お金の話をするのは少し怖いです。


でも、ここで聞かないと後々厄介な事になるのは間違いない。僕たちは意を決し、それで出演料なのですが・・・と言いました。


すると顧問の先生は、出演料はいりません。ただ、楽器の移動と搬入の費用だけはお願いします。と言ってくれました。


助かったぁ~(笑)


そんな感覚です。楽器の輸送・搬入費は予算に組み込まれています。つまり、予備出費は0で、話しをまとめることが出来たのです。


ひっ迫していたので、本当に助かりました(笑)


交渉が終わったあとは、どっと疲れた記憶があります。僕たちは、一仕事終えたサラリーマンのように、脱力しながら、大学へと向かうのでした。


学内サークルへの交渉はスムーズです。


こういう企画をやるので出てほしいのですが、スケジュール取れますか?とメールで聞き、OKなら会って話すだけ。出演料の話もいらないし、段取りも勝手も分かっているので、とんとん拍子でした。


さぁ、これで出演者は確定です。


続いては、会場押さえです。


学内にあるホールの管理人に、プレゼンをして会場を貸してもらう。


大体こういう時は、タイムスケジュールと転換表を持参します。その上で、会場図に指示書き込みをして、内容を詰めていく必要があるのです。


僕は、代表の女の子と一緒に会場の管理人に会いに行きました。


この代表の女の子、学内では顔が効き、交友関係が広いタイプです。僕、正直ゼミ前まで、この女子が苦手でした(笑)


だって、明らかにあたりがきついんですもん(笑)


関わってもロクな事にならなそうだなぁって思っていたし、何より僕、優秀ぶっている人が苦手でして。ほら、やる気のある無能って質が悪いじゃないですか?


そういう人と一緒に居ると、実損が大きいから、なるたけ関わらないようにしていたんです。


ただ、この時は非常に役に立ちました。なにせこの女の子、このホールの管理人さんとも仲良しだったのです。学内の人なので、貸してくれないなんてことはないと思うのですが、それでも、最初の接触が和やかなものになるのは助かりました。


僕は、淡々とプレゼンを進めました。


企画の流れ、段取り、転換のために必要なスタッフの人数などなど。必要な事を必要な分だけ説明し、お願いをしました。


話しはあっさり進みました。管理人さんは、一応ホール管理のプロです。僕が進めたプランは、素人が考えたものにすぎません。絶対ダメだしされると思っていたし、それに備えて想定問答を用意してありました。


正直、少し拍子抜けです。


でもまぁ、代表の女の子と仲が良かったからかもしれませんね。とにかく、スムーズに決まったのならOKです。


ちなみに管理人さんからは、さっきの手順で大丈夫だから。注意事項だけ守ってくれれば(笑)


と言われました。


僕としては、会場を無料で借りれるのなら、それ以上余計な事をするつもりはありませんでした。だから、注意事項のリストだけ貸してくださいといって、丸暗記しておきました。


さぁ、最後です。


ここが一番の問題。


チラシです。


昨日の記事で書きましたが、こちとら発注ミスで当初の5倍のチラシが届いています。ざっくりと、どうやれば全部配れるかを書きましたが、あれでは到底足りません。


まず、ノルマです。


グループメンバーは、最低100枚配ってきてね。メンバーは全部で10人。これで、1,000枚です。


そして、市内の小学校・保育園・幼稚園の中から、会場に近い施設に配ります。これが、1,900枚でしたので、合計で2,000枚です。


僕としては、残りの1,000枚を近くのお店に置かせてもらえればいいと考えていたのですが、これだと12,000枚も余ってしまう事になります。


どうしたもんかなぁと考えていたのですが、やれることをやるしかありません。


メンバーに頼る。これも1つの選択肢ですが、多分、このゼミ内で一番時間があったのは僕です。金曜日以外は学校に行っていないのですから(笑)


誰かに任せて、捨てられたりしてももったいない。だから、僕が大半を請け負う覚悟をしました。正直、他の人に任せるっていう判断が、出来なかったというのもあります。このゼミの会議を見ていて思ったのが、この人たちは基本「自分は考える専門」だと「思い込んでる」と思ったのです。


アイデアに価値があって、いいものを作れば人が集まると思っている。だから、告知の大切さについての見積もりが甘い。こういう人に飛び道具を渡すと、その価値を分かっていないもんだから、おおよそぞんざいに扱われます。


せっかくお金をかけて作ったものです。出来る限り、丁寧に配った方がいい。


という事で、近くの商店会とショッピングモールに電話です。


チラシを置かせてもらえませんか?と。


3つのショッピングモール・1つの商店会に連絡をしたら、どこも置いてはくれたのです。これで2,500部。合計4,500部を流出することが出来ました。


次に、手配り及び、お店への交渉です。当初、1,000部だけと考えていたのですが、そうも言っていられません。とりあえず、3,000部は置いてもらわないと。


という事で、商圏を広げ、色々なお店に頭を下げました。


追い風になったのは、大学生と言うアドバンテージでした。実はチラシを印刷しすぎてしまって・・・これをすべて配りきらないと卒業できなくて・・・こういうと、大抵の方が同情で置いてくれるのです(笑)


ありがたいですね(笑)


僕は、ここで「立場を利用する」という技術を習得したのでした。


結果的に、80近いお店を回った気がします。おいてもらったチラシの枚数は4,200枚。ありがたいですね。ここで合計8,700枚です。


背中が見えてきた気がしました。次に、大学の人に配るです。これ、1,500枚くらい配れました。Fさんや代表の女の子など、顔の広い人間に依頼したら、めっちゃ配ってくれました(笑)


影響力って大事ですね(笑)


これで10,200部です。


最後は足を使うしかありません。ひたすらポスティングです(笑)


一人でコツコツやっていたら、なんやかんやで1,800枚くらい配れました。団地って、最強ですよね(笑)一発で500から600枚くらい配れます(笑)3団地配って、あとは戸建てに入れます(笑)そんなに時間はかかりませんでした(笑)


これで合計12,000枚


次に、仕事仲間や友人、地元の人にポスティングしました(笑)


これは、地元に帰ってから、なんなら夜でも出来るので助かりました。ここで1,000枚。


13,000枚です。


絶対に無理だと思っていた15,000枚のビラですが、どうやら期限前までに13,000枚は配れました。


上出来だと思いませんか?(笑)


ゼミ生はびっくりしていました。そりゃそうです。あれだけあったチラシが、ほとんどなくなったのですから。


あとは、当日前を通る歩行者に渡す用で100枚ほど。それと、学校に100枚ほど置きます。


13,200枚。


残りは時間的に厳しかったので、チリ紙と交換させてもらいました。


もしかすると、何百枚かは闇に葬られているのかもしれません。それでも、僕が配ったうちの8,000枚くらいは、生きたチラシになったのです。(地元に配った分は自信が生きたかどうか、自信がないですけどね(笑))


昨日も書きましたが、数字は所詮1の集合体。黙々とやれば、いずれは目標にたどり着きます。


給料も発生しない、こんなしょうもないゼミに本気になれた理由は、やっぱりやりたいという熱量だと思います。失敗はしたくないわけですよ。自分のためでもあり、みんなのためでもあると思います。


いくらやる気が無くても、どれだけしょうもない会議をしても、一応一緒にやってきた仲間ですから。


失敗して、後味が悪くなるくらいなら、成功した方がいいじゃないですか?


そのために、出来ることをやる。これが、チームへの貢献だと思ったんです。


さぁ、チラシも配り終わり、交渉も終え、会場の段取りも済ませました。


あとは本番のみ(笑)


果たして、お客さんはくるのか?(笑)


そして僕は、単位をもらえるのか?(笑)


はぁ~、しんどい(笑)


あ!


長きに渡ったゼミ編も、明日でとうとう最終回です(笑)


明日は、本番がどうなったのか?


そして、


裏方である僕たちは、どんな問題に見舞われるのか?


さらに、


このゼミは、成功なのか?それとも失敗なのか?


果たして!


このゼミは、どこへ向かうのか?(笑)


・・・そんなようなことを書いていこうと思います(笑)


まとめです(笑)


ここまで追いかけてくれた皆様、本当にありがとうございます(笑)


というわけで、明日も変わらず生々しく書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。


それでは、続きはまた明日に!

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