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境界性パーソナリティー障害の妻、その2

今回のテーマは「初めて攻撃的に癇癪を起こした時」

出会った頃は可愛かったのに、突然人格が変わったように罵詈雑言を吐き、こちらの人格否定をし二度と立ち直れないくらいの攻撃をされたなんて経験はありませんか。しかもそれがこちらに何の非もない。むしろ彼女、妻のためにやったことなのに何でこんなことになってしまうんだろう。なんて思ったことはありませんでしょうか。

もし心当たりがあるとしたら境界性パーソナリティ障害の疑いがあるかもしれません。

この記事では私が体験した9年間の結婚生活と、生活の中での境界性パーソナリティー障害の妻との体験談の接し方によるエスカレートしていく行為、対処法などを赤裸々に公開します。

今回のテーマは「初めて攻撃的に癇癪を起こした時」

少しでも共感し心のストレスが減ってくれる方がいればと思います。

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症状と徴候

境界性パーソナリティ障害患者は自分が見捨てられたり,無視されたりしたと感じると,強い恐れや怒りを感じる。例えば,自分にとって重要な人が約束に数分遅れたり,約束をキャンセルしたりするとパニック状態に陥ったり,激怒したりすることがある。患者はこのように見捨てられるのは自分が悪いからだと考える。見捨てられることを恐れるのは一部には1人になりたくないためである。

このような患者は,他者に対する見方を急激かつ劇的に変える傾向がある。関係の早期には,患者は世話をしてくれる人や恋人になる可能性のある人を理想化し,多くの時間を一緒に過ごし,あらゆるものを共有するよう求める。突然,患者は相手が十分に気づかってくれないと感じ,幻滅する;そして相手をけなしたり,相手に怒ったりすることがある。この理想化から幻滅への移行は白か黒かという思考法(善と悪の分裂,分極化)を反映している。

境界性パーソナリティ障害患者は他者に共感し,思いやりをもつことができるが,それは必要な場合には相手が必ずそばにいると感じる場合に限られる。

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この障害の患者は自分の怒りをコントロールすることに困難があり,不適切で強い怒りを生じることが多い。患者は自分の怒りを痛烈な皮肉,嫌味,または怒りのこもった長広舌で表現することがあり,無視または見捨てられたことについて世話をしてくれる人や恋人に対して行うことが多い。そのような怒りの爆発の後,患者はしばしば羞恥心および罪悪感を感じ,自分が悪い人間であるという感じ方を強める。

境界性パーソナリティ障害患者は自己像を突然かつ劇的に変えることもあり,自分の目標,価値観,意見,職業,または友人を突然変えることで示される。あるときには愛情を強く求めていたのに,次の瞬間には不当な扱いを受けたことについて当然のごとく怒ることがある。通常,患者は自分を悪い人間と考えているが,自分を気づかってくれる他者がいない場合などに,自分が全く存在しないように感じることがある。自分の内面を空虚に感じることが多い。

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気分の変化(例,強い不快気分,いらだち,不安)は通常数時間しか続かず,数日以上続くことはまれである;この変化は境界性パーソナリティ障害患者の対人ストレスに対する極度の敏感さを反映している可能性がある。

境界性パーソナリティ障害患者は,目標を達成しそうになったときに自らだめにすることが多い。例えば,卒業の直前に学校を退学したり,うまくいきそうな人間関係をだめにしたりすることがある。

衝動性が自傷行為につながることが多い。このような患者は賭け事をしたり,安全ではない性行為を行ったり,過食したり,向こう見ずな運転をしたり,物質を乱用したり,浪費したりする。自殺行動,演技,脅しと自傷行為(例,刃物で切る,熱傷を負う)が非常によくみられる。このような自己破壊的行為の多くは死ぬことを意図したものではないが,このような患者の自殺リスクは一般人口より40倍高く,患者の約8~10%が自殺により死亡する。このような自己破壊的行為は通常は養育者または恋人による拒絶,見捨てられる可能性,または失望により引き起こされる。患者は,自分が悪い人間であることを埋め合わせたり,解離エピソード中に自分が感じることができる能力を再確認したりするために自傷行為を行っている可能性がある。

上記のような行動が多くなると、周りの人間はかなりの確率で振り回されて消耗していきます。さらには自分自身がアルコール依存症やうつ病になってしまったり。子供にも影響して行きます。

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では、どうしたら治療できるのでしょうか。

境界性パーソナリティ障害の主な治療は精神療法です。

多くの精神療法的介入が,この障害の患者の自殺行動の低減,抑うつの緩和,および機能の改善に有効であるといわれています。

ただ、いきなり病院に行こうといっても行きたがらないのがほとんど、なぜなら自分でも生き辛さや違和感を持っていて精神病と診断されるかも。と思うので足が進みません。ただ、まずは気づくことの大切さを伝えなければいけません。また、彼女だけでなく自分自身や家族にも関わることという認識を持たなければいけません。

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実際の体験談

今回は私が体験した9年間の結婚生活と、生活の中での境界性パーソナリティー障害の妻との体験談の接し方によるエスカレートしていく行為、最後に実践した精神療法をお伝えします。ただパーソナルな部分が多いので真剣に悩んでいる方だけにお伝えできるように途中から有料とさせていただきますことご了承ください。

「初めて攻撃的に癇癪を起こした時」

まずはじめに何故彼女たちは、人格を否定するような発言をするのか?という根本をお話ししたいと思います。

一見相手を攻撃しているように見えますが、実はこれは防御なのです。

えっ?意味がわかんない?人を攻撃しておいて何で防御なの?とおもうかとおもいますが、これについて今回具体的な体験談と当人が起きている心の感情を一部始終お話しさせていただきます。

出会って3ヶ月ぐらいが経った頃、基本的に寂しがりやだったりしていたのですが、私の気持ちをわかってくれない。どうして、すぐに連絡をくれないの?私のこと嫌いになった?など度重なる確認作業が出てくる中、その事件は突然おこりました。

いつものように帰宅すると、彼女は台所で夕食を作っていました。「お疲れ様!」という声とともに笑顔があり。心が安堵しました。よくよく考えたらこんな当たり前のことに緊張して玄関のドアを開けるということ自体が、コツコツと私の心を蝕んでいっていたと今では感じます。

この日の前日は職場での会食のため終電近くになっていると、着信があり出てみると誰といるの?電話代わって?と執拗にいわれ、こちらの世間体や気持ちなんて考えずに同僚に電話を代わってもらったのを今でも覚えています。

話は戻りますが、そうして二人で夕食を食べていると、「会社の人と会食に行くのはいいんだけど、もう少し早く帰ってこれないの?」という話を切り出して来ました。私は「仕事自体が終わるのが21時とかだと、そのあと行くと昨日ぐらいになってしまう。」と素直に答えました。すると彼女は「そんな会社やめたほうがいいんじゃない。」といってきました。

いきなり0→100の発言に戸惑いましたが、「まあでも早く終われる時期もあるし、それに会食といっても3ヶ月に1回あるかないかだからさ」というと「そういう考えだとどんどん流されていっちゃうよ、一時は万事っていうでしょ」と言いました。私は心の中で(いや自分はしょっちゅう飲み会とかいって遅く帰ってくるけどなぁ・・・)なんて思ってたりしましたが、これをいうと伝家の宝刀リストカットが発動するかもしれないと思い。無言で食事を続けました。

そしていっときすると、「さっきの話だけどさ、会食の時の電話で女の人の声聞こえなかった?」と聞いて来ました。私は「あ〜同僚の女性が何人かいたよ。」と普通に答えました。すると、突然・・・・!

「やっぱりそうなんだ!だから会食に行きたいんだ!私が家で待ってるっていうのにその人たちと飲みたいからさっきも帰って来たくないっていったんだ!」

ここで重要なことがあります。私はいつの間にか「帰って来たくない」といったということになっていることにお気づきでしょうか。私は一言も帰って来たくないなんて言葉は使っていません。もちろんそんな気持ちで先ほどの発言をしたわけではありません。しかし!彼女の中では帰って来たくない男として認識されているのです。

ここ、めちゃくちゃ重要です。こちらの意図した発言が全く別の形になっているというところに注意してください。

こうなるともうこちらは加害者です何をいっても後手に回ります。

たとえば「いやいや帰りたくないんじゃなくて、会社の付き合いもあるからさ」→「私より会社の人達の方が楽しいから、帰って来たくないってことでしょ」※自分が被害者となり相手を操作する。

たとえば「そんなことないよ!次からは気をつけるね」→「じゃあもう行かないって約束してくれる?」※相手の罪悪感を利用して自分の思いどうりに行動するように促す。

たとえば「帰って来たくないなんていってないのに何でそんないいかたするんだ」→「ほら、結局怒ってるってことは図星なんじゃない、私なんかより会社を大切にしたいんでしょ」※帰って来たくないって言ってないってことは認めた?というか怒ってる俺が悪いのか?あれ会社を大切にしたいってことになってる?そんな悪いことしたのかな?そもそも何の話だっけ?

彼女たちの一連した発言のポイントがあります。相手の気持ちを察することができないというところに集約します。相手の立場に立ってみれば、そういうこともあるかも、というような思考まで行き着きません。そして自分の気持ちに合うように攻撃をしてその流れに持って行きます。

これはなぜこうなるかというと、実はこれは自己防衛の一種なのです。前回も少しお話ししましたが、小さい頃に愛情を受けることなどができなかったり、ストレスを与え続けられると、小さい頃には自分を守るだけの力を子供は持っていません。親に執拗以上に怒られた時に、子供は言い返すだけの文章力も、思考力も持ち合わせていません。自分の心を守るために何かしらの方法をとります。例えばもう一人の人格を作ってそこに逃げたり。強い反発を衝動的にしてとめたりします。ここでは境界性パーソナリティー障害とは別の障害に関することなのでいずれ詳細はお話ししますが、とにかく自己防衛のために攻撃して来ます。

自分の意見が通らないことは、自分を否定されていることと認識してしまします。自分の考えもあり相手の考えもあるという考えができず。自分の思考が通らないと自分が潰されてしまうと感じ、攻撃に転じて来ます。

ではどうすればいいのか、

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