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【プロレス】最悪!最凶!最低!WWEのヒールレスラートップ5【悪役】

なぜ、プロレスはトランプ大統領に影響を与えるほどの娯楽文化になっているのか?

答えはただ一つ、悪役がいるからだ。

世界最大の団体、WWEには常に悪役がいるのだ。

WWEでヒールといえばGMやマネージャー、経営者なども含まれることがあるが、今回はレスラーに限定して俺が本当にリスペクトと憎悪を抱いたヒールレスラーたちを5つ挙げていきたいと思う。

今回はいつもと違って完全にベスト5なので5位から行きたいと思う。

5位 JBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)

今から13年前、イラク戦争が真っ只中(現在進行形で中東の米軍の介入は続いている)アメリカの世論はジョージ・W・ブッシュへの憎悪が高まっていた。

そんな中、生まれたのが金融マンで南部生まれの卑怯者というアメリカの全方位に対してヘイトを買うこのジョン・ブラッドショー・レイフィールドだった。

そして、幸運なことにJBLはブッシュにそっくりだったのだ。彼はこのおかげで一気に大悪党に格上げしていった。

逆らう人間は金で屈服させ、試合になれば198㎝の巨体を震わせながら真正面からぶつかるかと思ったら卑怯な方法で勝つというのがお気に入りだった。

さらに彼はプロレス内外で語られる「本当はヒールレスラーはいい人」という幻想を打ち破るかのような嫌われ者っぷりだった。

ECWというかつてのWWEのライバルが一夜だけ復活する際にブルーミーニーというECW派のレスラーを脚本無視でボコボコにしばきあげたのだ。これにはかなりファンは怒り狂った。

それだけではない、ドイツ公演の際にファンを煽るためにわざわざアドルフ・ヒトラーの歩き方を真似してファンを煽った。もはやここまで行くと人格障害者を疑うレベルだ。

今では現役をほぼ引退してるが、彼の悪人っぷりは止まらない。実況解説を務めたと思ったら他団体出身のリングアナを彼の過去含めてわざとネタにした。

彼についてはその悪人っぷりは決して演出ではなく、ガチなのである。

4位 ケイン

彼は最近、政界に進出をした別名「赤い怪物」である。

WWEを含めプロレス界でレジェンドとなっているアンダーテイカーの弟であり、最大の宿敵でもある彼はその実かなりのインテリでクイズミリオネアに出たとき司会者を茫然とさせたほどである。

兄であるアンダーテイカーとはお互いに愛憎の入った関係が続いている。時に当時アメリカン暴走族だった兄テイカーを襲撃した彼はなんと生き埋めにして殺してしまうのだ。

「アンダーテイカーはくたばったんだよ!」

彼の暴走は止まらなかった、無敵の超人ゴールドバーグですら怪力で圧倒し悪の軍団エボリューションですらおびえて逃げ出したのだ。実況アナウンサーをボコボコにして火をかけて・・・さらにマクマホン一家にさえ手をかけた。女子供であろうと彼には関係がないのだ。

マクマホン一家の妻リンダ(今トランプ政権で政権入りをしている)に技をかけ首を骨折させ、母を傷つけた復讐を遂げるために来た御曹司をボコボコにして男性器に電気を流そうとした。

こんな絶望的な状況がかなり続いた、・・・がそこへ不死身の魔人アンダーテイカーは甦った。闇と雷の魔術でケインの火炎を抑えるとそこで超人対決が始まった。兄テイカーの手でこの怪物の暴走は終わったのだ。俺は中学時代、かなり安心した。

その後長い間、彼は超大型選手の負け役をしたりして生きてきていたが今年になって選挙に当選してしまいおそらくもうプロレスは引退だろう。悲しい話だ。

3位 ランディ・オートン

別名は毒蛇ことランディ・オートンだ。

そのキャリアはかなり長く、15年ぐらいこのプロレスという世界で生きているのだ。父は伝説的な悪役の「カウボーイ」ことボブ・オートンだ。

最初は端正なルックスをいかしたイケメン系のアイドルだった・・・だがあまりうまくいかなかった彼は悪役デビューをした。

トリプルHとともに悪のユニット「エボリューション」の舎弟ポジションに収まった。その後クリス・ベノワを倒し24歳の若さで世界ヘビー級王座を手にする。

その後しばらく善玉になったが、本人の意向で悪役に変化するとレジェンド系のベテランレスラーや実力派を次々と倒していく「レジェンドキラー」となった。

その後、突然彼は自身の精神障害を理由に運営であるマクマホンファミリーにすら攻撃して敵に回すようになった。

これが原因か、彼は一気に人気者になっていった。最近は善玉になったり悪党になったりを繰り返している。が、ふたたびマクマホンファミリーすら敵に回していたころに戻ってほしいものである。

ちなみに彼のフィニッシャーのRKOはマジでかっこいい。

たまらん。


2位:CMパンク

CMパンクは元々インディー系団体でマニアの間で人気があったプロレスラーだった。

当初は「酒を飲まない・麻薬をしない・不純性行為はしない」という禁欲主義社会を掲げていたCMパンクはストイックなヒーローだった。だが、マネーインザバンクの権利を行使し自由奔放なジェフ・ハーディーを襲撃した。ここで彼はついに悪役になったのだ。

そして、彼の全てを否定し長い抗争の果てにジェフを追放した。

「お前らはあいつをヒーローとあがめている、だがあいつは負け犬だ。」

ここで彼は自身が掲げる禁欲主義を提唱し、洗脳していく「禁欲主義社会」を結成し多くのレスラーたちを自身の配下にしていく。その後、別の悪党ユニットだったネクサスすら仲間に加えていった。

するとどうだろう、彼は人気が出てきてしまった。そこで団体のエースであるシナと抗争していたはずの彼はついに生中継中に脚本を破ってしまう。そこで彼はシナに対する愛憎、WWE運営に対する憎悪をむき出しにする。

2009年以降、PG指定で多くのファンは古き良き過激なプロレスを失ってしまい悲しんでいた。

そこへ彼の登場である、まさにニューヒーローの到来だった。WWE王座を最大の記録で保持するようになった。

この流れは本当に面白かった、だがWWEはこれ以降ファンに必要以上に向き合うようになっていった。

しかし、人気が高まったある日彼はとうとう悪役に戻ってしまう。押しも押されぬスーパースターであるロック様をだまし討ちしてしまったのだ。まあ、これしかなかったんだろうなと今になっては思う。

当然ロックに負けて王座を失ってしまう。その後、アンダーテイカーの長年使えていた育ての親ポール・ベアラーの死をネタに彼らを嘲ったのだ。この時彼に対して声援を飛ばしていた多くのファンもドン引きであった。

試合は体格・年季・技術で勝るテイカーを翻弄していったがやはり負けてしまった。

その後、彼は退団して総合格闘技デビューをしたがあまりパッとしていない・・。これもまたプロレスの恐ろしさだ。

1位 トリプルH

HHHは90‐00年代が生み出した悪役レスラーの究極タイプの一つといっていい。

まず190㎝を超えたヘビー級の体格・端正なルックス・そしてフィニッシャー(必殺技)のペティグリーのえぐさにあるだろう。

この動画をみてほしい。

これを受けるレスラーたちは

・敵の股間に顔を挟まれるという最大級の恥辱

・空中に浮かんでリングの上に顔が激突するという恐怖

というダブルの精神的攻撃を与えられることになる。

またHHHが他のレスラーと違うところ・・・それは多くのレスラーが相手を策略ではめるということを得意としないのに対してHHHはこれが非常にうまくさらに下劣なのである。

大体、あげるだけでも・・・

・親友を車で弾き重傷に追い込む。

・相手のタッグパートナーを自陣営に入らないかと誘う。(そして騙す)

・対戦相手の試合に乱入して、疲弊した相手をハンマーで叩きのめす。

ぐらいある。

そして、彼の奥さんは会長の娘であり権力を握るステファニー・マクマホンなのだ。(これも彼がテストというレスラーから奪い取った。)

今、彼と奥さんはWWEの悪役たちの頂点に立つ悪の権力者夫婦「オーソリティー」として暗躍しているのだ。

彼ら夫婦が輝いたのは2014年、それまで長らく公明正大な運営マンとして機能していた彼らだったが予想以上に自分たちが推したくないダニエル・ブライアンが人気を博し始めた。

トリプルHは当時マネーインザバンク(いつでもどこでもベルトに挑める)の権利を持っていたかつての舎弟オートンと手を組み、ダニエル・ブライアンをはめた。

ブライアンと団体のエースであるジョン・シナがいい試合をした後を狙い彼からベルトを奪ったのだ。ここで彼らは一気に嫌われ者になっていったのだ。だが、これを考えてやっているからこそWWEは素晴らしいのだ。

WWEの会長ビンス・マクマホン的にはいずれこのオーソリティーにWWEを託していきたいと考えているのだろう。

だが、俺はそれは無理だろうと思う。

だって、プロレスって明らかにもう以前ほどの力はないからだ。

やはり1980年代という特殊な時代に電撃的に生まれたホーガンと彼を操っていたビンスとWWEという組織はまさしくモンスターだったのだ。(正直今は規制が厳しいし・・・)

まとめ

てめぇ、ブロック・レスナーがいねえだろ!とかてめぇ、リック・フレアーはどうした!とか見たいな意見はわかるがレスナーは善悪を越えてしまっているし、フレアーは現役世代ではないので除外した。

あくまで俺が個人的に現役で、今までみてきたWWEの名悪役たちである。

ところで、なぜこんな記事を書いたと思う?実は今週金曜日にWWEの日本公演がするのだ。舞台は大阪だ。

いま世界中で最も人気のある日本人こと中邑真輔が来るのだ、かつてグレートムタがそうであったように・・・彼もまた凶悪さでアメリカ中を憎悪と興奮で包んでいるのである。

何?プロレスは茶番だと!?

分からねえ奴には、この言葉を送ってやるぜ!


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