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weekly FLENS(週刊フレンズ)040

気付いていたけどなんとなく言いませんでした。

仕事をしている際にこんな事が起きていないだろうか。この話をする時にいつもする「スペースシャトルチャレンジャー号爆発事故」の話がある。社内には知っている人も多いが、おさらいの意味と、新しく加入したメンバーのためにももう一度この話をしようと思う。

チャレンジャー号爆発事故は、1986年1月28日、アメリカ合衆国のスペースシャトルチャレンジャー号が打ち上げから73秒後に分解し、7名の乗組員が全員死亡した事故。この悲惨な事故の原因がなんと「組織文化と意思決定過程」にあったと結論づけられた、という凄い話。まず、下記を読んで欲しい。

(以下、Wikipediaより一部抜粋)
チャレンジャー号爆発事故:
事故の原因究明のため、ロナルド・レーガン大統領によって特別委員会、通称ロジャース委員会が任命された。同委員会は、事故の根本原因はNASAの組織文化や意志決定過程にあったと結論づけた。NASAの幹部はすでに1977年の段階で、契約先企業であるモートン=サイオコール社が設計したSRBのOリングに致命的な欠陥があることを知っていたが、適切に対処できていなかった。また彼らは、当日朝の異常な低温が射ち上げに及ぼす危険に関する技術者たちからの警告を無視し、またこれらの技術的な懸念を上層部に満足に報告することもできなかった。チャレンジャー号の惨事は安全工学や職場倫理の事例研究として多くの場で取り上げられている。

文末にもある通り、ビジネスシーンにおいても多く存在する話だと思う。が、これがスペースシャトルなら前述の通り人命が奪われる事故に発展する。では、我々がやっている仕事なら関係ないのか。人が死ぬわけじゃないから見て見ぬふりをしていても咎められることも、責任を負わされることもないから関係ない、のか。

当然そんな事はない。私は身近な存在に(人命を預かる)医療関係者の人がいることから、LENSの仕事は(人命は預からないけど)企業の命を預かっていることと同義だ、と常に肝に銘じて仕事に取り組むようにしている。大袈裟ではなく、本当に全ての案件に対してこの気持ちを忘れる事はない。その場をやり過ごすだけの表面上の「顧客視点」とかそんな生易しいもんではなく、「死なせてしまうかもしれない!」という緊張感。

気づいたことは気づいた人が言う。言われた人はスルーしない。こんなアホみたいなことが出来ずに実際に人の命が奪われ、そして企業の命を失うかもしれない。

「気付いていたけどなんとなく言いませんでした」

爆発してからじゃ遅い。「LENSを通して、みる」とは、どういう意味なのか。もう一度それぞれが考えて欲しい。

※写真とこの記事には関係性はありません。ただ、撮影の現場でも上記のことは起きやすいと思います。気をつけましょう。

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