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学校の情報教育・年度始めのお仕事

こんにちは。

新たな1年のスタートに、心躍る・そして忙しい3日間だったのでは、と思います。学級の子ども達の準備を行いつつ、新しく赴任された先生方と対話し、つながっていく。とても大事な時間です。

しかし、そんな忙しいながらも、逃してはならないことがあります。

それは、何か。

「1年を通して、自分の校務分掌の仕事をどのように組み入れ、どのように実施し、他の先生方にプラスに働きかけていくか」ということです。

わたしは、今年度も勤務校の情報教育担当となりました。

「1年経って、先生方に少しでも「情報活用能力が高まった」と思ってもらえるようにしたい。」

そのために、情報教育担当として、できることは何か。

自分なりに心がけている点を述べていきます。


1 あるものは利用する。

「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」という文部科学省の調査が、毎年年度末に実施されます。

その中に、「先生方の情報機器の活用能力についての調査」もあります。

どれだけの能力を持っているかを、指針に照らし合わせて数字を記入していくものです。

「文部科学省が行うからやらなきゃならないけれども、めんどくさいなあ。ただでさえ年度末は忙しいのに。こんなことなければいいのに…。」と言う声が、全国からたくさん聞こえて来そうです。

でも「この調査を、逆に利用してやればいい」のです。

どうするか。

この調査を「年度始めに記入・確認してもらう」のです。

いろんな先生がいるとは思いますが、先生方のほとんどは「真面目」です。正直に答える方がほとんどでしょう。

調査によって、その学校の先生方が得意としている部分、苦手・あるいはあまり行なっていない部分が浮き彫りとなってきます。調査から出てきた傾向は、しっかり読み込めば、必ず役立ちます。

なによりも、先生方に、ほんの少しだけでも「ICTについても勉強しないと!」意識づけができるはずです。

ちなみに、「これを利用してやればいい(=既存の制度やきまりを利用する)」という考え方、分野は全く異なるのですが、私は、筑波大学附属小学校の加藤宣行先生(小学校道徳授業実践の第一人者)の言葉から学びました。


2 「『分からない時は人に聞く』をよしとする」風潮をつくる

年度始めの提案文書に、私はこのような文を入れました。

※ICT能力を上げるいちばんのコツは、「分からない時は、詳しい人に聞くこと」です。
それぞれの島(=職員室内の机のまとまり)に、「その道に詳しい方」が1〜2人います。
「忘れたときには再び聞く」くらいの気持ちで、遠慮なく聞きましょう。その方が、確実に覚えます。
もちろん情報担当にも、遠慮なく申しつけ下さい。
(PC&情報機器関係のトラブル・質問、授業での活用など)

市町村によって、出席簿・週案・会計などのPC入力システムはかなり異なります。慣れていない人にとっては、一つ一つ覚え・慣れるのが大変です。

先の言葉を職員会議で伝えると、新しく赴任された先生方(特に新採用の先生)に、「言ってもいいんだ」という「安心感」が生まれます。

私の勤務校では、会計テンプレートの使い方をレクチャーする、先生方のかたまりが自然発生している様子が見られました。

情報機器・視聴覚機器には、必ず付きまとう「抵抗感」を、言葉によって少しばかり払拭できます。


3 学校での情報機器活用の、おおよその内容を伝える。

転任された先生は、どこにどんな機器があるか、全く分からないものです。また、使い方や使う際のルールに慣れるまで、結構な時間がかかります。

そこで、はじめの職員会議で、2で紹介した文と合わせて、仕事する上で必要な「情報機器の概要と簡単な使い方・ルール」を掲載します。

文書提案することにより、「わからなくなった時にこれを見ればいい!」という「拠り所」となります。そして、これまで引き続き在籍している先生にとっても、「こんなことできるんだ!」となります。

学校にある情報機器の使い方、「聞けばわかる」けど「拠り所となる」情報を提供していくことも、とても大切です。


私は年度始めに行いましたが、承認を得た上で文書を配付し、職員朝会などで紹介するなどの手立ても可能だと思います。

「いいなあ!」と思った方、詳細を知りたい方、「私もやってみたい!」と思った方、遠慮なく質問いただけると幸いです。



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