レビュー 週刊少年ジャンプ(29) 2019年 7/1 号 [雑誌](アクタージュのみ)

今週は星アリサが出てこないので、考えるにあたって芯がない感じがします。

先週号で星アリサが悲痛な顔で黒山に千代子のことを頼んでいましたが、多分千代子ちゃんは星アリサの作った幸せの、幸せになれたかもしれない自分の象徴なんでしょうね。
それが過去の自分や過去の自分の生き写しのような夜凪景と出会うことでメソッド演技法を選び、自ら不幸の道を進んでいく。
星アリサには耐え難いでしょう。

しかしそれを頼まれた黒山のほうが不機嫌そうなのは何故でしょうか。
柊ちゃんも不思議に思っているようでした。
多分黒山的にはメソッド演技法で潰れない女優(俳優)というものが、黒山なりに見えているんじゃないかと思います。
多分千代子が不幸になることも、不幸になるであろう千代子を自分が救えないこともわかってるんじゃないでしょうか。
夜凪を見つけたとき、黒山は夜凪はそんなことで潰れるたまじゃないと評価していました。
千代子に対してはその評価は無いように思います。このままメソッド演技を続けて不幸に成ることこそが今回の千代子の試練なのかもしれません。


さて、反面楽しそうな夜凪の方。
黒山がいないと夜凪の方向性をコントロールする人がいないので奇行が目立ちますね。
基本的には何もなくとも変わった子なんだというデスアイランド編辺りの夜凪を彷彿とさせます。

今回の夜凪の役作りは阿良也の役作りですね。
『意図的に強い体験を作る』
まぁ今回夜凪は突き飛ばされた形なので正確には意図的に強い体験を作っているわけじゃないのですが、火山のために山登りしたり天辺から突き落とされそうになったり基本的には過去の銀河鉄道の夜の役作りを踏襲してますね。
夜凪の成長がきちんと過去の経験に裏付けられていることがわかって積み重ねてる感がいいですね。
舞台というのは修行パート→本番がそれぞれ描かれるので大変バトルっぽくていいと思います。

夜凪の中では肉<ご飯何でしょうか。
あくまで主食(主役)は自分だというアピールと取ればいいんでしょうか。
さてとりあえず次週新キャラの動きが楽しみです。


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