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文章を書くこころ


タイトル:文章を書くこころ

作者  :外山滋比古

”ことばの表現は心であって、技巧ではない。胸の思いをよりよく伝えるには技術があったほうがよい。しかし、この順序を間違えないことである。こころの伴わない技巧がいくらすぐれていても、ことばの遊戯に終わる。ことば遊びが目的の場合は別として、ひとの心を打つ文章を書くには書く人の心がこもっていなくてはならない。”            (本文より)

【感想】

「連絡をする」というと、どんな手段が思い浮かぶだろうか。私なら「メール」や「電話」を思い浮かべる。最近で言えば、「ライン」や「Facebook」等のツールも立派な連絡手段だ。ほかにも「手紙」や「はがき」などもある。ここ数年で自分の思いを伝える方法は多様に変化を遂げてきたようだ。

 では連絡をする上で大切なことは何だろう。「返信の速さ」または「わかりやすさ」だろうか。作者曰く「心を込めること」だそうだ。現代社会で心を込めたやり取りをしている人は少なくなったように感じる。例えば、メールは仕事上で使うツールであり、心を通わせるという印象は低い。ラインでも長文を送ることはめったにない。さらに手紙やはがきを出す機会も少なくなり、相手のために長文を書く機会も減った。つまり、連絡手段は増えたが、心を通わせる機会は減ったのである。現代人は忙しいから仕方のないことでもある。

 しかし、SNS等でも心を通わせる工夫はできるはずだ。例えば、すぐに返信をする前にいったん間をおいてみる。すると、変な文章になっていたり、予期せず相手を傷つけることを言っていることが少なくない。余計なことを言う前に一呼吸置くことも時には必要なのかもしれない。

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