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スケボーの朝

明け方のアスファルトを ゆっくりとすべる
やわらかい車輪が 地面をかむ感触に

重心を右へ 左へ それからどこへ
身体を傾けながら 空を見る

朝五時の光もまぶしい きらきらしすぎる空は
まるでもう五月なんかじゃないと

何となく 朝の風に向かって
君がいつか言った言葉を繰り返す

僕たちは 世界を変えることなんてできない

ゆっくりと角を曲がりながら 小石につまづいて
前のめりにボードから放り出される瞬間
ふと その続きを思い出す

世界を変えられないなら 自分を変えればいい
だって

あなたの世界を作るのは あなたなんだから

そのあと君は笑ったのか それとも泣いたのか
もう覚えてもいないけど

自分を変えることだって簡単じゃない
そうつぶやく今 君はここにいないけど

同じ五月の空の下 このアスファルトは
たぶん今も あの朝まで続いてる


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