
プロが教える卒園式のビデオ撮影!気をつけたいポイントやコツ
もうすぐ卒園式のシーズンですよね。 今回は何千人と卒園されるお子さんを撮ってきた私がオススメする卒園式撮影方法をご紹介したいと思います。
園によってはビデオ撮影禁止のところもあるので事前に確認しておきましょう。
撮影はお家からスタート
ほとんどのお子さんは正装に着替えるのは始めてのことじゃないでしょうか。やはり晴れの舞台、お子さん用のスーツはいいものです。特にスタイリング(ジャケットや整髪)は絵になる。
この時、ジャケットのボタンを留める仕草やリボンなどはお子さん自身にやってもらいましょう。 そうすることで「卒園」という新たな成長をクローズアップさせることができると思います。
ちなみに男の子の整髪はヤリすぎると会場で浮きます。アレ風な親と思わせないように、ほどほどにしておきましょう。発表会じゃないですからね。
卒園式看板は早いもの勝ち
さあ、登園ですが・・。親子バスは見たことないですね。ほとんど親子で歩いて登園の方が多いです。 パパは1カットでもいいのでママとお子さんが手を繋いで歩いてるショットを押さえておくと良いでしょう。
で、序盤のメインとなるのが「卒園式と書かれた看板とのショット」。
もう早いもの勝ちですコレは。朝早く登園するか行列に並ぶか・・。正直、園には看板を二つ用意してもらえればいいのにと思ってしまう。
後がつかえてるなら早々にお子さんとママだけを撮影して、あとは園舎込みで知人に3ショットでも撮ってもらいましょう。
★ 1ポイントアドバイス 園舎込みの撮影をする場合、まず園舎だけを画角に収めてから人を入れ込みましょう。人を先に収めると場所によっては園舎が入りきらない場合があります。
担任の先生も早いもの勝ち
先生は登園からお出迎えしてる場合もありますし、教室で花をつけたり受付場所にいたりします。
特に担任の先生はお子さんにとって「幼稚園の思い出の半分」を占める。これを逃してはなりません。
看板や園舎を撮っている人達を尻目に、いち早く先生を探すのも手かと。先生はお子さんと話すとき、必ず「しゃがみ」ます。
立って二人を収めるより、自分もしゃがんで撮影しましょう。 大人目線の高さからはお子さんが小さく写ってしまいます。晴れの日こそローアングルでお子さんを大きく魅せましょう。
会場は狭い・・しかもパパ達は一番後ろが多い
いよいよ本番の撮影に入るわけですが、会場はお遊戯室が一番多いのかな。 キリスト系では教会で行ったりする場合もありますが、今回はお遊戯室でお話をします。 (例)あくまで一般的なレイアウトです

会場は前方にステージがあり、真ん中にスピーチ用のマイクや園旗・証書や記念品などが置かれています。 サイド通路には先生方。前方の席には卒園児。その後ろが保護者席となっているのがほとんどです。
席には限りがあるのでパパは立ち見で最後尾が多い。なのでガチで撮りに行く覚悟があるのでしたら「小さい脚立」を持っていきましょう。
そして注意すべきは最後尾ということ。被写体から一番遠くなるわけなんですよ。つまり望遠で撮らざるをえなくなり、手ブレが非常に目立つようになります。
三脚なんて絶対立てれないほど混みあいますから、個人的にはビデオより写真をオススメします。
ビデオを選ぶのならソニーのホームページで、ストラップを首にかけて固定すると手ブレがおこりにくいとありました。コチラ
いくら手ブレ補正が進化してるカメラでも限度があります。ストラップで固定撮影はなかなか良い方法だと思いますね。
そして肝心の場所ですが・・ 入退場口に一番近い位置を確保してください(理由は後ほど)
つまりゾロゾロと保護者が会場入りする際、一番最後に入るというのがポイント。
顔が撮れるのは証書受け取り後と親へのメッセージ・入退場

式のおおよその流れを書いておきます。
卒園児入場
歌
卒園証書授与
皆勤・精勤紹介
お祝いの言葉・祝電披露
卒園児のメッセージ・歌
卒園児退場
ほとんど式の大半はお子さんの顔は撮れません。前を向いてますから。 顔を撮れるポイントは以下です。
卒園児入場
前記で書いた一番入場口に近い場所なら妨げる人はいません。 しかし、近いだけにアップすると画面からすぐに外れてしまうため、ワイドでお子さんを追うようにしてください。
証書授与後の振り返り
先生から名前を呼ばれるところから欲しいですよね。ちゃんとクラス名と出席番号は覚えておいてください。
そして園長先生から授与された後、こちらを振り返ります。デジカメならここぞとばかりに連写攻撃してください。
ちなみにフラッシュはヒンシュク買うので止めたほうがいいです。ビデオなら顔のアップからズームアウトするのがいいです。
席につくまでアップで追うと、後から見たときに大変見にくくなりますから。
思い出のメッセージ(親へ向かって)
何人いるかによって決まりますが、たくさんいると判別しにくい可能性があります。 しかも子供が子供で見えなくなる恐れもある。脚立があれば楽なんですけどね。背が足りないと余計にきびしい。
撮れない(または確認できない)ならば全体を入れ込んでおきましょう。後で見て「ここにいた!」ってなほうがいいですよね。 くれぐれも録画中にアップで探さないようにしましょう。もう見られたものではないです。酔います。
卒園児退場
入場と同じようにワイドでお子さんを追いましょう。自分の場所が入退場口なら自分のほうに向かってくるのですから。 入退場口に陣取るのはかなり有効的かと思います。
最後に・・記録と記憶

卒園式が終了すればお見送り・謝恩会などがありますが、そこは好きに撮影すればいいと思います。
しかし、どうでしょう、撮影は式までにして、お子さんとその学び舎であった幼稚園に思いを馳せる時間も必要だと思いませんか。その日は二度と来ませんからね。 記録もいいですが記憶も大事です。
発表会や運動会、卒園式などのイベント・セレモニーはどうしても「撮らなきゃいけない」といういわば親の本能が出ます。 初めてのお子さんなら尚更ですよね。
長年、園児を撮影している私の持論は。 「たくさんの記録はたった1枚・1ショットで全て補える」ということです。
長々と撮影したビデオを見るよりも「お気に入りの1枚」があれば思いでの記憶は蘇る。
発表会なり、卒園式なり、やみくもに撮影するのは避けて、ベストな1枚(1ショット)を狙いにいくほうが効率的であり、撮影がおもしろくなると思います。
ファインダーや液晶画面に映らないお子さんの記録は親御さんの心に記憶してください。
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