ラビット　under the moon (ache 02)

光が届かなくても
君の瞳は赤く輝いてる気がする

なに？
君は恥ずかしがりやだな

月に見られて気にするなんて


安心して
ちゃんと隠したから

君は闇の中で
微笑んだような気がする

君の中はボクの全てを吸い込もうと
ねだる

普段は大人ぶってる

そんな君の子供みたいな顔を
知ってるのはボクだけかと
思うと愛おしくなる

君は全身を震わせると
荒く息を吐きながら
死んだようにベッドに落ちた

闇だけが見てる君の
本当の顔

もしかすると
君は泣いてるのかもしれない


声は聴こえないけど
それが君の意地なのかもな

ちゃんと合図をしよう


この煙が導くのはいつもの朝
いつもの日常

ボクは彼女の側で、ゆっくりと
薬指に通した

さよならを言わないのは
君のためなのか
自分のためなのか


とりあえず、二人の秘密のためかな


いつか

君の思い出す夢が
ボクと同じ闇でありますように