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ルーブル美術館と、暴風のモンマルトルのパリ最終日

 パリ最終日。今日は少し遅めの起床。今日は11時ごろからルーブル美術館に行って、そのあとはフリー。夜にアムステルダム行の夜行バスに乗る。体調は良好、おなかがすいた。ホテルはチェックアウトしてしまうので、どこか安いところでスーツケースを預けなきゃ。

バスティーユで野良のマルシェに遭遇

 荷物を預けたら、フランス革命の象徴的な場所、バスティーユに向かった。広場にそびえたつオベリスクを遠目で見ていたら、野生のマルシェを発見。マルシェはフランス語で市場、つまりmarketだ。これは突撃して、朝ご飯を手に入れなければ。

 どうやらここはパリ最大のマルシェらしい。野菜、果物、肉、魚、チーズ総菜、パン、衣料品、、、品ぞろえはスーパーにだって負けちゃいない。でも総菜はやっぱり高い。

個人的に興味深いのは魚だ。ボラ、スズキ、クロダイ、、日本のものより鮮やかさでは劣るが、鮮度も種類もとても豊富。どこか日本のものと違うところがまた異国情緒溢れていていい。
ずらっと並ぶ果物市場、店員さんも朗らかだ。これがパリ市民の過ごし方なのだろう。いいねえ。

とはいえ高いものは買えないのでパン屋に直行。チーズのパンを買ったら、急いで食べてルーブル美術館に向かった。

チーズ屋。日本の乳製品コーナーと同じくらいフランスのチーズコーナーは大きい。
惣菜。割高。

ルーブル美術館へ!!

 荘厳な雰囲気の地下鉄ルーブル駅を降りて、少し歩いたら美術館の入口に到着。かつてルーブル城という宮殿だった建物の門をくぐったら、有名な透明ピラミッドが見えてくる、、、

列長すぎ!!!!

 やばい。広大な中庭を一周するかの如く入場大気の列ができている。入口でアンケートを求められたがそれどころじゃねえ。(どうやらこのアンケートはスリの手口らしい)。
強行突破して大急ぎで並ぶ。時間予約をしていたのでそのページを開いたら、大変幸いなことに短めな列に案内された。見事10分ほどで入場。小雨の降っている大行列の周りには、移民系の人が傘を売っていた。

 いよいよ入場。観光客の少ない冬だというのに中はそれはそれは混んでいる。ルーブル美術館は大きく3つのフロア(翼)に分かれており、有名どころの多くが収容されているドゥノン翼は人でごった返している。

絵画の知識など中学の授業で止まっているものの、有名どころは抑えておきたい。
ということでまずはモナリザ!人が多すぎて遠くからの鑑賞。スフマートでぼかされているのが特徴というがそんなのが分かるほど近づけない。
続いてナイキのもとになったサモトラケのニケ!階段の踊り場みたいなところにあるが躍動感がすごい!!かっこいい。。。
あとはミロのヴィーナス。ほかの彫刻との差別化は難しいが、評価されているから美しいということにしよう。

フロアは変わるがほかにはハンムラビ法典など、歴史的なものも保管されている。正直、有名どころを追っていけば、その途中途中で様々な絵を鑑賞することができるので、ミーハーくらいがちょうどいいかもしれない。それでも3時間ほど滞在して、午後2時ごろに世界一の美術館を後にした。

スリの名所、モナリザ前
ベルサイユより豪華な内装はかつての宮殿の名残か。
王冠。誰のだっけ。。
生で見ないと分からない躍動感のニケ。
ハンムラビ法典
今やアメリカの象徴。元ネタはフランス

モンマルトルの丘へ

 モンマルトルの丘をご存じだろうか。旧市街の北側で、最も標高の高い丘である。ムーランルージュといったキャバレーもあるが、今日の目当てはピカソやらゴッホやらがアトリエを構えたという芸術の町だ。
地下鉄を降りたら、ひたすら螺旋階段を昇って地上へ。街中にメリーゴーランドが出現。そのあとは数100段の階段を登り続ける。角度が急で、上を見るとバランスを崩しそうだ。
パリ市街地の中でも最高峰。この立地の悪さ、アトリエの理由は安い家賃に違いない。

 山頂近くにたどり着いたと同時に、また暴風雨。お土産屋に避難して、過ぎ去る雨をやり過ごす。フランスでは本当にいい天気に巡り会えなかった。本当は山頂にある教会にも行きたかったのだが、もう疲れた。かつてのアーティストの思いに耽る余裕もなく、急ぎ足で夕方の階段を駆け下りた。


パリ最強のコスパレストラン

 モンマルトルを急いで去ったのは、天気が酷かったのもある。しかし、それと同じくらい重要だったのが、夕飯だ。

パリの中で、最もコスパ(安くて味が悪くない)のいいレストランがあるとの事。地元民からも大人気で、入るのに何10分も待つことがあるという。

たどり着いた先は、入口の少し分かりづらい、「CHARTIER」という店。オシャレな店内には、ぎっしりと机と椅子が並んでいる。少しの我慢は覚悟したが、全く待つことなく入店完了。

2階の席に案内される。スープと、肉料理と、ワインを注文。いつものようにバゲットもついてくる。味は、、家庭的なかんじ。でも酒込みで3000円程度。フレンチにしては破格。

店を出ると、さっきとは打って変わって大行列になっていた。パリの夜ご飯は遅いらしい。

 外食の高いパリで、計3回レストランを訪れることができた。フルコースではないにしろ、これで十分だ。食い意地を張って食べ尽くしたバゲッドが重い。次は夜行バスでアムステルダムへ行く。今日はゆっくり眠れそうだ。


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