弱虫ペダル4期24話、小野田坂道が見たもの


面白〜〜〜〜い!!ここまで好きになっちゃうとは思わなかったよ弱虫ペダル 流石覇権ジャンルです


さて、今日私は弱虫ペダル4期24話「小さな峠」を見ました。小野田くんにとっての2年目IH二日目が終わり、夜の坂を登っていたら箱学の東堂さんが走っているのが見えたところからですね


東堂さんが本気で追いかけてるってことはまぁ間違いなくそれは巻島さん。
小野田くんにとって大きな存在の巻島さんがイギリスから帰って目の前を走っている。そりゃもう小野田くんびっくり。


ここで小野田くんは巻島さんに追いつこうとしてる東堂さんに遠慮がちに、でもはっきり2人について行ってもいいですかって聞くんですけど、2人の勝負の世界に入るのはおこがましいって思っちゃってる部分あるから健気でかわいいし「歴史(2人の勝負)には証人が必要だ」って言ってくれた東堂さんもいいひとですよね。ここの会話好きです。レースには観客が必要っていうのは物語の最初の今泉くんとのレースから一貫してますね。

そう、別に小野田くんは2人に混ざって勝負しようだなんてもとより思ってないし終始レースの証人の役割をずっと守り切っています。 


見ていてつらくなったのはここから


レースを見守る中、小野田くんは2人の本気の登りを間近で見ることで改めて東堂さんと巻島さんの2人にある深い深いつながりだとか精神的な結びつきにだとかに気がついちゃうんですね

巻島さんの走りはずっと見ていたのに本気の相手と勝負する憧れの先輩を間近で見届けるのはこれが初めて
走りを競ってエネルギーを生み出し続ける運命共同体としての巻島さんと東堂さんという見たことのない世界を見てしまう訳です小野田くんは

本当は小野田くんにだってロードにおける運命の相手はいる。しかももう既に去年勝負してる。でも当事者の小野田くんは勝負一本のために走ってたのではなく自転車の根源的な楽しさとチームへの献身の為に走っていた、だから今年で初めて小野田くんは”勝負”を意識して、戸惑って、不安な気持ちをイギリスにいる巻島さんへの手紙に正直に書いたんですね。


後輩で同じクライマーの小野田くんだからこそ巻島と東堂という同学年のライバル同士という超えられないラインを、最高峰の勝負をする2人を追いかけることでハッキリ知ってしまう。私はどうしても巻島さんと小野田くんの組み合わせの方が好きになってしまったので東堂さんと巻島さんにしかないつながりの形を見ると不思議な疎外感を感じてしまうんです。それが見ていて辛くなった理由です。


でも小野田くんは疎外感なんかよりももっとキラキラした別のものを2人に見たんですね。神秘です。勝負の世界を客観的に見ることでそこから神秘を見出した小野田くんは去年のIHは直接見届けることが出来なかった分ずっとこの勝負を見ていたい、夢なら覚めないでほしいとさえ思うんですね。勝負の重さに囚われていた小野田くんは晴れてその重さが導く尊いものに気づけることができたのではないかと思います。
 

レースが終わり、見届けた小野田くんが2人に自販機の飲み物をそれぞれに買って渡そうとするけど、さっき感じた神々しさのせいで渡そうとした場所が2人から結構離れちゃってるのがね〜〜〜かわいくてかわいくて………頭下げて丁寧なのにめちゃめちゃ離れたところにいるから流石に巻島さんも東堂さんもツッコんでますね。


あとここ、2人それぞれに買った飲み物が東堂さんのは無難なスポドリ(他校の先輩だし交流少なめなのでしかたない)なのに巻島さんにはレモン系渡してるのがとっても大好きですね 巻島さんが酸っぱいもの好きなのを把握してる小野田くんにニヤニヤします

ペットボトルも空になり待たせてる金城さんと田所のところへ帰ろうとする巻島さん。帰りがけに坂道くんはなんて声をかけようとしたのでしょうか。あの、としか言えない坂道くんにかけた巻島さんの言葉は一言一句小野田くんが欲している全てだったんだなと思います。それだけ巻島さんは小野田くんの心境に寄り添えるだけの経験と度量を持っているんですね…。そんな今の巻島さんを創り上げた要因には間違いなく東堂さんとのつながりがあって、そして認め合った者同士で磨かれた強さが後の世代に引き継がれてくのってなんかこう…グッときますね。


巻島さんが総北を抜けたときの話のテーマが「総北のエースクライマーの引継ぎ」だとすれば、この話は「勝負の世界の引き継ぎ」がテーマになってるのではないでしょうか。


東堂さんと巻島さんの勝負はきっとこれからもまだまだ続くから終わるわけではないけれど巻島さんがイギリスに行ったことで戦える舞台自体は貴重になる、だからこそ毎年必ず用意されているIHという舞台が残されている小野田くんに勝負の世界が誘う深くて密でかけがえのない瞬間を見せる必要があったのではないかと思います。
東堂さんも巻島さんも別に小野田くんに成長させる意図こそ無かったにしても結果的に真波くんとの勝負に最良の状態の小野田くんを送り込む形になりましたからね。

最後に、Cパートで小野田くんと巻島さんが見つめあってるシーンありましたよね。乱入する東堂さん含めてお気に入りの場面です。弱虫ペダルのCパートって賛否両論ありますが私は結構好きです。

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