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DevLOVE X で登壇するということと登壇内容をどう作っていったかの話

「いつかこの場に呼ばれる人になって帰ってこよう」

数年前にそう思いながら、そのコミュニティから旅立ちました。

ファシリテーターという役割の自分を見いださせてもらったコミュニティ。そして自分自身のやりたいことが見つからず、中核の空っぽな自分に悩み、もがいて、自分自身を見つめ直すきっかけをくれたコミュニティ。それが私にとってのDevLOVE。「誰かのために…」なりの役割を見つけていけるようになった始まりの場所です。

それから数年…自分の道を模索しながら、いつか道の先が交わっているかもしれないと、唯一見つけたファシリテーターというコンテンツそのものではなくプロセス、環境・状況に向き合う道を進んでいきました。

 今回、DevLOVE Xの登壇オファーをいただいた時に実は、最初に怖さを感じました。まだDevLOVEに寄る自信がありませんでした。いやむしろ遠く違う場所に来てしまっているのではないかとも。でも同時に今の自分ができることで挑んでみる時なのかもしれないとも思いました。

 そして私はDevLOVE X DAY1-E-4 の場に立ちました。できるだけ今の自分で立とうと。ファシリテーションというある意味曖昧で伝わりにくい、単語から思い描くイメージも、話して受けとるイメージも違いやすいものをしっかりと伝えてみようと思いました。ファシリテーターズ・インタビューという場を設けてたくさんのいろんなスタイルのファシリテーターの話を聞いて自分に肉付けしていき、DevLOVEで培われた「どんな場づくりもやる精神」で無茶振りだろうとなんだろうとファシリテートしてきた場数を自信を持って伝えようと。成功よりも失敗した時のふりかえりから学ぶことが多い自分だから伝えられることを伝えようと。

 さて、ここからはどうやってセッションを作っていったかを語っていきます。そもそもファシリテーションの理解するのには「体験」が一番大事だと思っています。特に今回は参加者のイメージがしずらい(それがDevLOVEの良さ)中で「ファシリテーターの居る場」を体験したことがない人もいるかもしれないと考えたので、構想の早い段階から最後はその場自体のファシリテーションについてふりかえる構成にしようと思いました。そしてファシリテーションの体験を伝わりやすくするために、参加者に合わせて内容が変化する場を作ろうと考えました。結果、プレゼンツールを使うのではなくて、iPad Proでその場で見せる資料を選択して、その資料に書き込みを加えるというリアルタイムさが見える方法にしました。またファシリテーションで使われるものの多くは物理的なアイテムが多くアナログであり、大勢の人の前では可視性が悪いという認識も変えたいと思いました。そこで今回は普段使っている進行表の現物をホワイトボードと付箋で用意して書画カメラを使ってプロジェクターで見せることにしました。ただこの場合、iPadとPCのプロジェクターへの接続切り替えのオペレーションが大変になるので、PCとiPadをZoomというオンライン会議のツールを使ってつなぎ、「画面共有」を利用してプロジェクターへの物理的な接続切り替えをせずにPCの画面をiPad側に共有して表示しました。下の写真は書画カメラ、進行表、iPad、PC、そして念のための落書き帳を並べた当日の机の状態です。(ちなみにマシントラブルでどうにもならなくなったら、会場の前に置かれていたホワイトボードを使おうと思っていましたw)


そして、下にUPしたスライドは実際に当日使った資料に、その場で話した言葉を追記すると言う形で「再現」してみたものです。実際の話したものとは違いますので、ご了承ください。顧問ファシリテーターの部分は伝わりやすいように書き直しました。(当日はその場で描きました)


 結果として40分でできることはやりきれたかと思います。参加者のフィードバックを利用した発表というリアルタイムでのファシリテーションと、それを後で伝えるためにどんなことをしているのかを自分でメモを取りながら進めていくという割と無茶なことでしたが、どうにか「体験」と「ファシリテーション」を結びつけて感じて考えてもらえる場ができたのかなと思います。セッション後に直接質問しにきてくださった方がいたので、真摯にもやれたのかなと。そして終わった後にKeynoteに実は作っていた自己紹介のスライドと、ちょっと宣伝させてもらってもいいかなぁと思っていたスライドを完全に言い忘れたことに気づくという…。orz

とにかく、前日はこんな一つの流れになっていない資料で大丈夫かとなかなか眠れなかったりもしましたが、セッション中は何より自分が楽しんでできたと思います。ある意味珍しくエモい自分を見せられたかなと思います。

自分のセッションの前は心の余裕がなくて他の方のセッションは見れず、自分のセッション後は疲れすぎて休憩をしましたが、その後は他の豪華な登壇者の方々のセッションを聞かせてもらいました。グラレコしようかなと実は描いてはいたのですが、疲れのためか、全然いい感じにまとまらないので、自分用メモとして好き勝手に描いたのでした。

DevLOVE Xという最高の舞台を企画し、運営してくださったスタッフのみなさんに感謝します。

続きは DevLOVE XX で!!

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