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組織に対話をどう持ち込むか?

きっかけはメッセージから

Management 3.0のオンラインカンファレンスが日本主催で行われるので、公募セッションに応募しませんか?そんなメッセージが飛び込んで、「おおお、それは応募したい!」となったので、Management 3.0 について自分が伝えたいこと、考えていることはなんだろうと心の棚卸しをしてみました。つらつらといつものように書きながら、浮かんできたものはこちら。

名称未設定のアートワーク 39

「Management 3.0 は組織の対話を促進する」

「え?どういうこと?組織を変えてくれるんじゃないの?」という疑問が聞こえてきそうですが、じっくりと考えて見た結果、そんな言葉が浮かびました。なぜなら、なんで自分がManagement 3.0 に魅力を感じているのだろう…と考えた時に、私が組織において「話せない」ことでいろいろ課題や結果を体験してきたことを思い出した…というか、そうだったのかもしれないとふりかえりをしたからです。

「組織で対話は自然発生しずらい」

正直に言えば、Management 3.0 もスクラムも、そして研修も自分にとっては「対話」を組織の中に持ち込む手段にしかしていないのかもしれないと行き当たりました。ダイアログ・ファシリテーター、そしてコーチング。弟子活だって「対話」を中心としていて、対話が外せない要素になっています。

知っている人も多いのですが、自分の身の上話しとして、新卒最初の仕事が事務所閉鎖だったり、事業部縮小からの親会社への吸収。その後起業支援で入った企業で給料未払い。SESでの四次請、事業部譲渡、100人希望退職と組織の中で起こるあまり良くないイベントは割と経験しています。

そのいずれにも「伝えていれば」「話し合えていれば」というところがありました。

ファシリテーターが居てもそういうもの?という話はあるのですが、当事者である時にはファシリテーションは難しい…という話と、私が半ば諦めていた…というところがありました。

上司と部下、社長と社員、それらが組織について自分自身の言葉で話すという場がなく、またその場を作るという発想も、組織の中で話すと良さそうな「テーマ設定」もなかった時代でもありました。

だからこそ「組織」「チーム」の中で、組織、働き方、業務に関する「テーマ」で対話するできる場を作ることを求めるようになったのだと。

研修に必ずグループワークをいれている理由

研修も研修で教える知識が大事というよりは、その知識の「テーマ」で話し合えること、それをきっかけに組織内で意識されて話すことができることが大事で、ソーシャルゲームの会社で研修担当になった時は、いろんな部署の人が参加できる場として研修を作りましたし、研修を通じて関係性を作っていけるということを意識しました。

改めてManagement 3.0 と向き合ってみると

Management 3.0 に縁あって関わった時に、この「Management 3.0」考え方でどう組織を変えていけるのか…というのがわからなかったのですが、今だと「対話を起こす」ことができるものであり、そこからは組織の中で独自のものを社員全員で作っていけるものになると思えています。

その対話のダイアログ・ファシリテーション時の在り方、考え方がManagement 3.0 にはあるのかもしれないなと。

ファシリテーションの根本に据えるという視点でManagement 3.0を見ていなかった、みようとしていなかった自分がいるので、今後はその視点で考えてみようと思います。

対話の場の在り方…というか、私のこだわり

同人で作ったカードゲーム「人月神話ヒトナラべ」という案件に人を並べていく簡単なお仕事というゲームも「人をアサインする」ということについてあーだこーだゲームをしながら話してもらえる場が作りたくて作りました。業務から離れすぎない業務についての個人的な発言、語りがでる仕掛けとして。

イベント的に第三者に対話の場を依頼すると、傾向として「おもしろおかしく日常から離れて」というデザインをしがちになります。もちろん、関係性もわからないし、場自体が面白くないと満足度が得られないからしかたがない…というj話かもしれませんが、そのテーマでその切り口で組織の中に関係性を作るきっかけになるデザイン、その場から始まるデザインにすることの方が大事で、その場が雰囲気が悪くなろうがどうだろうが、その場のことはその場の人たちで成り立つものでしかないと委ねて、その先を信じるしかない…。

「関係性を再構築する」

これは私が対話の場で大事にしていることで、話せる関係性にするお手伝いを場作りとしてします。そこから「あの時はどうも」的に、日常の普段使いの対話が始まることを祈って…。

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