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幸せになるためのたった一つのルール〝死ぬまでに金を使い切れ!〟【DIE WITH ZERO】【2023年ビジネス書1位】

【超訳】資産は稼ぐ以上に使う方が難しい。しかし、人生を最高に充実させたいと考えるなら「思い出づくり」のための経験に最大限の投資を行うべきだ

DIE WITH ZERO―人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル パーキンス
超訳まとめシート

資産ゼロで死ぬというのは、生きている時間価値の最大化である。この本を読むと、すぐに行動したくなる。やりたいと思っていたこと、億劫で先延ばしにしていたこと、後手後手に対するマインドブロックを秒で外してくれる。

なぜなら、生きる上で一番貴重なものは「時間は有限である」ことに気付かされるからだ。その時間を最大化させるためにお金があることを改めて考えさせられる。お金、働く、健康、これらは全て手段なのだ。

手段のために生きるのか、生きるための手段として活用できるのか、私たちの人生はまさしく分水嶺に立っているといえる。今日から合言葉は「DIE WITH ZERO!」そう叫びたくなるほどの名著だ!

人生で一番大切なのは思い出を作ること

ひとの一生において、一番価値を持つもの。それは「思い出」。人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できる。つまり、思い出こそ、一番投資価値の高いものだ。「どの年齢で、どれくらい金を稼ぎ、どれくらい楽しい経験に金を費やすか」ここに焦点を当てるべきだ。

この本の核論が上記図だ。金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれていることを指摘している点だ。

経験を雪だるま式に増やすと幸せになれる。老後で何より価値が高まるのは思い出だ。若いうちの苦労は買ってでもしろ、と言われる。お金がかかる、かからないという軸ではなく、「経験を積む」ことが成功することや人生の充足度を高める一番の近道なのだ。

DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)とは?

死ぬ前に資産が尽きないようにしながら、生きているうちに金を使い切ることだ。金を使い切る理由は、富の最大化ではなく、人生の喜びを最大化するための方法が「思い出」をつくることだからだ。

つまり、死から目を背けては人生を最適化できない。「あと、どのくらい生きられるか」という人生の残り時間を意識することだ。限られた時間とエネルギーと資産を、だれとどう使うのか、可視化することで死に向き合い、人生を豊かに過ごすことができるのだ。

高額な資産であっても死後にもらうとうれしさ半減、価値は激減

たいていの場合、相続のタイミングが遅すぎて相続しても値打ちのあるお金の使い方ができない。なぜなら、金の価値を最大化できる年齢は「26〜35歳」だ。

というのも、譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する。気力、体力の充実は加齢とともに衰えていく。資産は、経験がもたらす永続的な思い出によって、人生を充実させるための手段である。また、時間をつくるために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めるとこができることが心理学の研究でも明らかになっている。

いつまでも子供用プールで遊べない

人は生涯を通じて何度も小さな死を経験している。人生のある段階から次の段階へと前進をし続けることは進歩であると同時に、もう取り返しのつかないものを踏み越えていくことだ。

そして、私たちが思っているよりも、私たちが思っているほど先延ばしにできない経験は多い。死ぬ前に後悔することのトップ2は、
(1位)勇気を出してもっと自分に忠実に生きればよかった」
(2位)働きすぎなければよかった
人生の各段階で使える時間はそれほど多くはない。終わりを意識して、その時間を最大限に活用しようとすべきである。

物事にはそれを行うための相応しい時期も存在する。例えば、タイムバケットを作成し、5年ごとにやりたいことを明確にしておくなどは能動的に生きるための具体的なアプローチである。

資産を取り崩すのは45〜60歳

老後どのくらいの資産を持つべきかは以下方程式でざっくり考えれられる。

死ぬまでに必要な金=1年間の生活費×人生の残り年数×0.7

大事なことは「いつ稼ぐか」以上に「いつ使い始めるか」だ。ピークを迎えたら稼いでいる以上の金を使わないと資産は減らない。「自由時間が増えたら一体何をしたいのか」ここに向き合って初めて資産の取り崩しやタイムバケットが有効に機能することを忘れてはならない。

リスクを取らないことがリスク

リスクを取れるかの判断基準は、自分の年齢だ。年を取ると失うものは増える。逆に成功して得られるものも少なくなる。大胆に行動するためポイントはとても参考になる。

  • 人生の早い段階が良い

  • 行動を取らないことのリスクを過小評価すべきではない

  • リスクの大きさと不安は区別すべき

私たちが一番恐れるべきは「80歳になったときに潤沢な資産があるか」ではない。

生と死はコインの裏表の関係であり、切っても切り離せない。つまり、生の最大化を考えることは、死の現実を直視することに他ならない。その意味では、イェール大学教授の「死」に対する超人気講義のレビューをぜひ読んでみてほし。両側から捉えることは、「いま」を浮き彫りにすることに他ならないからだ。

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