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超訳読書

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超訳まとめシート(A4 1枚)に要点を凝縮!読むべきポイントと魅力を書評形式で紹介します!
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「若手を育てる」のはなぜ難しいのか?不満はないが●●がある

【超訳】Z世代の特徴は、会社に不満はないが不安がある。成長を促す職場の鍵は、心理的安全性とキャリア安全性の両軸を満たす環境にある「若手を育てる」のはなぜ難しいのか?「若手」とは誰で、どんな価値観をもった存在かを、そもそも知らなかったということに気付かされた。「若手」を集合体として括るのではなく、「ひとりの個人」としていかに捉えることができるかが、育成の肝にあることは間違いない。 これからの成長する企業のヒントは、①働き方改革+②育て方改革の両軸にある。職場の働き方が変わるこ

人間関係トラブルを未然に防ぐ30のコツ!【特製PDFをプレゼント】

【超訳】人間関係を円滑に進めるコツは、嫌な人の傾向を事前に把握し、未然防止の対策を打つことである未然予防の重要性とは だれにだって苦手な人は存在する。アルフレッド・アドラーは「悩みの9割は人間関係である」と説いたように、いつの時代も人災がもたらすトラブルこそ、私たちを大いに悩ます存在である。 私が手掛ける訳アリ不動産もハラスメントにも共通点がある。それは「もっと早く対処すればよかった」という結果になりがちということだ。問題が起きた後は、もはや泥沼の争いは避けられない。問題

〝偶然〟を制する者は、人生を制することができる

【超訳】エフェクチュエーションは、「できない理由」に対する見方を一変させる原理。「できない理由」ではなく、「リスク最小限な状況のうえで、今できることに絞って始める」方法だ。不確実な社会において、エフェクチュエーションは間違いなくビジネスの主流になる冒頭で「エフェクチュエーション」について、このような紹介をされている。「熟達した企業家に対する意思決定実感から発見された、高い不確実性に対して予測ではなくコントロールによって対処する思考様式」。 分かるようで、分からない。分からな

アート思考は自分との対話から始まる【アート3部作・第1章】

【超訳】「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、「自分なりの答え」を生み出し、それによって「新たな問い」を生み出す。これぞアート思考実は私自身、図工と美術が一番の苦手であり、アートは苦手意識が強かった。しかし、この書籍を通して、アートとは単なる作品の上手・下手ではないことに衝撃を受けた。アート作品というのは、表出にすぎない。 自分の内側にある興味と探究心に向き合うことがアート思考であり、自分なりの見方や物事をどうやってとらえるかが遥かに重要なのだ。 この本で紹介されている

【必読】「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を日本一分かりやすくまとめてみた

【超訳】現代において、自分に関係ない情報は、全てノイズになる。しかし、大切なのは、他者の文脈(ノイズ)をあえて受け入れ、人生を楽しむこと。そのためには半身社会を生きるべきである。読書する人、しない人の違いは数多論じられているが、この指摘は非常に鋭いものだ。読書格差の問題は、個人の能力の違いという問題に矮小化せず、社会階級格差という視点に広げて論じている点は非常に興味深い。 本を読む、読まないというのは、日本社会の発展とともに宿命づけられた問題ともいえそうだ。明治からの勃興を

読書記録はA4 1枚!「超訳読書」はここから始まりました

【超訳】「読んだ後」にフォーカスせよ。シートをたった1枚埋めるだけで、抽象的な学びをジブンゴト化し、解像度をあげることができる。 なぜ1枚で完結が重要なのか? 結論、1枚にまとめる作業を通してジブンゴト化できるからだ。本のエッセンスを凝縮するというアウトプットを通じて、自然に要点を覚えておくことができる。 加えて、自らの手を動かすからこそ、すぐに知識を取り出すことができるのだ。実際、白紙キャンバス1枚に要点をまとめるのは相当ハードルが高い。 ところが、この書籍で提示さ

世界のエリートが大注目!現代アートの魅力【アート3部作・第3章】

【超訳】創造的なアート鑑賞を育む力が、これからの社会の方向性を決めていく。現代アートは次世代型教育の新たな指針になる【アート3部作・第2章】で紹介した藤田令伊氏の待望の新作。前作の代表作紹介に加えて、現代アートの昔と今、これからの展望が記されている。加えて、著者が教えてくれる現代アートの鑑賞法や美術館ガイドは完全保存版だ。第1章、第2章から読むと全ての線が点につながり、アートの楽しさが倍増されるのでぜひ、読んでみてほしい。 ビフォー1980抽象表現主義「体験するアート」(1

悩め!でも悩みすぎるな!いまこそ学ぶべき現代思想入門

【超訳】人生の意味や自分らしさなど答えのないものが存在する。わたしが存在すること、それはただの偶然であり、奇跡でもある。そして日常の生活を淡々とこなすこと、それ自身が生きることそのものであるなぜ、東大・京大で一番売れた新書なのか? 世間的にみて「超優秀」呼ばれる人たちこそ、自己矛盾や葛藤、表立っては出せないプライドや嫉妬があるはずだ。そういった鬱屈して想いの共感者をこの書籍に求めたのではないか? これが読了した後の所感だ。何度再読しても理解が追いつかない箇所もあるが、作者

孤独と孤高を極めしものが次世代を制す

【超訳】社会的課題とビジネスは両立する。昔は少数派で取り上げられなかった問題を、ジブンゴト化しやすい時代であり、多くの共感を呼び込むことができる。まだ誰にも発見されていないアジェンダを最初に掲げたものがリーダーとなり、社会を牽引する時代、それがクリティカルビジネスパラダイムなのだ noteのアウトプットを書く際、まずこのまとめシートから埋めるようにしている。書き始めたシートがバシッとハマると非常に心地がよい。この書籍は何の迷いもなく、筆が進んだケースだ。私がいま取り組んでい

究極の自己表現!死ぬまでに観たい現代アートの魅力と作品【アート3部作・第2章】

【超訳】現代アートは、20世紀以降に登場した技術と都市に関係の深いアート。人間の醜悪も含まれるなんでもありの超バラエティな芸術先般レビューした「13歳からのアート思考」の参考出典には、藤田氏の著書が2冊引用されている。紹介しいてるアート作品の順番、などかなり似通っている部分があるが、これは逆に本書籍がすぐれた作品であることの証といえる。今回、「13歳からのアート思考」には含まれてはいないが、アート思考の強い作品を追記する形で紹介していきたい。それぞれの書籍を私がこの記事でつな

〝自分とかない人〟には東洋哲学しか勝たん!

【超訳】自分なんてない。自分とはからっぽである。そしてこの事実を恐れるのではなく、受け入れるよう。今日から生きることが劇的に楽しくなるこの本は、東大法学部を卒業し「田舎の神童」だった著者が、「職」「家」「嫁」を失い、「一族の恥」として実家に戻ってきてニートになり、悟りに目覚めて執筆された本である。東洋哲学にある虚無感という概念を地でいくからこそ、生まれた書籍といえる。 ひとことで表現するなら「おとなはもちろろん、小学生でも笑って読める哲学書」である。思春期に直面する自分とい

「鶴の恩返し」で部屋を覗いてはならない理由は「贈与」の仕組みにあった

【超訳】贈与は合理的であってはならない。非合理なものだけが、受取人の目に贈与として映る。贈与の正体とは本質的に偶然で、不合理なものであることが、贈与を差し出す人間に必要な資質だもし1年後に死ぬことになると言われたら、この本を読み直すかもしれない。一生というあまりに短い人生で、だれに何を残すことができるのか、ということを深く、哲学的に考えさせてくれる秀逸な一冊。 人類とは進化の歴史であり、進化とは「贈与」の歴史である。贈与、施し、偽善。人に何かを与える、そして与えられることを

幸せになるためのたった一つのルール〝死ぬまでに金を使い切れ!〟【DIE WITH ZERO】【2023年ビジネス書1位】

【超訳】資産は稼ぐ以上に使う方が難しい。しかし、人生を最高に充実させたいと考えるなら「思い出づくり」のための経験に最大限の投資を行うべきだ資産ゼロで死ぬというのは、生きている時間価値の最大化である。この本を読むと、すぐに行動したくなる。やりたいと思っていたこと、億劫で先延ばしにしていたこと、後手後手に対するマインドブロックを秒で外してくれる。 なぜなら、生きる上で一番貴重なものは「時間は有限である」ことに気付かされるからだ。その時間を最大化させるためにお金があることを改めて

社会は「ハラス」でできている。

どこか既視感あるこの光景。生きるということが、ハラスメントそのものかもしれない。だれしもが、事情や悩みを抱えて生きている。社会はそんな僕らの「ハラス」でできている。だからこそ、ハラスメントを哲学する価値があるんだ。 ハラスメントとは「人を困らせること。いじめ。いやがらせ」。しかし、その線引きは見方や立場によっても変わる難しい問題。ところが、世の中を見渡しても、白か黒つけられないことだらけ。快刀乱麻を断つことなんてできない現実に打ちのめされる。 さて、質問。ハラスメントは「