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スマホ用の1軸ジンバルを写真撮影用に使ってみる 「Hohem isteady Q」(2/2)


前回に引き続き、Hohem社のスマホ用の1軸ジンバル「Hohem isteady Q」について記します。

今回はいまいちな点とまとめを記します。

いまいちな点

取り付け、取り外しが手間


やむを得ないのですが、スマホの取り付けと取り外しが面倒です。
ばねの力で上下から爪でスマホを挟みこむことで固定する仕組みなのですが、不意の落下防止のためか、ばねの力がかなり強くなっています。
そのため、取り付け取り外しがなかなかスムーズにできず、手間に感じます。
3軸ジンバルの高級機ではマグネットの力で固定可能な機種もあるのですが、この機種では不可能です。
ウォーキングでの撮影の際は、一度取り付けたらそのまま取り外さずに持ち歩くことにしています。

スマホを付けたまま折りたためない


上記にも関連することですが、一度取り付けると取り外すのが面倒なため、そのまま持ち歩くことにしています。
使っていない時はスマホを取り付けたまま折りたためると良いのですが、構造上不可能で、持ち歩きがやや邪魔に感じます。

稼働時間


製品紹介では最大3時間稼働と書かれていますが、持ち歩きながら撮影している印象では1.5時間程度の稼働時間と感じます。
稼働時間はバッテリー重量とのトレードオフのため、重さをとるか稼働時間をとるかの問題になりますが、私の感覚としてはもう少し重くても良いから稼働時間を延ばしてほしく感じます。

リモコン


本体の電源とは別にリモコンシャッターの電源をオンオフする必要があり、地味に手間です。
どちらかの電源だけで、両方が起動する仕組みを希望します。

まとめ


良い点といまいちな点をそれぞれ記してきましたが、全体として気に入っており、買ったことに満足しています。

ジンバルを写真撮影用に使用する方は多くはないとは思いますが、小型三脚の代わりとしてかなり優秀です。
小型三脚では脚を目いっぱい伸ばしても50㎝あるかどうかと、高さが圧倒的に足りませんが、これなら高さは自分の身長の分だけどれだけでもフレキシブルに上下可能です。

ぬかるんだ地面に立って撮影

カメラを水平に保ってくれる、ただそれだけのことではありますが、実際に使ってみると驚くほどストレスが軽減されます。
両手を上に高く伸ばしたり、爪先立ちをしたりなど、無理な体制でカメラを構える時でも、水平を維持してくれて手ブレも軽減されます。
特にiPhone13では換算13㎜相当の超広角レンズを搭載しており、僅かな水平のズレでも如実に表現されてしまいますので、その恩恵は大きいです。
このジンバルとリモコンシャッターの組み合わせならば、シャッターを押す瞬間のブレすら気にすることなく、ただ構図とタイミングのみに集中して撮影することが可能です。

ジンバルを持った手を思いっきり伸ばして撮影

今回は写真撮影中心の記述のため動画使用での感想は省きましたが、専用アプリを使用することで多彩な動画撮影が可能となり、特にフェーストラッキング可能なのはとても便利です。
もちろん、3軸ジンバルに比べれば動画撮影機能は劣りますが、サイズが一回り以上大きくなり、価格も倍以上になることを考えると、私の用途にはこれで必要十分です。

スマホの軽快さを失わない程度のサイズで、ミラーレスなどでは困難な新しい撮影体験をもたらしてくれます。


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