見出し画像

低体温は危ない!~デトックスのすすめ(身体編)~

看護師としてクリニックで働いていますが、最近とても違和感を感じています。
いや、最近ではなく本当はもっと前から感じていたのです。

現代社会では「体調が悪ければ病院へ」がごく当たり前の流れになっています。
検査をして原因がわかるならともかく、わからない場合も「よくわからないけど、その症状を抑える薬を出しておきます。」と医師は言います。
患者は「ありがとうございます」と言って安心した面持ちで帰っていきますが、しばらくするとまた同じ症状で来院します。

「ではちょっと薬を変えてみましょう」
「ありがとうございます」

そして、また患者は同じ症状でやってくるのです。

「ここでは原因がわからないから他の病院へ行ってください」と言われ、たらい回しになっている人を何人も見ています。

その挙句、たくさんの必要のない薬を飲んで、久しぶりにお会いすると形相まで変わってしまっていたりも。
あぁ、薬にやられたしまったな・・・とそれを見るたび残念に思っていました。

でも、病院勤務の看護師は医師の指示に従わなければなりません。
先生が「この薬を飲むように。」と言ったらそれを患者さんに勧めなければならないのです。

あぁ、この矛盾。
私は普段、体調を崩してもほとんど受診はしないし薬も飲みません。
なのに、患者さんには「薬を飲んでください。」と言っている自分。仕事だから仕方がない?生活のためだから・・・?本当にそれでいいの?

病気って実は自分で作っているんだと私は考えます。
だから、お医者さんや薬に治してもらうのではなく【自分で治せる】のです。

私は本当はこれを伝えていきたいのです。

■病気の原因

病気になる原因、それはずばり!【低体温】です。
東洋医学では「冷えは万病のもと」と言われています。最近では、平熱は35℃台という人も多くいます。私も10年前くらいまではずっとそうでした。
ちなみに35℃台というのは、がん細胞が一番活性化する温度なんです。

10年前の私は、不定愁訴のオンパレード。慢性的な頭痛、肩こりに首こり、生理不順、手足の冷え、不眠、年に数回のぎっくり腰、便秘、大人ニキビ、繰り返す膀胱炎、プチうつ状態などなど、書いたらきりがなくらい。毎日どこかしらが痛かったり、いつもスッキリ気分が晴れることがありませんでした。

そんな私がアラフィフにして「今が人生で一番健康で一番幸せ」と言えるようにまでなれたのです。

■低体温だとどうして病気になるのか

それは「自律神経」のバランスが崩れて「免疫力」が低下するからなのです。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。
「交感神経」というのは簡単に言うと「闘いモード」の時に働く神経。心臓をバクバクさせたり、血圧をあげたりします。そのために血管を収縮させるのです。身体ががっちり緊張している状態ですね。
対する「副交感神経」はリラックスしているときに働く神経です。筋肉や血管もゆるゆるに拡張して、排泄も進みます。

ベストなのはこの二つのバランスがうまくとれていること。だいたい6:4くらいのバランスがいいみたいです。どちらか一方が優位であればいい、ということではないのです。

■現代人は交感神経が優位

現代社会はいかんせんストレスフルです。この「ストレス」は常に交感神経を緊張させ体をガチガチにさせています。ということは、血管が常に収縮しているので血流が滞っています。

これが「低体温」の原因です。

また、私の尊敬する故・安保徹先生は「交感神経が優位な状態が続くと、白血球中の顆粒球が増え過ぎて自分の細胞を破壊するようになる。」とも言っています。常在菌と闘って化膿性の炎症を引き起こしたり、細菌のいないところでは活性酸素を出して組織を破壊するのです。

こんな状態になったら、通常だと副交感神経が働いてバランスをとろうとするのですが、常にストレスにさらされていると副交感神経は抑え込まれてしまうのです。破壊された組織や化膿した組織を外に排泄できれば病気の元はなくなるのですが、排泄は副交感神経の担当。ガチガチに緊張した体は要らないものさえも出すことができないのです。
考えただけでいかにも病気になりそうですよね。

■体温を上げる3つの方法

低体温が病気を招くことはわかったけど、それを改善するためにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは ① 温めること
当たり前のようですが、低体温になっているあなたは今まで身体を冷やす生活習慣を送っているはずです。長年、習慣的に冷やしてきた身体はちょっとやそっとじゃ温まりません。少し強制的に温めることが必要です。
まずは最低でも1か月、続けてみてください。

私が実践してきた方法は「半身浴」と「下半身の重ね履き」です。

半身浴は最低でも20分以上、長い分には24時間入っていてもOKです。
ですが、それはさすがに不可能なので半身浴をしている状態を作るために「下半身の重ね履き」をします。

これをすることで、常に【頭寒足熱】の状態を作ります。

昔から「健康のためには頭寒足熱」と言われてきたけれど、まさにこれ!なのです。頭寒足熱は身体の中の「氣」「血」「水」の循環を良くし、体温を上げます。

そして、② 毎日5分の筋トレをする
筋肉は熱を作り出すことができる臓器です。脂肪にはできません。
だから、ムキムキになる必要はないけれど、筋トレで筋肉をしっかり維持しておくことが大切です。一生下半身の重ね履きに頼っているわけにはいきません。自分で発熱できる身体を作るのです。

もう一つは、③ゆっくり休むこと
副交感神経はリラックスしているときに働きます。会社でバリバリ仕事をしているときには顔を出しません。
忙しい毎日、なかなか家に帰ってもなかなかゆっくりすることができないでいる方も多いのではないでしょうか。本当は、ゆっくりしてもいいのに「時間がない」とか「子どもがいるから」とか・・・
まずは、自分にゆっくりしてもいいよ、と許可してあげてください。
そして、1日の中で5分間、自分のためにゆっくりするところから始めてみましょう。

■温まるとどうなる

温まった体は、徐々に副交感神経が働けるようになってきます。
前述したように副交感神経は「排泄」を促します。身体の中で要らなくなったものをどんどん出せるようになっていくのです。
つまり「デトックス」が進みます。

便秘が改善したり、汗をかきやすくなったりします。肌の新陳代謝もよくなって、私は太ももにあった20年来のやけどの跡(3㎝大)がいつのまにか消えていてびっくりしました。

しかし、時にこのデトックスの過程は苦痛を伴うこともあります。
吐き下しや発熱、痛みを伴ったり、アトピーがひどくなったりなど、溜めてきた体の中の毒が多ければ多いほど大変だったりもします。
いわば、好転反応です。

良くなる前には悪いものを出さなければならないのです。

個人差はありますが、私の場合は手足に水を持った湿疹のようなものがびっしりできて痒いわイタイわ、掻き壊してきたないわで途中で不安になったりもしました。病院に行って薬で抑えたくもなりました。

ですが、これは長年自分が溜めてきた毒。要らないものまで後生大事に身体に抱えてきたものなのです。

■自分が溜めてきたものに向き合うしかない

自分の中に出せずに溜めてきたものは、それまでの自分の「生き方」「生活習慣」が作り出したものです。

自分に厳しく、無理をして、我慢して押し込めてきた何かが、症状として出てきているだけなのです。

どうしてそれを作り出してしまったのか
どうしてそれを出すことができなかったのか

自分を振り返って、自分をきちんと見つめてあげないとそれはわかりません。病気は「自分をもっと見てほしい自分」が作り出したものなのですから。

しっかり向き合って丁寧にかみ砕いていくことを「自分のため」にしていくしかないのです。

■身体が温まると心も温まる

身体が温まると心も温まるのです。
氷が解けるのでしょうか。心のデトックスも始まったりします。

じつは、これが一番大事。

だって、病気は「持ちがんでいる」状態ですから。
このデトックスこそ、自分に向き合って本当の自分に還る作業なのです。

そして、この作業は一人でするのはとても大変。
私はたくさんの仲間に助けられて乗り越えてきました。
また、一人でするよりデトックスのスピードも上がるような気がします。

私も、看護師としての知識を活かしつつ
「身体と心のデトックス」のお手伝いをしています。

一緒にデトックスして、軽~く楽しく♪

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?