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シン・エヴァ公開とナウシカ思想 序幕

僕は京都のしがない大学生です。99年生まれだからメディアの波にどっぷりと漬かりながら生きてきた人間であるとも言います。急速なIT機器の発展も、アニメ・漫画文化の爛熟も、あらゆる自然災害もリアルタイムに肌で感じながら青春時代を過ごしてきました。

今、新劇場版シリーズのラストを飾るシン・エヴァが話題になっていますが、まだあまり見る気が起きません。なぜ僕は心待ちにしていたエヴァの最後をなかなか見る気になれないのだろうと不思議でした。しかし、自分にその問いを投げかけてみると、答えは非常にシンプルに返ってきました。その作品は、まさしく90年代、00年代、10年代を生きてきた若者文化、いわゆるサブカルチャーの墓標となるべき作品だと思えたからです。一つのサブカルチャーの終焉をメインカルチャーで宣言する。それは私個人の青春の終わりを告げる鐘のようなものであるともいえます。

しかし、何事もそうですが、答えがシンプルであるからと言って、その答えの意味するところを説明するのは非常に難解になります。あらゆる情報、あらゆる比喩、極めて個人的な思考の歴史、そのようなものを語らなければ僕の答えの意味するところを明快に共感してもらうことは難しいでしょう。また、語ったからと言って理解してもらえる可能性は未知数であり、徒労に終わることになるかもしれません。本来ならば、ネット上に載せるようなものでもなく、日記帳にでも書いておくべきなのでしょう。

それでもやはり語っておこうと思いました。ネットの海の泡沫となっても。誰の目にも触れなくても。正直な気持ちをオープンな場所で発信していくのが今の僕の態度だからです。論理的な文章をあまり得意としないため、あくまでフラットな気持ちで率直に語っていければと思います。そうして言葉を残しておけば、その泡沫は弾けて空気中に飛び、どこかの誰かに届くかもしれませんので。


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