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物心ついてから人のことを考えてきた。
どうすれば仲良くなれるか、喜んでくれるか、元気になるかなど、迷惑ではないか、傷付かないかなど。人の立場に立って考えて行動していた。
女性からの相談を受けた時に、解決策ばかり提案しても共感がなければ満足されない。だから、とりあえず共感を示すみたいな。
人のことと言っても、それは他人のことではなく自分のことだけだった。

遊ぶことが仕事のような高校生の頃、どれだけ広く深く人と関われるかを考えていた。その時ふと噂話を耳に挟んだ。
A「あの人ってめちゃくちゃ虚言癖あるらしいよ」
B「えーそうなんだ。知らなかった。そんな感じしないのにね」
よくある女子高生の会話。Aさんの話をBさんは信じ切っている。Bさんは、Aさんの話の登場人物をどんな人なのか知っているのだろうか。しかし、すでにBさんの中では「あの人」は虚言癖がある人になってしまった。

これは使えるな。
そう思った私はすぐ実践した。

会う人全てに優しく親身に接する。私は優しい人というレッテルを貼らせる。私に関わった人は私の話を他の誰かにする時に、優しい人と説明する。
間接的に聞いたことが真実だと認識してしまう。これを、ウィンザー効果と呼ぶらしい。当時は、ウィンザー効果なんて知りもしなかったけど、これを自然に生活の中に取り込んでいた。私が優しく接して間接的に誰かに話させることはもちろん、「〇〇さんにはこう言われたよ」と言って自分からウィンザー効果を使っていたりもした。

他人に優しくしてその人のためにはなっていたかも知れないけど、結局は全て自分のために印象を作っていた。でもそれってめちゃくちゃ疲れることで、私が嫌いな人苦手な人にも優しくしなければならなかった。どんな人にも時間とお金を割いて私の印象をいいものにしなければと、そう思っていた。

いい印象をつけるためにやっていたことは別に無駄ではないと思うけど、嫌な時間を過ごしていたんだなと思うと気持ち悪くなる。今では、私ファーストで全て自分のために生きている。思いやりはちゃんと持っているけどね。


noteは、普段考えていることを文字で吐き出す
Instagramは、普段考えていることを形にして表現する

写真撮っているので見てください
https://www.instagram.com/ganometherapics/?hl=ja

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