見出し画像

全力で生きた3年間。今も元気にしていますか?

3月24日。

今日も仕事をして、やりたいことをして、職場の人とランチを食べて。

いつもと同じように、自由に、楽しい1日を過ごしていた。

それでも3月24日は自分にとって忘れられない日。

この日だけは何があっても予定を入れないようにしている。

あの日から、もう10年が経ったんだね。

もう10年。本当に早かったな。


2010年3月24日。

自分にとって本当に大切な姪っ子がわずか3年で、この世を去った。

3年。

まだまだ沢山したいことがあったよね。

沢山の人と出会って、沢山の経験をして、夢を持って、笑ったり、喜んだり、悩んだり、悲しんだりしながら成長していくはずだったよね。

3年。

早すぎたよね。


本当に優しくて。
3歳なのに優しすぎる子だったよね。

自分の家に遊びに来た時。

いっぱい遊んで欲しいはずなのに。

忙しそうにしている自分を見て、いつも部屋の前で待っていてくれたよね。

普通の3歳児だったら何も言わずに部屋に入ってきて、「遊んで!遊んで!」って言うのにね。

いつもドアの前で待っていて、「大丈夫?」って、声を掛けてくれたよね。

「遊んでくれてありがとう!」って必ず言ってくれたよね。

もっとわがままで良かったのに。

もっと自分のことだけを考えていて良かったのに。


「欲しいものは何でも買っていいよ」って言った時も、
「大丈夫!ここちゃん(生まれたばかりの2番目の姪)にいっぱい買ってあげて」と。

好きなものを欲しいって言って良かったのに。

もっと自分のことを考えて良かったのに。

本当に優しくて、自分のことより周りのことをいつも考えていたよね。


体調を崩すことが増えてきて、病院に言ったら「小児がん」と診断された。

「なんでこの子が。。」

こんなに優しくて、人を想えて、気を遣えること子が。
まだまだこれから沢山楽しいことや、やりたいことをやっていくことが出来る人生なのに。

そして入院生活が始まった。

まずは体力をつけて、それから手術をすることに。

お医者さんには長期戦になりますよと言われた。

長期戦になってもいい。

この子が助かるなら何でもする。

そう思って、毎日病院に通った。

姪っ子にずっと付き添っている姉は日に日に疲れや辛さを見せるようになっていった。

同じく自分の親も疲れや辛さを見せるようになってきた。

そして、こんな時でも、この子は周りのことを考えてしまったのかな。

入院して2週間。

容態が急変して、帰らぬ人となった。

長期戦。今はまだ大丈夫。すぐに悪くなることはないと言われていたのに。

疲れている自分たちを、辛さを見せている自分たちを見て、考えたのかな。

神様を信じてはいないけど、それでもこの子のことは助けて欲しかった。

まだまだこれからの人生だったのに。

たった3年。短すぎるよ。

この子の成長をもっと沢山見ていきたかったのに。


言いたいことは沢山ある。
思うことは沢山ある。

それでもあの子は

3年間の人生を一生懸命生きたよね。
3年間の人生を駆け抜けたよね。
3年間の人生を思いっきり楽しんだよね。

出会ってくれてありがとう。
姉貴の元に生まれてきてくれてありがとう。
一緒に過ごした3年間は本当に幸せだったよ。


あの日から10年。

今の自分はどう見えているかな。

恥ずかしくない人生を送れているかな。

毎日を一生懸命生きていれてるかな。

みーちゃんのように人を想える人でいれてるかな。


あの時、生まれて半年だったここちゃんはもうすぐ小学5年生になるよ。

立派な子に育っているよ。

いつも自分のご飯を食べる前に「最初にみーちゃんにあげてから」と言って、みーちゃんの好きなご飯やお菓子を渡しているよ。

そして、その後、かいとが生まれて、去年みらいくんが生まれて、みーちゃんは4人兄弟のお姉ちゃんになったんだよ。

みんな元気に育っているから安心してね。


みーちゃん本当にありがとう。

みーちゃんとの日々は何があっても忘れないからね。


まとまりのない文章になってしまったなぁ。

それでも10年と言う一つの区切りに言葉にしておきたかったからね。

文:がんちゃん




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?