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今週拝読した本まとめ・芸術の見方編(読了時間10分)

古川です。
今週は何でもない一週間でした。
こんな一週間を過ごして老いていくんだろうなとしみじみを感じました。
水曜日は毎週必ずサウナの日にしているのですが、
今週サウナっているうちに自分の思考のほぼ全てが仕事に紐づくものだと自覚しました。
これ、すごく衝撃的で、休みの時でもモヤモヤと仕事の事が頭の中にある状態ってとても中途半端だなと。
脱却のため、仕事中以外は、あえて仕事以外の思考をしようというのを心がけます。

さて、そんな思考の実験の一つの中で今週は芸術の見方編です。
芸術をこのようにみるべきというべき論ではなく、そんな見方があるのかという目線で捉える事が凄く大切です。

▼アジェンダ
1.テーマの選定理由
2.読んだ本の紹介
3.読んでみて思った事

1.テーマの選定理由

私は自分の感情、感性にとても興味があります。
特に、何に美しいと感じるのか、また美しいと感じた時にどのような感情が出るのかをもっと追求したいと考えています。
その追求の上でとても重要なのが芸術を見る事です。
芸術というのは作者が感情、思いを言葉以外の形で残したものだと私は思ってます。
作品の表象から何を読み取るのかをもっと究めたいというのがこのテーマを選んだ理由です。

2.読んだ本の紹介

①『アート鑑賞、超入門!』

本の概要

アートそのものの鑑賞方法に関してとても詳しく書かれた名著。
すぐ実践できるようなことばかりが書かれているので、美術館に早くいきたくなるくらい様々なtips満載です。
考えながら見る、知識を持った上で見るということをとても意味のあることだとしています。
個人的に美術、芸術が好きなら一度は読んでおいて損はないはず。

自分的パンチライン

①作品をよく見るためにはまずは作品の様態を言葉に変換する。
②アートを知性的に見るにあたっての有力な方法はなぜ?と作品に問いかけることとそれに自分なりの解を出すこと。もし別の状態だったら?と言うのも有効な問いになる。
③1つの作品を肯定的に、また否定的に捉えてみる。

②『教養としての「芸術」入門』

本の概要

芸術を知っているということはグローバルスタンダードであるということを教えてくれる一冊。
また、教養とは思いやりであるという定義をしており、芸術の鑑賞、知識の取得を通して多面的に事象などを見るようになることから、思いやり、教養が身につくとしています。
敷居が高い芸術というものを身近に感じる事ができます。

自分的パンチライン

①芸術の教養は欧米人と対等なコミュニケーションを取るために必要なもの。
②芸術を好きになることで、それまで見過ごしてきた楽しみや喜びに気がつくことができる。
③人に小さな意思決定を行う基礎基準があり、それを高めるものが完成や美意識である。

③『名画感応術』

本の概要

横尾忠則の率直な絵画に対する感想が述べられた本。
筆者が本当に楽しんで絵画を見ているのが伝わり、早く絵を見たい、本物を見たいという感傷にかられます。
ただ超理性的なところが多く、楽しめるかどうかはその人次第。笑
これも多様性かなと。

自分的パンチライン

①天才と言われる芸術家とは天界に存在する美を神の波動を受けて地上に再現させる装置の役割をしている。
②芸術は天と地をつなぎ、人間の魂の存在をもっともっと身近に感じさせるためにこの世に降臨させたメディアなのである。
③何が描かれているのか、何を意味しているのかなどを考える必要はなく、その場で作品の前に立って心を開くだけで良い。

④『芸術起業論』

本の概要

日本出身アーティストにて唯一無二の存在である村上隆が芸術とビジネスの両立の必要有無を説いた一冊。
芸術においても必要なものは鑑賞者、買い手の理解であるなどのように、芸術にいてもマーケティングは重要である事がひしひしと伝わります。
やはり芸術においても音楽のようなレーベルがあっても面白いなーとかアイデアがいっぱい出てきました。
特に日本では、芸術がビジネスと交わってはいけないものとされるような認識がまだまだあるので、そこは要改善かと。

自分的パンチライン

①作品により人の考えは生き残る。
②芸術において、技術は追いつけてしまうので、考え方や思想を作品に詰めることが大切。そこを汲み取る。
③芸術にマネーはとても重要で、どう稼ぐかというのを考えてこその芸術。

⑤『限界芸術論』

本の概要

芸術の中でも特に生活と接している限界芸術にフォーカスを当てた一冊。
日々の生活の中にある小さな芸術を見つける意義、面白さを教えてくれました。
芸術と生活を区切る考えは個人的に面白く、また境界線を意識して生きるということは貴重な体験。

自分的パンチライン

①連続した毎日の流れに句読点を打ち、意味あるものにさせるのが美的経験である。
②全ての子供は芸術家であるが、大人は酒を飲んでいる間だけ芸術家になることにとどまる。
③芸術と生活の境界線にあたる作品を限界芸術と呼ぶ。

3.読んでみて思ったこと

芸術って本当にいろんな捉え方があるし、その捉える方法をたくさん持っておく事が大切だと思います。
てか、一つのものをいろんな見方できる方が楽しいし、自分の中の世界が広がるように感じます。
少し考えると、これって芸術だけではないような気がしています。
ビジネスにおいても、また普段の日常の中でも、
意見とかそこに雑多にあるモノ達に自分の中で意味付けを多方面からできるようになることは人生の幸せにつながるんじゃないのかなと。
あと個人的に美術館熱が再度上がってきたので、
東京中の美術館をまずは回ろうと思います!ワクワク!
ちなみに僕が大好きな作品はサムネ画像のマティスの『赤い部屋』、レーピンの『ヴォルガの船曳き』です。
芸術が好きな友達がもっと欲しいなぁ。。。

長文読んでいただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。

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