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NHK朝ドラ『らんまん』に嵌る

主演:神木隆之介 ヒロイン:浜辺美波 
NHK朝ドラ『らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。

どこまでが事実として描かれているのかはわからないけど、生まれて初めてNHKの朝ドラに嵌りました。
きっかけは職場の同僚たちが毎日のように『らんまん』を話題にしていたから。
関心のないテレビ番組はいつもスルーするのですが、牧野富太郎がモデルと知って俄然興味が湧いてきました。
そこでアマプラで第一話から一気観して、昨夜ようやくリアルタイムに追いつきました。(第一話からの一気観は得意です)

演技に陶酔してしまったのは、万太郎の祖母、槙野 タキ役の松坂恵子さん。
夫と一人息子に先立たれたため、「峰屋」を女手一つで切り盛りし繫栄させてきた明治初期の強く威厳のある女性を 、圧倒的な迫力で演じ切っていました。
松坂恵子さんといえばとっても美しく、ドラマから生まれた『愛の水中花』では妖艶な姿で話題になりました。
当時、松坂恵子さんは27歳だったそうですよ。
記憶に残っている方は、きっと私と同世代ですよね。


そしてもう一人。
万太郎のお目付け役の井上竹雄。志尊淳さんが演じています。
万太郎の生家である酒蔵「峰屋」の番頭の息子で、万太郎に振り回されつつも、一番の理解者として献身的に支え続けてきました。
そして万太郎が槙野 寿恵子と結婚すると、以前から慕い続けてきた万太郎の姉の槙野 綾と結婚し、二人で峰屋を支える道を選びました。

この竹雄が素晴らしいです!
私も竹雄が欲しい!!
このドラマで竹雄に心を奪われた女性は多かったはず。
私がコトコやハルに従順に仕えているように、私にも美しく献身的な執事がいれば、人生がもっと楽しく充実したものになるに違いない。
妄想は広がり続けますよ(笑)

さて、主人公のモデルとなった牧野富太郎は、妻スエとの間に13人もの子どもに恵まれましたが、植物学の為、莫大な借金を作り経済的にはかなり困窮することになります。
植物以外の事にはかなりズボラだったようです。
そこで新聞紙上で困窮を訴え、スポンサーを募りました。
すると手を挙げた富豪がいたのです。明治期には、こうした男気のあるお金持ちが存在したのですね。
借金は完済され研究所も与えられ、尚且つ研究費用も得ることができました。
こして日本の植物学の発展は守られました。

今後、朝ドラで牧野の生涯がどのように描かれていくのかが楽しみです。
我が家の本棚にも、牧野博士の植物図鑑がありました。
これは樹医の資格を持っていた義父が、長男が幼い頃プレゼントしてくれたものです。
ボロボロになってしまって、泣く泣く処分した記憶がよみがえりました。
子どもたちは植物にはあまり興味がなかったようで、もっぱら私が利用していましたが、庭に置き忘れて雨にさらされたのが原因です。


牧野博士の名言に『雑草という名の植物は無い それぞれに名前がある』という言葉があります。
昭和天皇が引用したことで有名になりましたが、この言葉を鮮明に思い出した出来事がありました。
子どもたちがまだ幼稚園に通園していた頃のことで、ある日の朝、次男を連れて登園した時の事。
下駄箱にキンエノコロやヒメオドリコソウの花を、ヤクルトの空き容器に活けて園長先生が飾っていました。
日頃雑草と見過ごしていた草花でも、無機質なところに飾れば「息吹き」を感じることができる。
なんとも可愛らしく、感動した瞬間でした。



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