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Episode:3 ノーラン作品はIMAXで観よ?

ノーラン作品はIMAXで観よ、という格言が映画界にはあります。知らんけど。

それは何故か?

ノーラン監督が頭の中で描き、IMAXフィルムに焼き付けた絵をそのまま投影することができる唯一のスクリーンがIMAXだからです。

そもそもノーランって誰やねん?

クリストファー・ノーラン(1970/7/30生まれ)

イギリス出身の映画監督
世界一IMAXカメラが似合う男

主な作品 : TENET、ダークナイト、インターステラー、ダンケルク、インセプション、メメントなど

IMAXフィルムカメラを初めて長編映画で取り入れた映画監督です。IMAXフィルムとは、70mmの幅のフィルムを用いて従来の35mmフィルムの8倍もの情報量、高画質を可能にした映像を撮ることができます。

ノーラン監督が初めてそのIMAXフィルムを採用したのが「ダークナイト」です。しかしダークナイトの公開当時は日本でIMAXフォーマットでの上映はされず。その後通常のIMAXデジタルでは上映されましたが、去年のTENET公開に伴うリバイバル上映で初めてダークナイトがフルサイズでのIMAXスクリーンで上映されました。

ではIMAXフィルムにはどれだけの情報量が詰まっているのか?
←左が通常のスクリーンサイズ
→右がIMAXレーザーGTテクノロジーのスクリーンサイズ

一目瞭然ですよね。左と比べてもはや別物。ノーラン監督が頭の中で描いた構図を適切に投影しているのがIMAXとなります。巨大なビル群に佇む不穏なジョーカーの影。この完璧なショットを最大限に味わえるのがIMAXスクリーンとなります。

↓病院爆破シーンも通常ならこうですが…


↓IMAXフルサイズならこう!ドカン!!黒煙もばっちり!!


↓あの美しい漆黒のラストカットも通常ならこうですが…


↓IMAXフルサイズならこう!ドーーーン!!渋い!!


ただしこの1.43:1のアスペクト比を堪能できるのはIMAXレーザーGTテクノロジーのスクリーンのみとなります。残念ながらIMAXデジタル及び、IMAXレーザーのスクリーンは1.90:1のアスペクト比となります。

なのでノーラン作品を存分に、ありのままに味わうためにはIMAX、しかもIMAXレーザーGTテクノロジーのスクリーンが必須となります。

ただし全てのカットがIMAXフィルムカメラで撮影されているわけではありません。IMAXカメラはとても重く、またフィルムは非常に高価なため全編をIMAXフィルムで撮影するのはなかなか難しいようです。ダークナイトでは約30分のシーンがIMAXフィルムで撮影され、最新作TENETでは75%がIMAXで撮影されたとのこと。

Blu-rayではこのIMAXのシーンはデジタルテレビのアスペクト比である16:9で表示されており、通常のカメラのシーンは上下に黒帯が入ったシネマスコープサイズで表示されます。コロコロと画面サイズが切り替わりますが、Netflixでは全てのシーンがシネマスコープサイズの表示となっています。

いつかIMAXフルサイズの1.43:1サイズのテレビモニターが発売されないかなと思っています。


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