競争社会から協力社会へ



若き日の想い

私は学生時代から「みんなが幸せに暮らせる社会」をつくるにはどうすればよいか、ということを考えてきました。大学を卒業して40年近く経った今、自分の想いに基づいて活動してきたことが実を結びつつあると感じています。
当初は、より良い社会をつくるためにはより良い仕組みをつくることが大切だと思っていました。経済学部を選んだのも、そういう考えがあったからかもしれません。ただ、卒業し、企業で働くようになって実感したのは、仕組みよりも「人間関係」のほうが大切だということでした。人間関係さえ良くなれば、自然と物事は上手くまわります。反対にどんなに良い仕組みがあっても、それを使う人が信頼し合えていなければ意味がないと気づいたのでした。

私は人の心について知るために、心理学を学びました。学生時代から興味を持って独学で勉強していましたが、さらに様々な種類の心理学を学び、知識を深めていきました。当時は外国から新しい心理学が次々と日本に入ってきていたのです。
気がつくと、色々な方々の心に関わる仕事をするようになりました。クリニックでカウンセリングをしたり、子育て講座でお母さん方の相談に乗るようになりました。


心身を整える方法を考案

そんな中でまた新たに気づいたことがあります。それは、言葉だけでは人は中々変わらないということ。悩み、迷っている時は、体がとても緊張しています。心に訴えかけるだけではなく、同時に体の緊張をゆるめると、すぐに変化が起こるのです。
そこで私は、自分で自分の体をゆるめて緊張を手放す方法を考案し、それを「和みのヨーガ」と名付けました。心理学をはじめ、NLP、ヒーリング、大脳生理学、脳科学、東洋医学、整体術などの要素が入っているヨーガです。ヨーガといっても、難しいポーズは一切なく、セルフマッサージや簡単なヨーガのポーズ、お互いに手当てし合う整体のようなペアワークで構成されています。
和みのヨーガをなさった方は、自分のペースで心身を整えることができます。このシンプルな方法によって、沢山の方が原因不明の症状や人間関係の問題を解決していかれる様子を見させていただきました。気がつくと多くの方が「和みのヨーガ」を支持してくださるようになり、教室を運営するとともに、インストラクターの養成を行うまでになりました。本当に予想もしなかったことです。
書籍化のお声もかけていただき、ガンダーリ松本の名で、現在までに6冊の本を上梓させていただきました。そのうちの1冊は 2016 年に台湾の出版社から翻訳出版される運びとなりました。また、和みのヨーガを解説する英語版の音声付き電子書籍も刊行されています。
和みのヨーガを通じてたくさんの素晴らしい出逢いを経験させていただき、心から感謝をし続ける日々です。


大切にしたい三つのこと

現在は和みのヨーガをお伝えするとともに、全国でワークショップや講演、企業研修などを行っておりますが、そういった場でよくお話ししていることを、この場をかりて皆さんにお伝えさせていただきたいと思います。
心と体を同時に整えていくと、まず健康になります(今、私は学生時代より元気なほどです!)。そして人間関係などの悩みが自然に解決していき、「自分らしい生き方」ができるようになります。その過程で多くの方が「人生で大切な3つのこと」に気づいてゆかれます。
これは昔から受け継がれてきた智恵と言えるでしょう。これに気づくことが、幸せな人生への第一歩ではないかと思います。

一つ目は「すべてのことには両面がある」ということ。物事には良い面もあれば、悪い面もあります。ポジティブとネガティブは必ずセットになっています。片方だけを見て「これは絶対に良いこと」と思っていると、それが心の均衡を崩すことになったりもします。両面を客観的に見られるようになると自分のなかにある思い込みを手放すことができます。

二つ目は「大切なのはバランス」ということです。物事の両面を見ていると、心のバランスがとれるようになります。そして感情に振り回されている時は、偏ったものの見方になっている時だと気づくでしょう。バランスがとれている人は柔軟性があり、自然とその時に必要な行動をとることができます。

三つ目は、「すべては自分が決めている」です。物事をどの角度から見てどう受け取るかは、どんな環境下であろうと自ら決定することができます。自分で決めたことが自分の人生をつくっていくのです。
これらの三つのことを実感しながら生きていると、より自分らしく生きていけると思います。一人ひとりが自分らしくあり、幸せに生きることが、「みんなが幸せに暮らせる社会」につながるのではなでしょうか?

私は人生の折り返し地点にいるような気持ちです。学び多き人生の前半を終え、今は
講演や執筆活動などをさせていただきながら、多くの方と共に学びの場や交流の場をつくることができるようになりました。今の時代に必要なことで、これから自分ができることは何かと考えています。
情報の洪水に戸惑い、自分らしい働き方、人との付き合い方、生き方が見えなくなっている人が多いように感じます。それを解決する一つの方法が、私たちが昔から持っている和の智恵を思い出すということがあると思います。

これからの企業は、限りなく成長し続けるのではなく、継続しつづけること、競争し合うのではなく、協力しあうことを大切にしてゆく必要があると思います。
これからは、日本独自の智恵をより多くの方、外国の方々にもお伝えしていきたいと思っています。
昨年は、IT最先端の国エストニアで、和みのヨーガをお伝えして大変喜ばれました。今年は、バリにて、和みのヨーガ&第三の幸せについてお伝えさせて頂きました。
まず自分自身がバランスの取れた身体と心を持ち幸せで在ることができたら、欠乏感や、不足感で、人を押し退けたり、人のものを奪ったり、我良しの我利我利亡者になることなく、相手のことを考えて利他心で行動できると思います。

社会を変えるのは一人ひとりの心しかありません。一人ひとりが社会を変えるための一翼を担える存在であることを、これからも地道に伝え続けていきたいと思います。

このノートは、同じ想いを持つ方々とつながりたいと思って発信しています。

地球の存続自体が危ぶまれるほど、我良しの環境破壊が進んでいます!
主義主張、宗教の違いなどで争いあっています!

みんなの幸せと世界の平和を心から望み、何か自分にできることはないかと想い、活動している方々との出逢いを願って。(^-^)/

まだみぬあなたへの、不器用なちょっと固めのラブレターです(笑)❤️



ガンダーリ松本より


https://nagominoyo-ga.com/aboutus/founder/

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