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スポーツ選手の年齢による回復速度の違い

学生トレーナーでは同年代の選手を対象とするため、大きく年齢が違う選手を対象にトレーニングやコンディショニングを担当することはありませんが、団体競技のプロスポーツ選手のトレーナーをするときには、選手の年齢による回復程度の違いを考慮しなくてはいけません。

多くの場合、最高のパフォーマンスに戻るまで、年齢が高い選手の方が時間がかかります。とくにパワーとスピードで回復が遅くなります。反対に持久系のトレーニングだとベテラン選手の方が得意ということも多くあります。

まったく同じスケジューリングで試合までもっていくとすると、怪我をしないまでも、ベテラン選手はピークのコンディションではないかもしれません。

サッカーの場合はレギュラーとして出場したベテラン選手は48時間以内に高い強度のトレーニングは開始すべきではありませんし、チームに合流したとしても量よりも質を重視したメニューに調整します。
たとえば40分のテクニカルの練習の後20~30分のファンクショナルなトレーニングをおこなう場合には、ベテラン組はファンクショナルなトレーニングは免除するといったように調整します。

フルパワーで反復する練習は、ベテランにとっては消耗してしまいます。ハードなスケジュールの時期には特に、負荷を落としながらおこなうといった調整が必要となります。

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