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バドミントン選手の前十字靭帯損傷

バドミントンの競技特異的動作

バドミントンにおけるACL損傷リスクの高い動作はオーバーヘッドストローク後の片足着地時
さらに受傷時のコートの位置はバックハンド側(ラケットと反対側)後方で多く発生していた

バドミントンのステップ方向とACL損傷リスクの関連について調べた研究によると、フォアハンド側後方へのステップと比較して、バックハンド側後方へのステップ時には膝外反角度と膝外反モーメントがともに高値を示した

膝外反ストレスが大きくなるため、バックハンド側へのオーバーヘッドストロークがACL損傷リスク高い

サムネイル画像がバックハンド側へのオーバーヘッドストローク

バックハンド側のオーバヘッドストロークでは、ステップ方向の違いに加えて、ラケットスイングの軌道により、体幹がラケットと反対側に側屈して着地側の膝関節外反モーメントを高めていることが考えられる

片脚着地時の体幹の側屈角度変化量を調べた研究によると、膝外反モーメントは体幹の側屈角度変化量と正の相関、また体幹の側屈角度変化量は体幹筋力と負の相関を示し、体幹筋力の減少により、体幹側屈角度変化量が増大し、膝外反モーメントの増大に繋がったことが考えられる

ACL損傷後のリハビリテーションでは膝関節以外の体幹を含めた患部外の評価とアプローチを検討する必要がある

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