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【中止】11/26(金)21:00~ フリトーク「全体主義」/【中止】11/27(土)10:00~ フリダンス「フリー選曲」/【中止】11/27(土)21:00~深会「地獄が呼んでいる」

Netflix「地獄が呼んでいる」が凄いことになってますね。

「地獄が呼んでいる」はネクスト「イカゲーム」か Netflix視聴時間1位を獲得 : 映画ニュース - 映画.com https://eiga.com/news/20211126/7/

「イカゲーム」は今ひとつハマれてないのですが、「地獄が呼んでいる」はハマっております。毎回、かんなりエグい描写だらけで、胸糞悪い展開の連続なのですが、何とも目をそらせない。さすがの『豚の王』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『ソウル・ステーション/パンデミック』などのヨン・サンホ監督作品。同じNetflixで『サイコキネシス -念力-』というコメディ味の強い作品もありましたが、キレの良いアクションや、強烈な心情描写などクオリティの高さは、凄いところまで来てると思いますが、それ以上に、描かれていることの現代性に惹きつけられます。本来は正しいとされることを発言しようとしている人たちを弾圧する体制。その「体制」は、単純に国だけでなく、今では特定の宗教団体やSNS上のコミュニティでも有りえます。

かつて、村上春樹が「壁と卵」に例えて、体制と人の関係をスピーチしていましたが、この壁が複雑化しているのが現代。本作においても、誰に問題があるのか明確化できない難しさが描かれます。宗教団体のトップが死んだ後も、単に首が据え替えられただけで、宗教団体は存続します。

北朝鮮も、中国共産党も、ISも、どこも一応の代表者は設けられていますが、それが居なくなったところで大きく変化するようにも思えません。

それは全体主義とも通じる話かもしれません。

全体主義とは
全体があるから個が存在するという論理によって国家利益を優先させる権力思想、国家体制、またそうした体制を実現しようとする運動の総称。歴史的には、とくに1920年代から1940年代中葉にかけて、イタリア、ドイツ、日本などに登場したファシズムの思想をさす。しかし、第二次世界大戦後の「冷戦構造」激化の時代には、米ソが互いの政治体制を非難して(アメリカ側は「スターリン体制」、旧ソ連側は「マッカーシズム」と攻撃)全体主義と呼び合っていた。
全体主義とは - コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%85%A8%E4%BD%93%E4%B8%BB%E7%BE%A9-88533

作中で、宗教団体は、自ら手を汚すことなく、支持者を利用して、自分たちに都合の悪い発言をする人々を弾圧していきます。都合の悪い事実を隠蔽しようとします。あれ、どこかの国でも同じようなことが起き…(おや、誰か来たようだ

本邦、左右問わず中共は好きではないだろうに、現状の政権を支持するのは、本当に良く分からないんですよね。どう考えても、目指す方向はそっちだろうに。

映画『パラサイト』もエンタメ性をベースとして、現状の世界的な問題である格差社会を痛烈に批評した映画を作り、世界的に評価されましたが、またしても、韓国の映画業界、とんでもないなと。

これは、語るべき作品だと思います。是非、深会で話したい。

フリトークのテーマも「全体主義」としました。堂々と「全体主義」を支持している、とは言いにくいでしょうから、そんな時の匿名Zoom。全体主義を支持する人の正直な意見も聴いてみたいところです。

ですが、ともに中止です。

ついに11月も終わってしまう。2021年もあとわずか。細木数子曰くの、運が良いはずだった年が、大して、運の良さを実感しないままに終わろうとしていますが、運が良い年に細木数子自身が亡くなったそうなので、色んな意味でチャラですね。来年も前向きに、なんて早いわ。