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【解説】DCS WorldでMVをつくる!

Eagle Dynamicsによるフライトシミュレータ、DCS WorldのMVは格好いいですよね。

私個人の趣味程度の知識ですが、この記事ではDCS WorldでMVをつくる際の技術的な部分を解説したいと思います。

※参考URL
https://forums.eagle.ru/showthread.php?t=114260
https://youtu.be/g4t9zM9sRpA


0. ハードウェアのあれこれ

解説の前にハードウェア的な事について補足しておきます。
この記事ではデフォルトのキー設定を想定して解説していきますが、その際にテンキーやR-Ctrl、R-Shiftなどを使用します。そのためできればフルキーボードを用意することをオススメします。
また、必須ではありませんがTrackIRなどの視点操作デバイスがあるとカメラワークの幅が広がります。ゲームのプレイやDCS World以外でも利用できるものなのでこちらも導入をオススメします。


1. MV制作の流れ

まず制作の流れですが

   1. ベースとなるミッションを用意する
   2. ミッションをプレイする
   3. リプレイを保存する
   4. リプレイを再生し、撮影する
   5. 撮影したものを編集する

というのが基本になります。
ベースとなるミッションは公式や有志作成のものを用意するかミッションエディタを利用して作成します。(ミッションエディタについては最後に少し触れます。)
リプレイはプレイ後のデブリーフィング画面の"SAVE TRACK"

画像1

を選択することで.trkファイルとして保存できます。
プレイ中に撮影をすることも可能ですが、撮り直しや落ち着いて構図を考えるためにもリプレイの保存をオススメします。
保存先はデフォルトで C:\Users\ユーザー名\Saved Games\DCS\Tracks となっているので、その階下にフォルダを作成しリプレイファイルを整理します。


2. リプレイの再生

保存した.trkファイルを再生するためには、メインメニューから"REPLAY"をクリックして再生するファイルを選択します。

画像2

ロードが完了するとリプレイが始まります。DCS Worldでは一時停止や早送り、スロー再生が可能です。キーは

   Pause: 一時停止
   L-Alt + Z: スロー再生
   L-Ctrl + Z: 早送り
   L-Shift + Z: 等倍速(リセット)

となっています。繰り返し押すことで早さの度合いを調節できます。


※MV制作のためのtips
余談になりますがゲーム映像を録画する際フレームレートが気になる方もいらっしゃるかと思います。ちょっとしたテクニックなのですが、上記のキーを利用することで作品のフレームレートを稼ぐことができます。
録画をする際に、L-Alt + Zを押してゲームをスロー再生にした状態で録画します。その映像素材を編集の段階で早送りにします。そうすると、例えば30FPSの動画を2倍速にすることで60FPSの動画として編集が可能となります。つまり最終的に高FPSの映像として出力することができるわけです。
この方法を利用すれば、フレームレート低下を恐れることなくグラフィックス設定を上げることもできます。
デメリットとしてサウンドの後付けが必要になる場合がありますが、Arma 3など他のゲームで映像作品をつくる際にも応用が可能なのでよければ参考にしてみてください。


3. カメラの操作

リプレイを再生したらいよいよ撮影です。
DCS Worldには一人称視点=コクピットビュー以外にも様々な視点があり切り替えが可能です。
視点切り替えのキーは

   F1: コクピットビュー
   F2: エアクラフトビュー
   F4 or L-Shift + F4: ルックバックビュー
   L-Ctrl + F11: フリーカメラ

などがあります。以下参考画像です。
F1: コクピットビュー

画像16


F2: エアクラフトビュー

画像17


F4 or L-Shift + F4: ルックバックビュー

画像19


L-Ctrl + F11: フリーカメラ

画像19

F2やF4は繰り返し押すことでワールド内の別の機体に移ることも可能です。私が主に使うのはこの4つですが、ファンクションキーを色々押してみると他のビューも確認できるので試してみてください。

また、ルックバックビューのキーが「F4 or Shift + F4」とあるようにDCS Worldではモジュールによって動作が異なるキーがあります。例えばF/A-18Cでルックバックビューにする場合にはF4を押しますが、Spitfire Mk IXの場合Shift + F4です。Spitfire Mk IXでF4を押すとアーケードビューになります。
ややこしいですがあきらめましょう。ロシア製です。体で覚えるんだ。


そしてDCS Worldでは上記の視点をさらにカスタマイズすることが可能です。文字情報だけでは分かりづらいかもしれませんが、実際に試してみたり冒頭の参考URLの動画(6:54~)を確認してみてください。

まずF1: コクピットビューの場合

   Num数字: カメラ向き操作(TrackIRを使用していない場合)
   Num*: ズームイン
   Num/: ズームアウト
   R-Ctrl + R-Shift + Num*: カメラ前進
   R-Ctrl + R-Shift + Num/: カメラ後退
   R-Ctrl + R-Shift + Num数字: カメラ上下左右移動

などが可能です。

またF2: エアクラフトビューの場合

   マウスホイール: カメラと対象の距離
   マウス or Num数字: カメラ向き操作
   R-Ctrl + Num*: ズームイン
   R-Ctrl + Num/: ズームアウト
   Alt + F2: カメラ向き操作の基準点変更(再度Alt + F2で基準点確定)

などが可能です。

F4 or Shift + F4:  ルックバックビューの場合   

   マウス or Num数字: カメラ向き操作
   R-Ctrl + Num*: ズームイン
   R-Ctrl + Num/: ズームアウト
   Num*: カメラ前進(速)
   Num/: カメラ後退(速)
   R-Ctrl + R-Shift + Num*: カメラ前進
   R-Ctrl + R-Shift + Num/: カメラ後退
   R-Ctrl + R-Shift + Num数字: カメラ上下左右移動

L-Ctrl + F11: フリーカメラの操作は

   マウスホイール: 前後に自動で移動(速度の加減も可能)
   マウス or Num数字: カメラ向き操作
   R-Ctrl + Num*: ズームイン
   R-Ctrl + Num/: ズームアウト

   Num*: カメラ前進
   Num/: カメラ後退
   L-Ctrl + F3: 被写体をロック(ロックを外す場合再度L-Ctrl + F11)

となっています。

とりあえずこの記事での紹介は以上です。ビューの種類によってキーの使い方が違うのがやはりややこしいです。
なので、視点のカスタマイズについては

 F2: エアクラフトビューの場合はL-Alt + F2を押すと視点をぐるぐるできる

 L-Ctrl + F11: フリーカメラではL-Ctrl + F3で被写体をロックできる

 R-Ctrl、R-Shift、テンキーの辺りをいじるとカメラの移動やズームイン、 ズームアウトができる

という3点をとりあえず覚えれば良いと思います。後は実際に試しながらやっていくと体が覚えます。

カメラをセットできたら録画ソフトで録画して編集しましょう。


※この記事の執筆中に見つけた動画ですが、カメラ関係の操作についてとても細かく解説されています。気になる方はチェックしてみてください。


4. ミッションエディタについて

最後にミッションエディタの使い方について少し解説します。
私自身DCS Worldのミッションエディタはあまり扱えないのであくまで基本の部分だけです。日本語で丁寧な解説をして下さっているウェブページもあるので検索してみてください。


まずメインメニューから"MISSION EDITOR"を選択します。

画像3


"create new mission"をクリックし、マップと陣営の設定を確認して"OK"を押します。

画像4


左側のパネルから設置したいオブジェクトの種類を選択しマップ上で設置したい場所をクリックします。今回は航空機を選択します。

画像5


そうするとオブジェクトが設置されます。右側上のパネルでオブジェクトの"TYPE"と"SKILL"を設定します。今回はプレイヤー機体としてA-10Cを設置しています。

画像6


次に右側下のパネルからウェイポイントを設定します。"ADD"を選択した状態でマップ上をクリックするとウェイポイントを追加することができます。これでゲームスタート時の機体の方位が設定できます。(正しいやり方かは微妙ですが。)今回の場合はゲームスタート時にA-10Cは東を向いた状態でスタートすることになります。

画像7


"EDIT"を選択すると各ウェイポイントの条件を設定できます。今回はウェイポイント0(スタート位置)に高度3500、速度250で設定してみましょう。これで高度3500、速度250、東を向いたプレイヤー機体のA-10Cを設置できました。今回は使いませんが"DEL"を押すとウェイポイントの削除ができます。

画像8

 

AIユニットを利用する場合はこうしたウェイポイントを利用して動きを制御します。

また、右側下のパネルのタブから兵装や塗装などの設定ができます。

画像9


このようにプレイヤー機やAIユニットを設置してシーンをつくっていきます。

ちなみに左側パネルのこのボタンから時刻や天候に関する設定ができます。

画像10

 

シーンが完成したら上部メニューの"FILE"からミッションを保存します。保存先はデフォルトで C:\Users\ユーザー名\Saved Games\DCS\Missions です。今回は階下に作成したTutorialsフォルダの中に保存しています。

画像11

画像12

 

このミッションをプレイする場合はメインメニューの"MISSION"をクリックし、作成したミッションを選択します。

画像13

画像14


以上が簡単な解説です。
本来DCS Worldのエディタではトリガーなどで複雑な条件設定もできるはずですが、簡単なMV作成であればこの程度の知識でも可能です。
拙作かつ制作途上のものですが、この記事中の内容でつくっているものがコチラです。

動画編集で色合いをいじったりはしていますが複雑なエディタ操作などはしていないです。「それっぽく飛行機が飛んでる」という映像をつくる上では必要十分ではないでしょうか。


5. 動画編集ソフト

もしこれから動画編集をされる方で無料の良いソフトを探している方がいらっしゃれば、個人的にDaVinci Resolveをオススメしておきます。

このソフトウェアには無償版が用意されており、多少の制限はあるものの私が利用した中では他の無料編集ソフトと比べて非常に多機能です。是非お試しあれ。

 

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趣味でマシニマをつくったりする。 YouTube: https://www.youtube.com/GAMmovies Twitter: https://twitter.com/GAMmovies
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