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『「事業を創る人」の大研究』を読んで安心したり、不安になったり

今、社会人人生ではじめて新しい事業の開発をやっています。
会社の中でですが、事業に成功した人も、失敗した人も見てきましたが、その原因というものがなにか?考えてもわかりませんでした。
で、今回メンターの方におすすめしてもらって読んだのが、『「事業を創る人」の大研究』という田中聡さん、中原淳さんの本です。

この本は、人と組織から事業を創ることを考え抜いた本。
とても内容面白く、あっという間に読みました。
私がこの本で一番グッときた言葉がこちら。

0章〜6章はこんな流れです。

0章.事業創造の実態
1章.新規事業は人で決まる
2章.データで見る創る人の実像
3章.創る人を発掘しまかせる
4章.創る人を支える
5章.創る事業を支える組織
6章.   事業を創る起業の最前線

新規事業を創る人を調査し、分析された内容です。

この中で特に起業する人に関係のある3章までをご紹介&感想を書いてみますので、この後もご興味ある方は読んでみてください。

0章. 事業創造の実態

この章での私なりのポイントがこちら。

・新規事業の成功確率は挑戦母数がカギ
・新規事業の敵は社内

成功率が挑戦母数、というとこでちょっと安心。
そもそも挑戦しないとはじまらない。
1発目で成功するなんて思わずにどんどん挑戦する、そういうマインドを持った人が最終的に成功するんだろうなと思いました。
挑戦母数がまだ少ない私は、失敗してもいい。そう思えて安心w

社内に敵がいるってのも実感しながら進めています。
データでは、4人に1人は金の無駄使いと言われたことがあると答えているみたいで、私もめでたくその1人です。
何度も無駄だ、業績に寄与しないと言われ続けています。
みんな言われながらやってる、だからがんばろ。

1章. 新規事業は人で決まる

この章での私なりのポイントはこちら

・事業を創るのに必要な能力はアイデアではなくて巻き込む力
・会社都合で新規事業についている方が実を結んでいる

事業を創るのに必要なのは斬新なアイデアや、新しい何かであることは間違いないのですが、それ以上に必要なのは巻き込む力
確かに事業を創ろうとするといろんな人と話をし、調整をし、巻き込んで行く必要があります。
人は巻き込まれることは基本的に嫌がる(中には喜んで巻き込まれる人もいますが)と思います。
でも事業を創る際にはどうしてもその人の力が必要な場面、たくさんあるんですよね。
そういうときにどこまで巻き込めるか?で成功率や進み方が変わります。
私は、自分で言うのもアレですが、巻き込み上手。
ここは自身が持てました。

以外だったのが、「自分でやりたい」といって新規事業についているよりも、会社の都合で新規事業を担当している人の方が成功率が高いということです。
これは、会社から手厚いサポートを受けれることの裏返しなんですね。
会社がやれって言ったからにはサポートするしかない、そのため社内調整などが簡単に進むんですね。
以外なポイントでしたが、確かにな、とうなづけました。
自分でやるにしても会社のサポートを受けれる状態ですすめるのが成功率をあげるポイントですね。

2章. データで見る創る人の実像

この章で気になったことはたくさんありました。

・入社前はリーダーシップ、社会との交流機会、挑戦で就職活動した人。
・入社後は既存事業の経験はないより、あったほうがいいレベルくらい
・尖った一匹狼よりも周りを巻き込む交渉人
・コーゼーションではなくエフェクチュエーション

入社前にも社会とつながりを持っている人、たしかに入社後にも活躍しているイメージです。
私は絵に描いたようなダメ大学生だったのでここはダメ。
入社後既存事業の経験は別になくてもいいというのは確かにそうなんだろうなと思いました。
1章でもありましたが、調整力を持った人が新規事業では成功する確率が高いので、周りを巻き込む交渉人がいいというのはよくわかります。
なんか、毎日誰かと社内調整のために話しているのですが、その打ち合わせのひとつひとつは交渉の連続です。
ここが、既存事業を遂行することと、新規事業をすすめることの大きな違いなんだろうなと思いました。
コーゼーションよりエフェクチュエーション、これはもう少し勉強して別の記事でまとめてみたいと思います。
要するに、目標設定してPDCA回すようなやり方をやってると成功しないよってこと。

3章. 創る人を発掘しまかせる

この章は会社側の話ですが、どういう人に任せるべきか?ということで起業家のことを書いていますので紹介です。

・後ろ向きなヒーローはだめ
・業績志向の人は新規事業の業績に影響を与えない

いくら有能な人でも後ろ向きな人はダメ、これは本当にそう思います。
後ろ向きな人は絶対成功できない、これは実際にやってみて感じました。
無理にでも前向きにいろんなことを考えないと続けることができないでしょう。
続けることができないと新規事業って成功しないと思うんですよね。
なので、前向き、これは単なるポジティブではなく、挑戦志向というか常に前に進む気持ちをなくさないことが大切だと思いました。

業績志向の人は新規事業の業績には影響を与えないってのも面白いですね。
既存事業で業績気にして業績に貢献している人であっても新規事業だと貢献度が低いということ。
新規事業は既存事業と進め方はもちろんマインドも適正も全く違うものなのでしょう。

この本を読んで、自分は正確的に新規事業に向いているなと安心する反面、足りないところがたくさんあり、不安にもなりました。
人の側面から書かれているこちらの本、新規事業にチャレンジしようとしている人にはとてもおすすめですので読んでみてください!

我々のチームについて、フルリモートでの仕事のやり方について色々記事書いていますので合わせて読んでみてください。


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