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面倒見が良いのはおばちゃんだけではない(大阪に惹かれる理由…2)

2泊くらいで大阪でぷらぷらしてた、お天気の良いある日。
ホテル近くで昼食を済ませて、電車に乗った。

しばらくして、何か話しかけたられたような気がした…
というか気づいたら寝てた!!っぽい。パッと目を開けると
反対側の座席に座っているおじちゃんが

「終点やで~ここもう終点や!折り返すぞ~」
(終点!折り返す!的な言葉だけ言われたのは確か。関西弁な語尾は曖昧)

って起こしてくれてた。
いろいろ驚き過ぎて、なんとか咄嗟に「ありがとうございます!」と
今思うと叫んでたかも…と思うくらいに言葉を放ち
慌てて立ち上がり、おっちゃんに続くように私もホームに降りた。
ホームに降りたおっちゃんの様子&目が覚めた瞬間正面に見えた記憶で
おじちゃんは、たぶんお家レスの方だった。
あのおじちゃんは終点なのに大口開けて寝ている人間が
ほっとけない優しいおじちゃんだったんだろう。

またこの時も、前回出てきたTさんの居酒屋へ行った。(2回目)


事前連絡などせず突然だったので、完全に一人。
だけど店主さんが、カウンターで隣になった人とかに
『俺のツレの友達。東京から新喜劇見にわざわざ来てるんよー』って
紹介してくれて、気づけばカウンター並び3,4人でずっと会話していた。
こちらが大阪、お笑い、関西弁や関西のノリ大好きって気持ちが
ダダ漏れているのもあるのか(とういう贔屓目?)で
見てるのもあるのかみんな優しい!!笑

私の左隣に座っていたスーツの男性Aが
『そうや!俺のつれ、東京で店やってるから行ってあげてーちょまってな』と携帯で何やら調べ出した。こういう出会いで広がっていくのは面白い〜!!と、店名などすぐにメモできるように私も携帯を手に持ち、構えた。

するとスーツAさんが
『えっとーどこや〜ちょっと待てな〜今電話するからな〜』
(・・・・・え、今?!店名教えてくれるんじゃなくて?!
というか今土曜の20時過ぎ。どっからどう考えてもピークタイム!!)

1ミリも悪気はない。ちょっと、いや結構酔ってらっしゃっていたから
勢いが多少増しているかも。忙しけりゃ出ないんだから、良いんだよー!
との声に確かにー・・と圧倒されて止めきれずソワソワしていたが
やはり出なかった。そりゃそうだ、ほっとしたのも束の間。
しばらくしたら、律儀に折り返してくれた。

どうやら電話したのは久しぶりだったのか、
スーツAさんが名乗っても相手はピンと来ていない・・・。
嘘でしょ?!チャキチャキの関東人の私でも体が勝手に
新喜劇バリにずっこけるんじゃないかと思った。
いろんな会社名と名前らしきものを2.3出したあたりで、
おーーそやそやー!ってガハハ笑っていた。

今東京から遊びに来てる子がいて、お前の店の話しててん〜営業しやー!と
言って、今まで話していた携帯を私に渡された。
このスーツAさんと初対面、お会いして1時間前後に
Aさんの携帯でこれまた会ったことないAさんの記憶すら若干抜けかけていたと思われる飲食店スタッフさんと
『初めまして〜お忙しい時間にすみません…』と会話が始まった。

相手の方:【スーツAさんとはどういう繋がり?東京でタイミング合えば一緒に来れたらええなー】と

私:『居酒屋のカウンターでお隣になりまして、
ほんと1時間前にお会いしたばかりで。』

相手の方【あ、そうなんや!(笑)じゃあ彼氏や友達とぜひ来て〜
大阪楽しんでね〜】

前回のバイト終わりの息子さん同様、わりかしナチュラルに会話終了。
初対面の人間のために、電話するってもうちょっとビックリしない?
もうちょっと思わず笑っちゃわない?
私は、電話かけるって言われたあたりから笑いすぎてずっと半泣き…
そんなことある?!酔っていたとしても…ないよ、絶対ないと思う。
しかも電話変わったりするの?
こんなの初めてづくし過ぎる。

酔ってて、よし知り合いの店行こう!2軒目すぐそこだし、行こうとかでもなく。絶対行ってやってやー!!と念押し。
(ほんっとごめんなさい。あれから1年…まだ行ってない。フットワークの軽さが取り柄だったのに…悔しい!コロナ後に絶対行きます!!)

スーツAさんのお隣座って笑ったり、素早く突っ込んだりしつつ
ずっとやり取りを見守っくれていたスーツBさんが
『Aさん!!また着信!!帰るって言ってからどんどん時間経ってるよー
奥さんに怒られるよー』と促し、Aさんが帰られた。
もしかして仕事のお話とかも知たかったかも…と思い、Bさんに
私『お邪魔してすみませんでした。職場がご一緒なんですか?』

スーツBさん【大丈夫大丈夫ー!ん?今のおっちゃん(Aさん)?
さっき、ここで一緒になっただけ。お姉ちゃんがくる2時間くらい前かな】

うそーー。ずっと知り合いなのかと思った。さすがっす。
コミュニケーション力。
大阪のおっちゃんがすごいのか。お酒の力なのか。このお店の空気なのか。
全てひっくるめて、やっぱり大阪好きだー!

俺のツレ、東京で店やってるんだ!というドヤ感もあるかもしれない…でも
その時私は、全く嫌な感じは全くしなかった。おもしろ、ちょい可愛い。
(仕事中の相手の方に、本当にごめんなさいー!!と強く思ったけど)

ああー早くまた大阪行きたいな。

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