積み上げてきたもの2

パチンコ屋さんのコーヒー売り。
パチンコやスロットやったこともないのに、
時給のよさに釣られて始めた。

コーヒーとカルピスをひたすらウロウロして売りさばく。
当たってる台とかよく分からないので、全員に声かけてたら時々睨まれたりもした。

ある日、常連のツナギを着たおじさまに
イオンのクレジットカードを渡され

「俺と結婚せえへんか。
身分もちゃんとしてる。
クレジットカード、ちゃんと俺の名前やろ。
これで好きなモンも買ってええ。」
と言われる。

色んな意味で怖かったので
「じゃあコーヒー買ってください」
と言ったら次の日から来なくなった。


スーパー銭湯の受付と清掃。
なんで辞めたか忘れた。

※来館された人にロッカーキーを渡す。
子供にキーを渡すと500%の確率で無くすので「僕が鍵持つの!!」
と駄々をこねる子供をフル無視して親御さんに渡していた。

※毎時間、湯船の温度を測る。
常連のおばちゃんが毛染めをしていたので
注意をしたら、固形石鹸を投げつけられる。
なんでやねん。

※サウナ室で皆様の尻下に敷いているマットの交換、洗濯をする。
灼熱のサウナ室での作業のおかげで痩せた。

※塩サウナの塩の補充。
天然○○塩を使用!と謳っていたので
常連さんから
「ここの塩はやっぱり違うわぁ」
と何度か褒められたが
ごめん、普通の業務用の
なんの変哲もない塩です。

※当時の店長(バツイチ子有り)が俗に言う
「ドシタン?話聞コカ?」
「ヨカッタラ、飲ミナガラ話ソカ」
と、クレームが入るごとに上記の呪文を唱えながら近づいてくる
性器に服を着せたような男だった。
面倒だったので、
オッケー行きましょう!と返答をして
同い年のバイトの子5人に声をかけて
全員で奢っていただいた。

酔って上機嫌でいらしたので
離婚理由を聞いたら
「俺の女遊びぃ〜」
「嘘ついて浮気相手と遊びに行ってるのが何回も嫁にバレたぁ〜」
とパラッパラッパーな人だったので
「浮気を繰り返す人は病気」
を心に刻んだ。

会員制フィットネスクラブのフロント係。
4年ぐらい続けたのかな?

※フロントリーダーの女性に
バチボコに嫌われ、しょーもないこと
(あなたの笑顔はサワヤカじゃないので
フィットネスクラブに似つかわしくない、
気安く会員様に話しかけるな、等)
で呼び出しを何度もされ、
なかなか精神的に参ったけど
「ここで辞めたら、
コイツに負けたみたいで
腹立つし、悔しい」
と言うハングリー精神が沸き立ち
そいつが辞めるまで
留まった。

※結果、全施設での見学入会率No. 1獲得
→前年までだとNo. 1獲得した人には
金一封、だったのに
私の獲得した年からは廃止となっていた。
もらえたのは賞状のみ。
賞状よこすなら金をくれ。

※気持ちの良くないおじさん会員から怖い目に遭う。
おじ→「近所に住んでるの?」
私→「近くですよ。自転車で来れるくらい」
おじ→「へえ」

〜翌日〜
おじ→「自転車って、何色?」
私→「?」
おじ→「赤いのやんね?」
私→「はあ」なんで知ってる??

〜翌日〜
おじ→「仕事は何時まで?」
私→「閉館が22:30だから、そこから清掃をして23:00くらいですかね?」

おじ→「待っとくわ、メシ連れてってあげよ」
私→「え、別に待たなくていいです」

おじ→「連れてったる言うてるやん」
私→「いいです」

おじ→「連れてったる言うてんねんから!!
『ありがとう』って言って行ったらええがな!!!!!」
私→「(ええ…?)」

その日からしばらく徒歩で通勤した。
おじさんは来なくなった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?