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第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP(トパンガ チャンピオンシップ)優勝予想(結果追記あり)

現在行われているSFVCEの国内大会「第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP」ですが、2022年5月23日からいよいよAリーグが始まります。
暫く大会予想はしていませんでしたが、少し時間が空いたので久々に優勝予想をしてみます。(出展:TOPANGA

ルールと日程

ルールは公式サイトにある通り、以下となっています。

公式サイト

日程

①オープン予選(2022/3/19~3/21)
②本戦Bリーグ(2022/4/20~5/9)
③本戦Aリーグ(2022/5/23~6/8)
④本戦ファイナル(2022/6/17~6/19)

このうち①と②は既に終わっています。

まずオープン予選を行い、本戦Bリーグへ3名が進出します。
Bリーグへ進出したのは、大谷、Shuto、鶏めしの3名でした。

本戦Bリーグは、選出された15名にオープン予選から上がってきた3名が加わり、18名で構成します。
18名は1ブロック9名x2ブロックに振り分けられ、3本先取総当り戦を実施します。
ポイント上位4名プラス、昇格決定戦の上位2名の計6名がAリーグへ進出します。

本戦Aリーグは、前回大会の成績から選出された12名に、Bリーグから上がってきた6名が加わり、合計18名で構成します。
18名は1ブロック9名x2ブロックに振り分けられ、3本先取総当り戦を実施します。
各ブロック上位3名プラス、4位同士の決定戦の勝者の合計7名が本戦ファイナルに進出します。
ここまではオンラインで行われます。

本戦ファイナルはAリーグ上位6名と4位決定戦勝者の1名の合計7名で、7試合先取総当り戦を実施し、優勝者を決定します。
ファイナルのみオフラインで行われます。

本戦Bリーグの結果

予選となる本戦Bリーグは以下のような振り分けになっています。

■Bリーグ REDサイド
鶏めし、Shuto、どぐら、キチパ、ふ~ど、ヤナイ、まちゃぼー、りゅうせい、藤村

■Bリーグ BLUEサイド
大谷、竹内ジョンウメハラ、ザベス、もけ、ボンちゃん、ナウマン、ネモ、三太郎

Bリーグは4月20日から開始して既に終わっており、結果、ウメハラふ~どShutoまちゃぼー竹内ジョンボンちゃんの6名がAリーグへ進みました。

ポイント上位のふ~ど、まちゃぼー、竹内ジョン、ウメハラの4名はAリーグへ昇格。
また、Shuto、ボンちゃん、ザベス、どぐらの4名は昇格決定戦に回り、Shuto、ボンちゃんがポイント上位でAリーグへ昇格。
ザベス、どぐらの2名は脱落となりました。

自分のBリーグ勝ち抜け予想は、竹内ジョン、ウメハラ、ふ~ど、三太郎、まちゃぼー、どぐらの6名でしたが、三太郎選手とどぐら選手は惜しくも外れてしまいました。

竹内ジョンは全勝優勝。これはコーディーの直近のアップデートの強化で攻撃力が爆発的に上がっている点と、ジョン選手が強化以前からコーディーを使用してきて、十分な練度を持っている事が大きいです。
ジョン選手を今回の優勝予想に上げる人も多いと思います。

ウメハラ、ふ~どのベテラン2名はBリーグにいるのがおかしいくらいの磐石な試合運び。
ウメハラ選手の不安要素は対コーディーを苦手としている部分。

ボンちゃんはやや苦戦したものの、昇格戦を生き残りAリーグへ。
ボンちゃんの苦戦はかりんの弱体化と、手持ちのカードのサガットが生きる展開が少ない事。ただ昇格戦では対ユリアンにサガットで勝利。

まちゃぼーはネカリの弱体化からキャミィへキャラ変更して以来、成績が振るわなかったものの、ネカリがまた強化されたことで、メインキャラをネカリへ戻し、復活を印象付けました。

Shutoはユリアンの弱体化を受けたものの、予選から勝ち上がり大健闘。
これまで攻撃一辺倒だけだった戦いがバランスが良くなった事で、Aリーグへ進出。

三太郎は、アマチュア時代もプロとそん色ない実力を持っており、先年JeSUライセンスを取ってプロになったものの、プロ同士のリーグ戦の経験の少なさから、総当りにやや苦戦していた印象。

どぐらは硬い立ち回りに加えベガという強キャラのパワーもあり、負け難い印象だったものの、昇格戦に回ってしまい、そこでザベス選手のファルケに負けたのが痛かったです。
恐らくどぐら選手自身も、ファルケというキャラのパワーを見誤ったのではないかと思います。

ファルケは、これまで一部の選手だけが使う職人キャラで、日本でもトッププロが使う例はほとんどありませんでしたが、直近のアップデートによりキャラパワーが大幅に上がりました。
結果、2022年CPTイギリス・アイルランドでは、The4philzz選手がパワーアップしたファルケで優勝。プロ間でも侮れない存在になっています。

これはThe4philzz選手がProblem X選手を下して優勝した動画ですが、攻めの圧が凄まじく、これまでのファルケの常識を覆す戦い方をしています。

Problem X (M. Bison) vs. The4Philzz (Falke) - Grand Final - Capcom Pro Tour 2022 UK/Ireland

カワノ選手もこれを裏付ける考察を行っています。

ファルケがプロに注目されてる理由を説明します【スト5・カワノ】

とは言え、ザベス選手も昇格戦ではファルケ対策を徹底してきたボンちゃんに屈し、Aリーグではファルケがいなくなったのが残念でした。
ボンちゃんは、練習配信では自信がなさそうでしたが、本番では強気の択を通すさすがの勝負強さを感じさせました。

Bリーグは大激戦で、他選手の結果によってもけ選手がAに上がるか落ちるかが紙一重という、最後まで際どい状況が生まれていました。

リーグの結果を見守るもけ選手

未見の方は、TOPANGAのダイジェスト動画を見られると良いかと思います。

本戦Aリーグの展望

本戦Aリーグは以下のように振り分けが決定しました。

■Aリーグ REDサイド
ウメハラ、ふ~ど、Shuto、水派、様式美、カワノ、マゴ、ぷげら、sako

■Aリーグ BLUEサイド
まちゃぼー、竹内ジョン、ボンちゃん、NISHIKIN、ももち、ひぐち、板ザン、ときど、ガチくん

ここからは勝ち抜けと優勝予想ですが、REDサイドはウメハラ、ふ~ど、カワノの3名が勝ち抜け。4位sakoさん。

BLUEサイドはももち、竹内ジョン、ときどが勝ち抜け。4位ひぐち。
sakoとひぐちが決定戦を行い、ひぐちが勝利。

本戦ファイナルは、ウメハラ、ふ~ど、カワノ、ももち、竹内ジョン、ときど、ひぐちの7名が進出と予想。

■REDサイド:ウメハラ、ふ~ど、カワノ(4位sako)
■BLUEサイド:ももち、竹内ジョン、ときど(4位ひぐち)
■決定戦:ひぐち

・ウメハラ
ガイルがほぼ据置きで弱体化を免れている事、ユリアン・キャミィなどライバルが使うトップティアキャラの相次ぐ弱体化、コーディー以外苦手キャラがいないためポイントを量産しやすい事など、リーグを有利に運べる材料が揃っています。
Bリーグの戦いを見る限り、ルークを苦にしていないのも大きいです。

・ふ~ど
ポイズン、ミカでほぼ全対応出来ている事が大きく、Bリーグでの安定感も随一でした。

・カワノ
前回大会王者で、コーリンも弱体化されておらず、やはり相対的な強さを維持。
懸念事項は、これまでのユリアンやキャミィに変わり、ルーク・コーディー・カゲといった新たにキャラパワーが高い相手が出てきているため、それらへの対策をどの程度用意して戦えるかがポイントになります。
とは言え、宿題ありきの試合は非常に強いタイプであり、前年の第3期トパチャンやEVOなど各大会で優勝を重ねており、オンラインの試合に限っては間違いなく世界トップ10に入る選手なので、ファイナルに進出すると思います。

・ももち
セス・リュウ・あきらなどキャラが中々安定しない中で、直近ではコーディーを使ってようやくメインに据えられた所で、ジョンと違う攻略を恐らく用意しているはずなので、勝ち抜けと予想。

・竹内ジョン
コーディーという屈指のキャラパワーを得た事もあり、優勝候補の筆頭。ただ、Aリーグ以後はももちというもう一人のコーディー使いがいる事もあり、マークが集中する状況でどれだけ戦えるかが見所です。

・ときど
ユリアンのEXデンジャラスヘッドバットの無敵削除から、恐らくルークにキャラ変更をすると思いますが、そのルークも大会直前の5月16日に調整が入り、弱体化されました。

ルークのキャラ調整

ときど選手はこの調整を受けて動画をアップし、調整内容を検証。
結果、
「立ち中K⇒Vトリガー(大P)発動が出来ないのは結構大きい影響」
「他にも武器が残されているが、それは据置きなので、まだまだ最強キャラ」
と現時点の結論としています。

【ルーク弱体化】調整内容をトレモで検証! 変更点の影響は!?メインキャラ変更はある!?

カワノ選手もこの調整について検証動画を上げています。

弱体化後ルークと100戦した正直な感想を話します【スト5・カワノ】

この件で、sako、大谷、マゴ、ももちなど各プロ選手がどの程度弱体化されたのか個人配信で調査していましたが、sako選手は
「ルークの強さは依然として変わりない。頻繁に使っていた立ち弱Pに違和感があるくらい」
という評価。

一方、Bリーグをルークで戦い抜き善戦した大谷選手は
「軸となっていた技の立ち中Kの変更は片腕を喪ったくらい大きい」
という評価でした。
ルークの立ち中K、屈中Kともアプデ前は強い技でルークの強さを支えていましたが、硬直とやられ判定が拡大し少なくない弱体化を受けています。

・マゴ
かりん・キャミィという、これまで支えた2柱が両方弱体化という逆風の中での大会。
日本代表(※)になった事で大会へのモチベーションがやや低そうなのも、マイナス要素。
(日本代表……2022年3月に行われたジャパンオープン2022で優勝と準優勝となったカワノ、マゴの2選手が日本代表となり、2022年9月の第19回アジア競技大会に出場予定。)
インタビューではルークを使うことを示唆しているが、果たして。

・水派
コーリン以外にも、ルークやコーディーなどパワーが高いキャラをカードに加えており、ダークホース的存在。
プロ間での評価も急上昇している。

・Shuto
予選からの生き残りで絶好調ですが、超トップクラスが揃うAリーグでどこまでやれるかがポイント。

・sako
sakoさんは、メナトでのリターンの低さを嘆いて、火力を手に入れたカゲ(影ナル者)とルークを中心に攻略を進めていますが、これまで大会でカゲを実戦投入したことは(自分が知る限り)ほぼないため、カゲでどこまでやれるのかが未知数です。
ただ、コーディーに匹敵する爆発力があるため、嵌れば他の強豪をなぎ倒してトップに躍り出る可能性もあります。

・ボンちゃん
Bリーグは実戦値と気合で抜けたものの、Aリーグではかりん1本での勝ち抜けは難しそう。
相棒のサガットがどこまで機能するか。

・NISHIKIN
NISHIKINさんも、ブランカ1本で勝ち抜くのはやや厳しい印象。ただ、キャラ対のマークは比較的緩いので、その中でポイントを稼げるかどうか。

・ひぐち
全対応可能なガイルのパワーに加え、ひぐち自身がコーディーを苦にしない事で、決定戦に回っても生き残りそう。やはりこの大会はコーディー対策が出来ているかがポイントになる。チームを移籍してから最初の大会であるため、気合も入りそう。
(22/5/21訂正:5/21-22のレッドブル5Gがチーム移籍後初の大会のようです。)

・ガチくん
本来なら優勝候補に入ってもおかしくない存在だが、直近では存在感が薄い。一時期席巻したラシードも、Aリーグではガチくん一人となっています。
自分はラシードは性能面がほとんど分からないのですが、ブログ等を見るとラシードは調整で相対的に強化となっているという事です。

・他の選手について
キャラの弱体化を受けた様式美(キャミィ)、ぷげら(バイソン・ポイズン)、板ザン(アビゲイル・ザンギ・G)は、メインキャラのパワーが下がり、純粋に厳しい印象。

本戦ファイナルと優勝予想

本戦ファイナル以降は完全に妄想になるが、改めてファイナル進出を上げると、以下の7名となります。

■本戦ファイナル進出予想
ウメハラ、ふ~ど、カワノ、ももち、竹内ジョン、ときど、ひぐち

■優勝予想
竹内ジョン

本戦ファイナルでは、かなりルールが変わる。

・オフライン試合
・連続3日
・7試合先取の総当り

現地会場での連続3日間の長期戦という、かなり過酷なスケジュールとなる。
元々CPT等で外国を回っていた選手たちからすると、国内大会なのでそこまでの過酷さはないかもしれないが、それでもオンラインの対戦からすると、かなりきついのは間違いない。

ウメハラ、ときどなどオフの長期戦に一日の長があるベテランには、有利と言えるだろう。

この7人から優勝予想は非常に難しいが、竹内ジョンと予想した。
対抗はカワノ、ふ~どといった所だが、ジョン・コーディーは今のバージョンで最強キャラと言えるので、大会中の短期間にジョン対策を完全に行うのは難しそう、というのが理由だ。

果たして結果はどうなるか。Aリーグは5月23日から開始です。

本戦ファイナル進出

Aリーグの結果、以下の7名が本戦ファイナルに進出しました。

Aリーグ REDSIDE ぷげら・ウメハラ・ふ~ど
Aリーグ BLUESIDE ときど・ガチくん・ももち・竹内ジョン
(竹内ジョンはリーグ4位同士のカワノとの昇格戦に勝利)

第4期TOPANGA CHAMPIONSHIP優勝はふ~ど選手

ファイナルは現地会場(トパンガ社内やRED° TOKYO TOWER)で3日間に渡り行われましたが、ふ~ど選手が逆転劇から初の優勝を決めました。

第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP【FINALS DAY1】

第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP【FINALS DAY2】

第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP【FINALS DAY3】

ファイナル最終結果
優勝:ふ~ど(6勝0敗得失15)
2位:ときど(5勝1敗得失21)
3位:ガチくん(3勝3敗得失-2)
4位:ぷげら(2勝4敗得失-5)
5位:ももち(2勝4敗得失-8)
6位:ウメハラ(2勝4敗得失-10)
7位:竹内ジョン(1勝5敗得失-11)

選手評

ふ~ど選手

鬼気迫るときどとは対照的に、飄々と気負いもなくいつも通りの実力を出していた。
AリーグからはVSの変更等、戦い方を変えて好調だったが、もう一方の全勝のときどが余りに強すぎる。
最終戦グランドファイナルでは全勝同士でときどとの決勝戦になる。

ピックしたキャラはポイズンでもミカでもなくバーディー。
奇策を用意するも、4-6になり追い詰められる。
そこからバーディーを諦めてポイズンをピック。流れが変わる。

バーディーは対策済みだったときども、ポイズンに変わり地上戦でやり辛そうになる。
あっという間にふ~どが2本取り6-6デュース。
7-6ふ~どリーチからときどが取って7-7デュース。
両者一歩も譲らず8-8でデュース、10本までの2先になる。
最後は立ち回りで優位に立つふ~どが10-9で勝利。
シルバーコレクターの名前を払拭して無敗の完全優勝。
パパ・ふ~どとしても嬉しい父の日の勝利となった。

昨年のSFLでもミルダムビーストで一人獅子奮迅の働きで、間違いなく日本トップクラスだが何故か優勝が少ないという不思議な選手だったが、最後は本人がやっていると言うだけあり、追い詰められて出したポイズンもキレのある動きで、ルーク対策も完璧だった。
3キャラを器用に操り、キャラ対で常に優位に立つ戦略も活きた。

ときど選手
ルークとユリアンを使い分け、ルークが4~5勝した時点でユリアンをピックし、クローザー・ユリアンでも勝ち切る強さ。
タイムアップ間際の攻防に非常に強く、ユリアンでの守備的な戦い方がルークでも活きている。
2~3キャラでファイナルリーグの相手キャラを全て対策するのも凄いし、キャラを切り替えて直ぐにトップギアで動かせるのも凄い。
最強と言われたルークだが、結局ルーク使いでファイナルに残ったのはときど選手だけだった。

普段のオンライン対戦とは、ディスプレイや端末、机や椅子の高さ等も含めて何もかも異なる現地会場で、自分の実力を100%ピークに持ってくるのも凄い。
求道者というより、格ゲーの修羅・鬼神というべきか。
来年はストⅥが発売予定で、恐らくトパチャンもストVでの大会は今回が最後だと思うが、改めてストVはときど選手のゲームだったと思う。

今回も、戦略・プレイ精度・メンタル全てで他の選手を圧倒した。
しかしグランドファイナルでは、ふ~ど選手が最後に用意していた奥の手のポイズンに苦戦。
優勝をあと一歩でその手に掴みかけながら逃した。

ガチくん選手

優勝もあるかもというくらい、キレキレな仕上がりだった。
体力残り僅かからHPマックスの相手を捲くることも何度かあった。
しかしガチくんすら上回る、ときど選手の勢いに呑まれ直対に敗北。
要所で勝てなかった。

3位決定戦では同じチームの盟友ぷげら選手との対決。
VS2のウイング・ストロークなど空中軌道変化を駆使してぷげらの対空を幻惑し辛くも勝利。
3位に食い込みCC覇者未だ健在を示した。
またレバーレスに変えての初大会で上位に入り実績を残した。

ぷげら選手

メインキャラ・バイソンの強みだったダッシュストレートが弱体化され、トパチャンでは厳しい戦いと思いきや、Aリーグで圧倒的な実力を見せトップで通過。
しかし、ファイナルでは上位層の壁が厚かった。
CPT日本での準優勝に続き、またしても優勝のチャンスを逃した。

ももち選手

ストVでは色々なキャラを使い中々結果に結びつかず苦戦したものの、ストⅣで使ったコーディーが強化され続けた事もあり、最終シーズンで遂に結果が出る。
先日のCPT日本大会は優勝。

しかし、直後のトパチャンファイナルでは、十分なキャラ対期間が設けられており、各選手にコーディーが徹底的にマークされかなり苦戦。
特にガチくん選手にやられたのが大きく響いた。

ウメハラ選手
Bリーグでは2位、Aリーグでも2位と順当に下位リーグを抜けてきたが、ファイナルでは厳しい戦いだった。

3日目の最下位決定戦のジョン戦ではようやく調子を掴み、貫禄勝ち。
元々7先等の長期戦には圧倒的な経験とアドバンテージがあったが、ファイナルでは現地会場での試合ということで、普段オンラインでやっている環境面の違い、17時開始という時間帯も影響したのではないか。

技術的には未だに国内超トップクラスだが、年齢的にはもう決して若くはないので、トップコンディションに持って行く調整も他の選手よりは厳しくなっているのかもしれない。
格ゲーはまだ歴史が浅いので、年齢がプレイにどの程度影響があるかは明らかではないが……。

また、キャラピックでチェンジがないという事で、ガイル対策だけという読みやすさもあり、決してガイルが弱いわけではないが、キャラ1本で行く限界も感じさせた。

今回は、同じガイル使いのひぐちがファイナルに進出出来なかった為、ひぐちを仮想ウメハラとして練習相手にする事が出来た。
トップクラスの対戦では、仮想の練習相手が確保出来るかどうかという面も影響する。
例えばカワノがもしファイナルに進んでいれば、コーリンが使える水派のスケジュールを抑えようと沢山の連絡が来ていたはずだ。
つまりひぐちとみっちり数日間かけてガイル戦だけやり続ければ、それがウメハラ対策になるという事だ。
トパチャンでは日程的にもその期間が十分取られている。

竹内ジョン選手

U-24の優勝からBリーグ全勝、Aリーグでは昇格戦でのカワノとの死闘を制して上がってきたものの、ファイナルではコーディーが2体いる事から、ゾンクナックルやクライムスウェーを始め、主力武器を徹底対策され潰された。

下位リーグでは圧倒的強さでここまで駆け抜けてきたが、十分に対策時間の猶予があるこのファイナルでは、超トップ層との間にある壁は余りにも分厚かった。

昨年のカワノに続く若手優勝とはいかなかったが、ファイナルでは唯一の若手という事もあり、大会を通じて一番盛り上げたのはジョンだった。
カワノ、ひぐち、ジョン3人の若手の経験値は抜きん出たものがあり、来年発売予定のストⅥでも活躍が期待される。

大会舞台裏

ときど選手密着カメラで大会の舞台裏の様子が公開されている。

TOPANGA CHAMPIONSHIPファイナル、激闘の裏側を密着撮影! 選手控室や試合後のやりとりもお見せします!

TOPANGA CHAMPIONSHIP 歴代優勝者

開催年 大会名 競技種目 優勝
2012 第1期 トパンガリーグ スパ4AE sako
2012 第2期 トパンガリーグ スパ4AE ふ~ど
2013 第3期 トパンガリーグ スパ4AE ボンちゃん
2014 第4期 トパンガリーグ ウル4 ウメハラ
2015 第5期 トパンガリーグ ウル4 ウメハラ
2017 第6期 トパンガリーグ ストV ネモ
2018 第7期 トパンガリーグ ストVAE 藤村
2020 第1期 TOPANGA CHAMPIONSHIP ストVCE ときど
2020 第2期 TOPANGA CHAMPIONSHIP ストVCE 板ザン
2021 第3期 TOPANGA CHAMPIONSHIP ストVCE カワノ
2022 第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIP ストVCE ふ~ど

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