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avoid UV 3D bucket hat 生産開始

先日無事に受注会を終えた、avoid UV 3D bucket hatの生産が始まりました。

商品名の中に3Dと入っていますが、縫い目の出ないホールガーメントという編み方で、立体的なデザインが実現する編み方です。
島精機製作所が開発した機械でのみ製造できるということだけは、以前工場見学をさせてもらったときに、担当の製造部長さんに教えて頂いてはいましたが、実際に製造している様子を始まりから終わりまで見ることはありませんでしたので、今回の商品製造に合わせて作り方の説明を含めて見学させてもらうことになりました。

設備の見た目は、なんとなくパッケージ業界の設備に似ていて、武骨なデザインでザ・製造設備という感じです。
機械の上部に、ミシンと同じように編みに使用する材料となる糸がかかっています。
サイズはミシン糸の10倍以上で、トウモロコシのような縦長の円錐形をしています(写真参照)。


この糸を織り方に合わせて何本か立てて、設備内に向かって撚り合わせて供給しているようです。
ニットに関しては本当に知識がないので、教えてもらうこと一つ一つがとても勉強になりましたが、難しくてすぐに忘れてしまいそうです。
タイミングをみて、また見学させてもらって復習しようと思います。

印刷機でプリントするような動きをする設備を眺めながら、どの部分で糸を編み進めているかを説明してもらいましたが、動きが速すぎてなかなか肉眼では分かりません。
見学しているうちに製造が終わって、商品が編み上がって排出されてきました。

不思議な出来上がり方で、商品が産み落とされるように、設備からポトンと落ちてきました。
出来上がったものは、サンプルで見せてもらったものに比べるとかなり大きく感じましたが、実際出てきた時点ではデザインされたサイズにはなっておらず、ここから編み開始時にくっ付いていた捨て糸など余分な部分を外して、仕上げ加工に入るそうです。
仕上げ加工ではデザインしたサイズに縮めるために、乾燥工程を入れるとのことです。

編み上げるまでの作業で、だいたい20分強。その後に仕上げ加工やタグ付け、部品付け、品質チェックがあって、やっと梱包となります。
この小さなサイズのハットを作るのにこれだけの時間がかかるわけなので、ウェアを編み上げるには膨大な時間がかかることが分かります。
実際サイズの大きな商品は、編みだけで何時間もかかるものがあるそうです。

モノづくりの現場を見させてもらうと、自分がデザインした商品にさらに愛着がわいてきます。工場の皆さんが時間をかけて作ってくださった商品を、手に取ったお客様が大切に使って頂けるように、こういう発信をしていくのも、私のような企画をする人間にとって大事な仕事の一つだと思います。

(閑話休題:パッケージの仕事の方でも、もっと発信したほうが良いよとお客様に言われることが多いのですが、機密保持契約の関係で、面白い商品ほど発信ができないという悩みがあります。今後は発信できる商品は頑張って発信しようと思います。)

ご注文いただいたみなさんのところに届くまでもう少しです。

紫外線が一番強いと言われるゴールデンウィークには間に合うといいなと思っています。


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