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歳を重ねる毎に自由に表現する事が難しくなる文化から脱却したい(アート鑑賞[14]オスカームリーリョ from 森美術館)

 コロンビア出身のアーティスト、オスカームリーリョさん。世界中の子供たちに学校机を届ける「Frequencies」プロジェクトの中で、日本の小学生に「深く考えず、思いのまま自由に」描いてもらったモノを繋ぎ合わせ、作品にしていくというアートです。

オスカームリーリョ2

 自由な発想、そして表現は小さい頃は必ずあったものだと思います。唯、これと同じ企画を大人達でやるとすると難しそうにも思います。

 絵が下手、面白くない、ありきたり、おかしい、、、そんな言葉や視線にどんどん人は変えられていくのかなぁと考えたり。

オスカームリーリョ

 世界中の絵を集めて作品にしているらしく、作品の中で異文化が交流する事、そしてアートとして保存されていく事、魅力が沢山詰まっています。

 

 美術館に足を運ぶ度に感じるのは、一つ一つの作品がどれだけ人に影響を与えているのかという事。美術館にいる殆どの人が写真を撮りながら散歩しているように思えて、作品と人の対話によって深い気付きや感動を生み出している場面が少ないように感じています。 

 参加型のアートであれば、少なくともこのプロジェクトに参加した小学生やその周りの人々は、その表現を知ろうとする時間を割くのでしょうか。

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