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【忖度なき採点&寸評】生観戦!!ジャイキリ回避もチームの進化は見えず…未来のルーキーにしびれた関学戦

【前書き】

行ってきました、天皇杯関学戦。

純粋にやっとスタジアムに行ける!という気持ちと、怖いもの見たさというか今のガンバなら普通に圧勝はせーへんやろ、という思いもありつつ・・・

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やっぱりパナスタは最高っすね。

【試合総評】

大学生には2018、19年と連敗しているだけに、この試合にどういったメンバーで挑むのかは注目でした。

昌子、ヨングォンの代表コンビはいないことはわかっていましたが、二人以外はベスメンかなとも思っていたのですが、今回は違いましたね。

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フォーメーションは3-4-2-1を継続しつつ、東口や三浦、レアンドロはベンチ外。宇佐美、倉田、矢島、パトもベンチスタートでした。

特徴は左ウイングバックに、ここ数か月存在が一切消えていた川﨑修平が起用されたこと。

インサイドへ切り込むドリブルと、積極的なシュートが魅力の川﨑が、WBとしてどういったプレーを見せるのかは注目でした。

それ以外は、ほぼ本来のポジションでプレー。中断期間中は、ボールを前で奪って縦にシンプルに速いサッカーに取り組んできた、という記事がありましたので、チームとしてどんなコンセプトをみせるのかじっくり見てきました。

一方の関学では、来季ガンバ加入が決まっているFW山見大登が2トップの一角で先発しました。試合前から関学は気合十分。円陣での声も、スタジアムに大きく響き渡るほど。


試合は立ち上がりから、ギアをフルスロットルにあげてきた関学ペースに。

まあ、このぐらいではガンバウオッチャーとしては驚きませんwww

スピードが武器の小柄なアタッカー・山見のスピードに、3バックが相手アタッカーとの1対1にさらされました。

それでも前半11分、中央から山本が右サイドの小野瀬へ正確なライナー性のパスを送ると、これをうまく処理した小野瀬があっさりと決めて先制。

一本のパスで裏を取り、切り返しからニアをぶち抜く小野瀬の見事なプレーでした。あれは大学生にはなかなかできません。

さらに21分にも、山本のパスに抜け出したウェリントンが決めて追加点。

ここまでまだ良さが発揮しきれていないウェリですが、ゴール前での落ち着きはさすが。

ああ、これで今回は安心して見れるな、と思っていたら・・・

チアゴが前半28分の決定機を外した当たりから、また流れは関学に。

攻撃は1トップの一美に入れるボールがアバウトで、一美も相手DFのプレッシャーを受け止められず、前でボールが収まらず・・・

入ってもチアゴ、ウェリの単騎仕掛けが中心で、なかなか攻撃に厚みが出てきません。

特に左サイドは、ウェリと川﨑のコンビネーションがほとんど見られませんでした。

また守備では、何度も同じようなパターンでショートカウンターを受けてしまいました。特に多かったのが、左シャドーのウェリントンと、左WBの川﨑の後ろで相手に受けられるパターン。そこで一気にスピードを上げられて逆サイドに展開され、ガンバの右サイドに開いた山見と、ドリブルが上手なMF倍井(この選手もとても印象に残りました。まだ2年生。ちなみにグランパスユース出身と、高尾選手と同じルートです)にゴール前まで運ばれる、という形に苦しめられました。

そして後半10分には、とうとう1点を返されてしまいます。押し込まれ、相手シュートをGK石川が何とかはじいたところを、関学MF輪木(ウェリと川﨑の間で何度も起点になっていた選手)に押し込まれました。

この失点以前にも、前半からベンチでイライラとしたしぐさを続けていた松波監督。イライラするなら、飲水タイムやハーフタイムになんか打つ手はないのか、とみているこっちはイライラしましたが・・・後半14分にFW宇佐美、MF倉田、DF藤春を投入。

宇佐美がシャドーの位置でどんどんボールを触ってリズムをつくり、ペースを奪い返しました。

関学は左サイドで起点となっていた倍井がスタミナ切れか交代し、攻撃もその後は単発となりました。それでも山見が強引に持ち込んだりと、最後まで攻め気は失わず。

ひとりでシュート10本を放った山見は、非常に可能性を感じる選手でした。ただあれだけ打てば、1本は決めたいところでしたね。シュート精度にはまだまだ課題はありそうですが、裏へのスピード、果敢にシュートまで持ち込む積極性と、今のガンバには足りない要素が満載でした。

試合は後半42分、復帰した小野裕二のアシストから、最後はパトリックが決めて3点目をゲット。なんとかガンバが勝ち切りました。

しかし正直、攻撃の形も、守備のコンセプトも、はっきりとは見えてきませんでした。

ここ数週間は日本代表の試合をたくさん見たのですが、鋭い攻守の切り替えと、奪ったらできるだけ早く前に運ぶという、シンプルなコンセプトがはっきりと見えた森保ジャパンとは、大きな差を感じました。


【採点&寸評】

 【GK 25 石川慧】 5・0
 今季初出場。セービングは安定していましたが、キックがひどい…相手の逆を取ってつなぐなどは皆無。長い距離のキック精度、球質ともにイマイチでした。東口とのレベル差が際立ちました

【DF 13 菅沼駿哉】 4・5

キュンキュン系の山見に、何度もやられてしまいました。前半鮮やかに抜かれてからは、ビビりまくりに見えました。ドリブルで仕掛けられたら、下がるしかできず・・・そしてそのままシュートを許したシーンも多発。ふがいない出来でした

【DF 16 佐藤瑶大】 4・5 

大学生の中に入ってもそん色ない出来でした。そうです、プロとしての違いを出せたシーンはほとんどありませんでした…前が川崎、ウェリントンだったことは少し気の毒でしたが。

【DF 27 髙尾瑠】 5・0 

山見に苦しんだシーンもありましたが、だんだんとスピードには慣れて対応した印象です。とはいえ、先輩として格の違いを見せた、とまでは見えませんでした。得意のビルドアップも、不発に終わりました。

【MF 17 奥野耕平】 5・0 

同世代の選手たちとの差を見せつけるとまではいきませんでしたが、こぼれ球を拾って次のプレーにつなげるというプレーを繰り返しました。大学生でも、油断なくいつも通りのプレーは見せてくれました。


【MF 8 小野瀬康介】 6・0 

一つ目のチャンスできっちりと決めきるあたりに、プロの技を見せてくれました。チャンスは多くありませんでしたが、守備でもイエロー覚悟のファウルも見せるなど、絶対に負けないんだという意地は感じました。


【MF 29 山本悠樹】 5・5

 正確なサイドチェンジで小野瀬の先制点、一瞬の隙を見逃さずウェリの2点目と2アシスト。しかしつまらないミスも目立ち、評価が難しい試合でした。母校相手ということで、ちょっといい格好をしよう、という気持ちが強すぎたのかもしれません。


 【MF 28 ウェリントン シウバ】 5・5 

移籍後初ゴールは、GKとの1対1を冷静なチップキックで決めました。しかしそれ以外は見せ場は多くなかったですね。ゴール後のセレブレーションで足を痛めたのか、治療していたのも気になりました。

【MF 34  川﨑修平】4・0

 左WBで起用されましたが、ほとんど良さは出ませんでした。現代サッカーにおいて、WBの攻撃での仕事は自分がボールを持つだけではなく、サイドで幅を取って、チームに内側のレーンを使わせる、という仕事があります。しかしこの日の川﨑はそんなセオリーなどまったく無視。サイドでボールを引き出せず、渋滞中の中へ中へ。守備の判断もいまいちでした。正直、向いていないというか、このポジションでプレーするなら、原理原則から夫叩き込まないといけないと思います。

【FW 20 一美和成】 4・5 

ボールがほとんどおさまらず、大学生CB相手にもフィジカル勝負で後手を踏んでいました。後半みせたオーバーヘッドは惜しかったですが…。彼も大学生相手で、自分でなにかしよう、という気持ちが強すぎたように思います。もっとシンプルにやれば、ゴール前での仕事に集中できた気も。

【FW 32 チアゴ アウベス】4・0

 大学生にすら、左足しかないことはバレバレでした。そしてスピードも通用せず、手詰まりとなりました。今の出来では、トップチームでの出場は難しいと思います。

途中出場

【DF 4 藤春廣輝】 5・0 

久々の復帰。ミスもありましたが、秋や宇佐美との絡みは、安心感がありました。


【MF 10 倉田秋】 5・5 

関学に傾いた流れを、落ち着いたプレーで引き戻してくれました。宇佐美、藤春とのトリオ再結成は、やはりスムーズでしたね。

【FW 39 宇佐美貴史】 5・5 

中盤で攻撃のリズムを作りました。まあ、すべて相手ブロックの前でボールを受けて、そこから崩しにかかっていくという手段は、大学生相手だからこそ効果があった、という気もしますが…

【FW 11 小野裕二】 5・5 

右ひざの大けがから、約9か月ぶりの復帰しました。さっそくエネルギッシュにプレーし、パトの3点目もアシスト。アシスト後、ゴールを決めたパト以上にみんなに祝福されていたのが印象的でした。おかえりなさい!!!
 
【FW 18 パトリック】5・5 

短い出場時間できっちりととどめを刺してくれました。

【松波正信監督】 4・5 

川崎のWB起用は全くはまらず、試合中の修正も遅かった印象です。なによりうまくいかないチームに、ベンチでイライラしている姿がスタンドからも丸見えで残念でした。交代選手でなんとか流れを変えたのはプラス材料でしょうが、まだまだ時間はかかりそうです。

【特別編】

【関学大FW山見大登】 6・5

 タイプとしては、名古屋の相馬がFWをやっていたころのような印象でしょうか。プロ相手でも全く臆することなく、ボールを持てばほぼ100パーセントの確率で仕掛けました。中をみせて縦、というパターンは、そう簡単には止められないのではないでしょうか。ただシュート10本も放って1本も決められなかったのは課題で、シュート精度、ゴール前での落ち着きはまだまだ。しかし何より今のガンバには不足しているスピード系のFWとして、来季への期待が膨らみました。

【あとがき】

レギュラー組がほとんどいなかったことで、中断期間のチームの上積みはまだ感じられませんでした。

不安は募りますが、ここで見えていないものの文句まで言っても仕方がないので控えます。

次はACL。試合をみられるかどうかの情報はまだありませんが、今後の進化を期待します。

ACLは練習試合や!!!

【おすすめ】

さて、今回はもうすぐやってくる父の日ギフトのおすすめです!

僕はビールが大好きなので、やっぱりこれ系をもらうのが一番うれしい・・・

僕はクラフト系のビールが好きなのですが、苦手な方もいると思いますので、やっぱりプレモルは王道ですよね。

とはいえ、うちはまだ子供が小さいので、もらえないんですがwww

でも実家の父には、毎年ビールとウナギを送っています。

みなさまもぜひどうぞ!!


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